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Rとある双子の姉と弟は、異世界へ落ちてしまったようです。 ( No.3 )
日時: 2016/07/11 20:57
名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: RKif8kSb)

第1章 落ちた先は異世界でした。

「ほら、靴履いて!行くよ!」
「ま、待って、そんな急かさないで。っていうか、一人で行って来ればいいじゃないか!」
「だーめ!私たちは仲良しの双子でしょ?だから、どこへ行くにも一緒なの!」
「その割には、いつも僕を振り回しているけどね」
「いーいーの!そんなこと気にしない!」
「気にするよ…。まったく」
「履けた?履けたわね。さ、行きましょ!」
「うわ、ストップストップ、腕を引っ張るな!」

僕と姉さんは、生まれた差が数秒の、いわゆる双子。
双子といえば、容姿、性格、趣味特技…。すべてがそっくりで、同じというイメージがある。

けれど、そのイメージを崩すのが僕ら。
僕は静かで、読書が好き。
けど、姉さんはその真逆。活発で運動好き。僕は運動は苦手だし嫌いだ。

「ほらレン!置いて行くわよ!」
「ま、待ってよ姉さん!」
「嫌よ。置いて行かれたくないなら、早くついてきて!」
「ひどい!ま、待ってよ〜!」
「い、や、だ——き、キャァァァァァッ!!」
「ね、姉さん!?大丈夫——う、ウワァァァァァァァッ!!」

前を走っていた姉さんが、突然叫びながら姿を消す。
僕は慌てて姉さんに駆け寄った…が、いきなり現れた大きな穴に落ちてしまった。