コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 『R−18』 ( No.24 )
- 日時: 2018/06/17 00:04
- 名前: 彩都 (ID: HTIJ/iaZ)
「さて、それじゃあ、さっさと朝ご飯を食べに向かおう!」
十夜が元気にそう言うと、『それも、そうね』と、霜月が返答する。
そして、十夜と霜月が食堂へと向かう、そんな中、アキナと、原理が、頭を抱えながら言う。
「あ、アキナ、ちゃん……私達も食堂に、向かいましょうか……?」
「そ、そうッスね……」
原理の発言を受けて、アキナが返答する、そして、原理とアキナは立ち上がって、食堂へと向かった──十夜、霜月より、少し遅れての行動だった──
「はぁ……暇だなぁ」
頬杖を掻きながら、如月 葛城(きさらぎ かつらぎ)が呟く、すると如月の背後に弥生 翡翠(やよい ひすい)が抱き付く。
「やっほーッス!」
「うわぁ!? い、いきなり何だよ翡翠!? 驚かせるんじゃねぇよ! あー、心臓に悪い……」
そう言う如月に『すまんすまん!』と、元気に言う弥生、本当に心臓に悪いぜ、格好、声、今さっきの行動で……如月はそう思いながら、頬を掻く、するとそんな如月の前に弥生が座る。
「それで? なぁに、暇を持て余してんスか?」
「んぁっ? そんなの決まっているだろう? こんなにも暇なんだよ、朝は暇、基本的に料理は12歳以上の年上のお姉さん、お兄さん方がするんだ、俺はまだ11歳だから、やらなくても良いの、やるのは皿運びだしな?」
「……確かにそれもそうだねぇ? でも、皿運びも案外楽しいよ?」
「はっ! それを言えるのはお前だけだよ? 良く見てみろ? 『ちゃんと皿は置いてある』んだぜ? だから暇なんだよ」
如月はそう言って、溜息を吐く、すると『お早う!』と、卯月 愛嬢(うづき あいじょう)が現れる。
「ようようようよう! 元気にしているかぁ!? 如月! 弥生!」
「あぁっ? アンタよりかは元気じゃないが、普通一般、普遍的な事を言えば、元気じゃないか?」
「そうッスねぇ? 私も有る程度は元気ッスよ? 愛嬢姉さんよりかは元気の質が劣るけど?」
「ハッハッハッ! そりゃ良い事だ! ……それにしても、まだ皆は来ていないのか?」
「あぁ、そうだ、来ていない」
「そうッスねぇ、来ていないッスねぇ……」
「そうか……皿が来ているだけ、料理は作っている途中、か……」
愛嬢がそう言って、頬を掻く、それにしても暇だ、愛嬢はそう思いながら、如月、弥生に言う。
「ふむ! 暇だな! それじゃあ、私は今からマラソンでもしてくるよ!」
「おぅ、そうか、それじゃあ、他のメンバーにもお知らせしておかないとな?」
「そうされると有難いぞ! 如月!」
愛嬢はそう言って、走って、消えた、何とも早い行動力だ、如月はそう思いながら、溜息を吐いた。
「さぁ、煩いのも消えたし、どうしましょうかねぇ……弥生さん?」
「おっと、自分に振るッスか、その話題? ……まぁ、やる事もないッスよね? じゃあ、暇を、弄びましょう?」
「厭だ、暇な事には代わりが無いんだが?」
「ウフフ? そうとも言うねぇ?」
静かに笑う弥生に対し、如月は呆れる。
「全く……アンタにゃ呆れるぜ」
「そう? 勝手に呆れてくれッスよ?」
「あー、はいはい、分かりましたっと」
如月はそう言って、虚空を見上げる、すると、料理担当の身長80cm程度の少女、文月 吻合(ふみつき ふんごう)が、箸を持ちながら、如月に言う。
「如月ー? そこの大きなお皿、持ってきてぇ?」
「はぁ? 全く……近くに置いとけっての?」
如月はそう言って、文月の近くに大きなお皿を置く、すると、文月が『さんきゅう』と、発言する。
「はぁ、面倒な姉さんだぜ?」
「あぁっ? どこが面倒なのよ?」
「そんなの簡単だろ? 人を顎で使いやがって?」
「顎? 私は口で使ったけど?」
「揚げ足は取らない」
はぁ、この姉、本当に口だけはウザいな、如月はそう思いながら、文月を見つめる。
文月の肉体は全長約0.80m、約80cmだった、どうしてこんなに小さいのかは分からないが、身長は流石に『能力』で誤魔化せる事が出来る。
文月の『能力』、それは『体を大きくする』『能力』だった、たったそれだけ、されど、逆に『無限に体を大きく出来る』と、考えたら、相当強い『能力』かもしれない、だが、『能力』を使うのにも、案外体に負担はある、『百害あって一利なし』、それに近いような感じだ、流石に改変するが、『数害あって一利なし』、これが『能力』者にとっては正解に近い。
どれだけ、素晴らしい『能力』、『力』であっても、『絶対何かしらの弱点、弱味、副作用』があるのだ、……まぁ、最近『能力』者は少ないから、あまり、利用しない者も多い、だからこそ、『どんな『能力』があるか、分からない奴も多い』、更に言ってしまえば、『『能力』を持っていても、使用せずに寿命を終える者も居る』ので、『『能力』はなくてもいい』とさえ、考える存在もいる。
まぁ、そう言う文月も『能力』の使用により、『体に痛みが走る』という副作用もある、なので、文月自身も『能力』をあまり使わない、使えない、使う気にならないが──流石に自身の身長を貶された時は除く──そして如月は文月の自身の扱いに、その場で溜息を吐いて、諦める、流石に『能力』持ち、年上と戦うのはよそう、如月はそう判断して、頭を掻いた──