コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 『R−18』 ( No.26 )
- 日時: 2018/08/18 23:13
- 名前: 彩都 (ID: ???)
食堂、此処には数名のメンバーが居る、十夜、如月、アキナ、原理、翡翠、吻合、長月、霜月、メアリーが存在していた、すると、長月がホワイトボードに文字を書いた。
『そういえば、りょうりはできたー?』
「んー? 料理かぁ? ぜぇんぜん出来てねぇ、出来たとしても、メンバーが足りない」
「そうだったのか……」
長月の文字を読んで、吻合が言う、吻合の言葉を聞いて、十夜が納得する。
「まぁな? 『家族皆でご飯を摂取する』って決めているんだ、ロバートよりも前の住人がな?」
「へぇ……俺の所にも近いな、アキナ?」
「えっ? あぁ、そうだね……でも、私達の場合、『規定の時間にご飯を作って食べる』から、寝過ごしたら、無いんだよねぇ?」
「そうそう! んで、原理さんみたいな年上の高見 佐上原(たかみ さがみはら)って奴がいるんだけど、よく寝過ごすんだよなぁ! 低血圧ってーいう、奴でなぁ!」
「そうそう! 高見お姉ちゃんは大変だよねぇ!」
十夜とアキナがそう言うと、長月が『ていけつあつってなにー?』と、文字を書く。
「えっと……低血圧って言うのは、朝、血の巡りが悪くて、動けない人の事を言うのよ、大まかに言えば、病気だから、落ち着かせてあげてね?」
『ふーん、なるほどー!』
原理の説明を聞いて、長月は納得する、すると、出入り口から、ロバート、皐月、水無月が現れる。
「お早う! 皆!」
「あぁ、お早う」
『おはよー』
「お早うです」
皆が順々に挨拶をする、すると、皐月の後ろで水無月が顔を赤らめながら十夜を見る、そんな十夜は視線に気付いて、水無月に言う。
「えっと……何です? 水無月さん?」
「えっ? あっ、えっと……何時見ても可愛いなぁ? って?」
「……はぁ?」
「いやぁ、年下って良いわよねぇって話よ? あぁ、お世話したい……!」
「……何かこの人にお世話されたら、二度と、元の世界に戻れ無さそうで怖い……」
十夜はそう言って恐怖に怯える、そんな言葉を聞いた水無月が『マジでぇ……!?』と、衝撃を受けていた、そして、口を手で押さえていた。
「うぅっ……! 私は年下のお世話大好きお姉さんなのに……!?」
「思考が危なくなっているぞ、水無月さん……?」
原理がそう言ってツッコミを入れる、そしてロバートが、『まぁまぁ? 少年には反抗期があるからな? それかもしれないぞ?』と、助け舟を出す。
「そ、そうよね! そうだよねロバートちゃん! その可能性をお姉さんは信じるわ!」
「……ベクトルというか、何というか、『良い人』なんだけど、良い人のベクトルが違うというか……まぁ、良い人なんだろうけど、何だかなぁ……?」
原理がそう言って、頭を抱える、ホント、何だかなぁ? 原理はそう思いながら、三人を椅子に座らせる。
「ふむ、まだ帰って来ていないメンバーも居るのか?」
「え、えぇ、一応は……睦月、卯月が……卯月はマラソン、睦月は寝てる」
「お、おいおい……卯月が遅れるのは仕方無いが、睦月は……はぁ、起こしてくるよ」
「あぁ分かった」
吻合はロバートにそう返答し、ロバートは立ち上がって、場を離れた。
「……大変だなぁ? ロバートさんも?」
「えぇっ? どうして? 何処が大変なの?」
原理が十夜にそう言うと、十夜は静かに言う。
「い、いや、だって、起きていない相手を起こしに行くっていう所が……」
「あぁ、確かに、十夜君、アキナちゃんの話を聞いていれば、そうなるかもしれないわね? でも、ロバートの場合、『少し違う』のよ? いや、それを言うなら、メアリーもなんだけどぉ?」
原理がそう言うと、『あぁ、まぁ、確かに、な……』と、メアリーが反応する。
「えっ? どういう事なの原理さん……?」
アキナが原理に言う、すると、原理は静かに言う。
「えーと、メアリー、ロバートが『ハーフだ』って、話はしたわよね?」
「えっ? あぁ、一応は……でも、それがどうしたんです?」
「『それ』が、『それ』が重要なのよ、まず、日本人の肉体と外国人の肉体を比べて見れば分かるわ、『同年齢なのに、『ハーフ』の方が図体がでかい』って事に?」
「えっ……? あっ、そっか、確かに外国人の方が、図体がでかい……」
「そう言う事で、メアリーもロバートも虐められたのよ? それは酷い虐めもあったわ、でも、『年が経つ内に、二人はもっと、図体がでかくなった』、つまり、『幼い時よりも力が強くなった』って訳、そして図体がでかい二人に怯えたいじめっ子は……だから、もう虐めは無い、おまけに虐めていた存在ももう18歳になってこの島を離れたし……」
ロバート、メアリーのとんでもない過去を聞いて、静かに驚く十夜、そして、言葉を続ける原理。
「んで、二人は『皆仲良くするように』と、考えて、『毎日毎日、ご飯の時は一緒に食事をする』って事を決めたの、ご飯に罪は無いからね? お腹が減っていたら、虐めもクソもないからね?」
「た、確かにそれもそうですね……」
十夜は静かに原理の発言に返答する、すると、『睦月を起こしたよぉ?』と、言って、ロバートさんが睦月を背負った状態で食堂に現れる、うーん、そんな暗い過去がある様には見えないけどなぁ……十夜はそう思いながら、座らせられる睦月を見つめた──