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Re: 僕等の魔法物語 ( No.8 )
日時: 2016/07/27 15:02
名前: 成宮 理斗 (ID: RU0wTL.b)

 あー、もうすぐチャイム鳴るなぁ……


んんっ、っと伸びをして欠伸をする。
なんかゴキッっていった気がするけど、まあ気のせいということにしておこう。あたしまだ高校生だしね。


お見苦しいところをお見せしちゃいました、改めて初めまして。西田赤莉です。絶賛JKしてる感じです。
まあ軽くご挨拶が終わったところで、早く学校終わんないかなぁとか。
……まだ始まってもいないけどね。

「こら赤莉、眠そうよ。昨日また夜更かししてたんでしょう」


実はそうなんだよねぇ。撮りためてたアニメを観てたらいつの間にか夜中の一時で、そのあとすぐ寝たんだけどやっぱり眠いや。

「ちゃんと睡眠とらないと健康に悪いよ、赤莉ちゃん」


うわあ、正論だ。
だけどまあしょうがないよね。

「あはは、まぁだいじょぶだいじょぶ」


笑いながら言うと溜息を吐かれた。てへぺろ。
ちなみに、最初にあたしを叱ったのは望で、さっきお母さんのような事を言ったのは春だ。
それにしても二人は今日も可愛いな(一人は男子だけど)。

二人とも、本当に芸能人ばりに可愛いのだ。羨ましい。
だってあたし本当に普通だしね。もうちょっとこう……うん。
じっと見つめていると、望が眉をひそめ「何?」と聞いてきた。

「いや、今日も望と春は可愛いなーって……」


素直に答えると春はにっこりしてありがとう、と言ったのに対し、望はみるみるうちに顔を真っ赤にさせ慌てて否定した。

「かっ、かわ!? ぜぜぜ全然そんなことないわよ! 私は別に可愛くなんか……っ」


望は照れ屋さんなところもあるんだよね。いつも冷たくてひんやりしたイメージとは全然違う。
と、そこへ今更登校してきた大地が来た。

「はよー。何してんの?望いじめてるならやめと「そんなわけないでしょーが」


さすがだ、馬鹿全開。
大地は悪い悪いーと言いながら自分の席へ戻っていった。朝から本当に騒がしい。
ほら、今だって椅子の脚につまずいている。


溜息を吐きつつ、椅子に座りなおした。
なんかもっと面白いこと無いかなー……




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望はいつも冷たくてひんやりです。アイスみたいですね。