コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *あの日見た夢は* ( No.14 )
- 日時: 2016/07/28 13:54
- 名前: 陽 (ID: QYM4d7FG)
第5話:いつも通り
5月26日。
__風邪をひいた。インフルエンザではない。なのに。
39.2度の高熱だ。
妹の唯に風邪をうつされた。
両親がいないのに風邪ひかれると、大変だ。
自転車で病院まで行った。多分その時咳ばっかりしていたからその時にうつされたんだろうな・・・。
でも今日家に居るとなると、千奈は大丈夫だろうか。
夢を見てから約3週間。こんなに日があいてから正夢になったりはするのだろうか。
心配だ。起き上がろうとするが、体が動かない。
何かで締め付けられているような感覚だ。起き上が・・・
「げほっ」
痰がでた。そこから咳が止まらなくなる。
__2分ほどしてやっと収まった。
「今日もし・・・あの夢が本当になったら・・・」
そう思うと怖かった。
私の部屋は家の3階だ。
近所ではうちの3階建ての家が話題に出てくることがあるらしい。
2キロほど離れている学校は、少しだけ見える。
夢に出てきたコンビニも見える。
でもそこにいる人なんて見えるはずがない。
___どうすればいいんだろう・・・。
そのまま私は寝てしまった。
__ハッ。
時計を見た。4時15分だ。
この時間は丁度千奈が帰ってくる時間帯だったはずだ。
外を見る。少し先に千奈と友達の楓の姿があった。
「何もなかったんだ・・・」
私は安心した。
そして熱を測ってみた。
朝に39度あった熱は37度まで下がっていた。そんな急激に下がるものだろうか。
測り方が間違っていたのかな。
何はともあれ良かった。
このまま休んだら明日には熱が下がってるだろう。
6時まで寝て、夜ご飯を食べた。
今日は唯が用意してくれた。
「お姉ちゃん、熱下がったんだ」
「うん、もう大丈夫」
「ごめんねうつしちゃって」
「いいよいいよ」
もう熱をうつした・・・そんな話はどうでもいい。
私は千奈が無事なだけで嬉しい。
明日は学校に行ける。
*続く
ここまで読んでくださりありがとうございました。