コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *あの日見た夢は* ( No.21 )
- 日時: 2016/07/29 11:51
- 名前: 陽 ◆cGV3SOh4n2 (ID: QYM4d7FG)
- 参照: 陽(ひな)中1です
第9話:運命の日は
「んっ・・・」
起きた。
そして時計を見る。
「って、えええぇぇぇえええ!!?」
見ると時計は長針は3、短針は8を指していた。
てことは、8時15分!?
ああ・・・遅刻確定だな。
ぎりぎり遅刻はいつも回避してたのに。
まあいいや。間に合うわけないけど、走って行こう。
朝ごはんを食べず急いで着替え、私は走った。
全速力で。
学校に着く。まだ25分にはなっていない。
「お・・・これいけるかも」
そのまま教室へ飛びこむ。
皆が見てきた。担任はいないな・・・よし!
超ラッキーだ。
もう25分にはなっているけど、担任に見られなかったら遅刻にはならない。
心の中で、「キタ━(゜∀゜)━!」となっていた。
___だが今日は遅刻寸前なだけで、何も起こらなかった。
___翌日。
今日は千奈が遅刻した。
千奈は長距離走は苦手で、家から走っても15分以上はかかる。らしい。
__でもそれだけだった。
何も起こらない日常。私はそれを望んでいた。
その次の日。
__この日は運命の日となった。
千奈は今日、楓、咲穂ちゃんと登校していた。
私は咲穂ちゃんのことが少し嫌いなので、今日は一人で登校した。
理由になっていないけど・・・。咲穂ちゃんのことがなぜか嫌い。
学校に着く。
「千奈おはよ」
「あ、空ちゃん・・・うん」
うん?
____________
数学の授業。
「それではこの問題・・・雨夏さん」
数学の先生がそう言った。
千奈は数学が得意。
「え!?あ・・・う・・・ん・・・」
「どうしました?」
「分かりません・・・すみません」
「そう?じゃあ・・・泉さん」
咲穂ちゃんか。あの子はまあ賢いからな。
「はい」
前に出てくる。すらすらっと、その問題を解いていた。
「うんうん、正解」
「雨夏さん、どう?わかった?」
「あ、はい、すみません」
今日は千奈、どうしたんだろう・・・。
______
理科の授業も千奈は同じ様子だった。
___
今日は千奈、私に話しかけてくれない。
帰りは誘おうと思っているけど・・・。
帰り。
「ち・・・」
「空ちゃん」
向こうから話しかけてきてくれた。
「あ、千奈」
「一緒に帰ろ」
「・・・うん」
何だ、気のせいだったのかな。
歩いている。
そして千奈が言った。
「今日、こっちから帰ってみようよ」
「え?」
こっちはあのコンビニ方面。
「あ・・・」
「空ちゃん?」
「う、うん、いいよ」
「んじゃ、行こ」
・・・。
まさか。気分転換だよね。
続く
次、最終話です。