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Re: *あの日見た夢* ( No.4 )
日時: 2016/07/27 22:08
名前: 陽 (ID: QYM4d7FG)


第2話:夢


私は瞑っていた目を開けた。

そこには血だらけの千奈の姿があった___


救急車がものすごいサイレンを鳴らしながら来た。
私はその場を動けなかった。あまりにも衝撃的過ぎたからだ。

いつも私に話しかけてきてくれた。
その記憶が脳裏に浮かぶ。

嫌な顔をせず、いつも笑顔だった千奈。



だんだんと小さくなっていく救急車を見て、私は涙を流した。





その瞬間、目の前が真っ暗になった。





あれ?私の家に両親は、仕事の出張で海外に行った。家にいるはずない。
じゃあ何?あの時夜ごはんだと呼びに来たお母さんは。


___ガバッ。

「・・・ん?」

私は目を開けた。見慣れた天井がある。
ここは私の家だ。
私は布団を頭まで被って、汗びっしょりだった。


「__千奈!!」

布団から飛び出て、携帯を手にした。
急いで電話を掛ける。


・・・・・・・・・・・・カチャッ

「もしもし」

__!

「千奈?」

「空ちゃん?どうしたの?」

「千奈・・・良かった・・・」

「空ちゃんゲームしてたのー?いきなりどうしたの?」

「・・・そーそー!ゲームしてたの!ごめんねこんな時間に電話して!」

「ううん、全然いいよ、夜ごはん中なだけだしね」

「夜ごはん中だったの?ごめんね途中に」

「いやいやぁ、そんな謝ることないよ、じゃあ切るよ〜」

「あ、うん」


プチッ。


これはいったい、どういうこと?
あれは全部夢だった?
私は帰って布団に飛び込んだ瞬間、寝てしまったのかな・・・。

まさか夢が本当になることなんてないと思うけど、明日から絶対千奈と帰ろう。何かあったら止めないと・・・。絶対に、夢と同じことになんてさせない。

そう誓った。





*続く


ここまで読んでくださり、有り難うございました。

続き今日中に作るつもりです。