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【２章】第4話：何も起こらない？


今日も学校だ。
千奈が事故に会う夢を見て今日で2週間。
何も起こらない。

私は自然に、千奈と一緒にいた。
変な態度をとらないよう、自然に。


＿＿あれはやっぱり、ただリアルに寄せた夢だったのかな。

最初から正夢だなんて信じていない。
そもそも正夢だと信じたくない。

千奈が事故に会ったら、私はショックで立ち直れないだろう。
夢でもショックだったのに。


＿＿


「千奈は今日委員会の集まりあるっけ」

クラスで割と社交性が高い、楓かえでが千奈に話しかけていた。
千奈は文化委員会に入っている。
2学期の文化祭に向けての話だろう。まだ5月だから先なのに・・・、この学校は妙なところだけ準備が早い。

文化祭の話ってことは、結構長引くだろう。
待つべきか・・・、待ったら何か気づかれるだろうか。


迷う。

もし今日あの夢のことが起こってしまったら台無しだ。


宿題を居残りでやってる・・・そんな感じで待っとこうか。

そう決める。


千奈は委員会がある3年生の教室へ走って行った。
と思うと、同じ委員会の隣のクラスの子と出会い、そこから歩いて向かっていった。

宿題やっとこう‥。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

40分経過。千奈が同じ委員会の隣のクラスの子と別れ、こっちの教室へ来た。
私は今から帰る感じの雰囲気にした。そして偶然を装って、

「千奈委員会帰り？」

「そーだよ〜」

「丁度よかった。一緒に帰る？」

「あ、うん！」


何も怪しまれていないようだった。

今日もあのコンビニ方面からは帰らなかった。


今日も何もなかった。本当に良かった。

毎日がこれの繰り返し。

正夢になるよりかはまし。でもあれが正夢になるなんて考えすぎなのか？

何も考えない方がいいのかな・・・？


でもやっぱり、気を付けた方がいいだろう・・・。

私は絶対に千奈を悲惨な目には合わせない。そう誓ったから。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

今日は夢を見なかった。

これで夢は終わりなんだろうか。






夢を見なくなり、5日が過ぎた。



今日は5月25日。

あと1週間で、私の＿＿＿＿＿＿＿＿