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第3章 龍川 夢路の悩み

華龍学園高等部、学園一かわいいと評判の「菜野花 美希」。ファンクラブが外部にあったり、（隠し撮り）写真集が発売されてたり、何かと話題の1年生。

小柄な体型とかわいい顔に虜になる男子生徒は多いみたいで、俺の周りはそんな男子生徒がうじゃぁっといる。

俺は、華龍学園高等部2年、龍川 夢路。主に友人からは「タッチー」と呼ばれている。
「夢路」と言う名は正直恥ずかしいだけなのであまり名乗らない。

一部からは「ユメちゃん」とか呼ばれているが無視している。
「タッチー」で覚えて欲しい。

実は俺は学園内ではちょっと有名な立ち位置にいる。
と言うのも、この学園では毎年文化祭時に「王子様」を10位まで、「お姫様」を5位まで決めるグランプリがある。

文化祭のグランプリそれ面白いなw

誰が考えたんだよと言いたくなる馬鹿げた企画だが、この学園は、幼稚園から大学まであるので毎年ものすごい規模の祭りになる。

俺は去年の「王子様」の5位以内に入った実力者だ。生徒からも一目置かれている存在………

なんてことは全然なく、5位以内に入った今でも、友達は変わらず、生活は変わらず、ただ俺の周りについてストーカーみたく行動している女子がいるだけだ。

これは俺の性格も反映された結果だったのかもしれない。

わーい、しおりんだぁ(*´∀｀)
思ってたより面白かったよ

わーい、しおりんだぁ(*´∀｀)
読んでみたらめっちゃ面白かったわ(笑)更新はよー

>>27
>>28

ありがとうo(^▽^)o

みーちゃん、暗ちゃん、たまにゃん、こちらがアイちゃんとは違う方のリア友です(｀_´)ゞ

____________あれは夏の日。


俺はいつものように授業から抜け出して中庭のベンチで涼んでいた。
授業時間なら誰もいない、快適な時間を過ごせるからだ。

俺のそんな放浪癖は、変な方向に誤解されて、一部以外の生徒・先生からは「チャラい」と完璧に誤解されていた。

幸いお父さん譲りの見た目で、「チャラくてカッコいい」と言う安定の位置にいれた。風評が「チャラい」だけで、髪は染めてないしピアスもしていない。

ただ、脱出癖があるだけの一般生徒だ。そしてその日も・・・

「なーに休んでるんですか先輩」
「ドゥワッ」

寝ている最中、ツンとした女子生徒の声と、冷たい何かを額に当てられたことで目を覚ました。

目を覚ました瞬間に、手を当てられたのだとわかった。なんであんなに冷たかったのか。

しかも今は授業時間だ。こいつも脱出癖があるのか？いや、そんな雰囲気はしない。

短髪……と言うか随分とボーイッシュな髪型をしていて言われなければ男子と誤解しそうになる。

切れ長の目、肩につかない黒髪、紫色の澄んだ瞳。「綺麗」というのはこの人のことを言うのか、と思う。

俺のことを先輩と呼ぶということは高等部一年だろうか。