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【第2章】


-4 episode-「過去」


桧野さんが友達と話している。

「柊さん・・・過去に何かあったっぽい」

「聞こうよ」

桧野さん、綾野世さん、南波さんがこっちへ向かってくる。

「ねえ柊さん」

「ん・・・」

「あのさ・・・八代中学校で、何があったの？」


＿＿＿聞くんだ。やっぱり。

言うしかないか・・・。


「そんなに聞きたい？」

「言えない？」

「言おうか・・・実はね」


＿＿＿私、八代中学校ではいじめられてたんだ。

そういうと、3人は目を丸くしていた。
私は話を続ける。


「男子からは好かれてた」

「女子からは嫌われてた」

「ある子に、好きな人ができたらしい。その好きな人は私のことが好きだったらしい。私は転校直前、告られた」

言い始めたら、止まらなかった。

「そのことを見ていたある子は、私が帰る途中」


＿＿＿野獣のような眼をしながら、はさみを持って襲ってきた。