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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *再恋華*(実話) ( No.23 )
- 日時: 2016/07/29 23:00
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
- 参照: 今は当たり前なんて思わない
第十八話『嫌な予感』
私が足を向けた場所は、すぐ隣の教室——……。
七組だ。
前しかドアが開いてなかったので、そこからこっそりと教室内を覗く。
すると、美々ちゃんがこちらを見たのが見えた。
そのすぐ近くには春ちゃん。
そして——……。
壱が、いた。
私の胸は、一気に締め付けられた。
春ちゃんは壱を見ている。
壱も、春ちゃんを見ている。
うそだ、うそだ、うそだ。
必死にそう自分に言い聞かせるけど、目の前の真実は嘘なんかじゃなくて。
でも、信じたくなんかなくて。
その場に立ち尽くしてるうちに、昼休み終了のチャイムが鳴った。
私は一気に重くなった足を動かして教室に戻り、自分の席に座る。
壱は授業が始まるギリギリに戻ってきて、壱の背中越しに春ちゃんの姿が見えた。
……これは、やっぱり……。
「——ほら、授業始めるぞー」
授業開始のチャイムが鳴り、先生の声が教室中に響き渡る。
でもそんなのもどうでもいいくらい、私はモヤモヤしていた。
そんな私の気持ちとは裏腹に授業が始まるが、モヤモヤと嫌な予感が取れない。
私はなんだか泣きそうになりながらも携帯を取り出し、まなにLINEを飛ばした。
……内容は、『壱とのやりとりを見せて』だ。
まなは快くOKしてくれたので、放課後に会って見せてもらうことになった。
壱とLINEをしていたまななら、何か知っているかもしれない。
これで、真実がわかるかもしれない。
わからなくても、このままじっとしている訳にいかない。
私は、携帯を握りしめた。
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