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Re: *再恋華*(実話) ( No.27 )
日時: 2016/07/29 23:27
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
参照: 今は当たり前なんて思わない

第二十一話『好きだから』


家に帰り、とりあえず簡単に頭の中で整理した。



壱も春ちゃんも、きっと両想い。
でも壱は悩んでる、と——。


始まってすらいないかもしれないけれども。
終わるなら終わるで、ハッキリしたい。
そう考えるけども、やっぱり怖い自分もいる。
でもちゃんと、孝仁の時みたいに受け入れなきゃいけない訳で——。


やっぱり、二年前の恋なんか今更うまく行くわけないんだ。
この想いに気付いてまだ二週間だし、私は何に対しても自業自得なんだ。


私が二年前、簡単に諦めなければ。
誠に逃げなければ。
こんなことになんて、なっていなかった。


「……馬鹿か、私は」


本当に馬鹿だ。
何度後悔すれば、気が済むんだろう。


そう思った瞬間、携帯が点滅した。
……LINE通知だ。


急いでLINEを開けば、まなからだった。


『壱、今は付き合う気ないけど考えてるって』


考える、なんて言っても。
壱と春ちゃんは両想いなんだから、どうしようもない。
付き合う気がないなら、今後も付き合う気ない……だろう。


考えてくれるのは嬉しいけど、もう期待はしたくない。


私はもう一度LINEを開き、壱のページを開いた。


——『好きなら諦めてくれ』


孝仁の言葉が、今になって胸に響く。
好きだから諦めることも、必要なんだ。


だから私は——……。


『ある程度聞いちゃったんだけど(´・ω・`)
私が勝手に壱のこと好きなだけだから
ほんと無理しないで!

色々と悩ませて本当にごめんね』


壱のLINEを開き、この文章を送信。
急すぎるし、壱からしたら驚くかもしれない。
だけど、私はやっぱり壱が好きだから。
今更過ぎるけれど——。


好きに、なっちゃったから。


覚悟を決めて返事を待っていると、三十分後に壱から返事が来た。


『いや、

なんか、ごめそ(´・ω・`)』


ご め そ ?


私は壱から送られてきた返事に、目を丸くした。
こんなキャラ……でしたっけ?


『いやいや(笑)
全然謝らないで\(^^)/

ごめんね(´・ω・`)!』


こう送り、再び三十分後に返事が返ってきた。


『こちらこそ、すんまそん』


すんまそ……ん?


なんか、本当に、こんなキャラ……だっただろうか。
壱のキャラが掴めなくなり、私は混乱していた。
……まぁ、二年前と変わってるよねそりゃあ!!


私は携帯を閉じ、布団にもぐりこむ。
これできっと、終わった。
壱からしたらもう、これで私を振ったと思ってるかもしれない。
だからいいんだ、これで。


SNSで絡んでる時の春ちゃんの返事は早いのに、私の時は返事も遅いし——。
もうめんどくさいって思われてるかもしれない。


だから、これでいいんだ——……。





















——そう、言い聞かせてるのに。


涙が止まらない私が居た。