コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: *再恋華*(実話) ( No.33 )
日時: 2016/07/30 00:35
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
参照: 今は当たり前なんて思わない

第二十五話『驚きの結末』


次の日。


「——……あの七組の春って子いるじゃん?」


授業中、そんな話題が後ろの席の女子の方から聞こえてきた。
複雑な心境と疑問が日々募る私にとって、春ちゃんの話題はタイムリーすぎる。
私はノートを書いていた手を止め、耳を女子の方に傾ける。


「あの子、壱くんに告白した後すぐに二組の橋場くんと付き合ったらしいよ!!」
「え、早すぎない?」
「あの子なんなんだろうねー」


そんな会話がハッキリと聞こえ、私は思わず握っていたシャープペンシルを手から落とす。
壱に告白した後、すぐに橋場と付き合った——?


二組の橋場って、孝仁と仲のいい……。


橋 場 晃 ! ?


「しかも橋場くんのこと好きじゃないのに、告白されたからOKしたらしいよ」
「え、好きじゃないのにとか……」


女子の会話は止まることなく、次々と聞こえてくる。
私の思考回路はパンク寸前だった。


壱に告白して、壱はどう返事した?
両想いなら付き合ってるはずだけど、すぐに橋場と付き合ったってことは……。


私は状況が読めないままだったが、携帯を開いてSNSを見てみた。
そして、すぐに春ちゃんのプロフィールに飛ぶ。


そこに書かれていたのは——……。









































『2−7 やまたか はる! 0519』


ええええええええええええええええええええええええ。
私は唖然とし、画面を二度見する。


……そういえば、橋場もSNSをやっていたはずだ。
そう思い春ちゃんのページを見ていくと、橋場と絡んでいるページが見つかった。
そこから橋場のページに飛び、プロフィールを見ると……。
























『0519 はる』


























「ああああああああ!?」


私は授業中にも関わらず、絶叫した。
皆の視線が一気に私に集中するが、そんなこと気にしてる暇もなかった。
『0519』は記念日だとして、一致。
橋場のプロフィールの『はる』も春ちゃんだとしたら——。


今日は五月二十日。


付 き 合 っ た の 昨 日 !?


私は口から魂が出そうになった。
……これなら、春ちゃんが急に壱に会いに来なくなった理由が理解できる。


でも、両想いだったのに新しい彼氏をつくっちゃうだなんて——……。
いや、春ちゃんが告白してきたなら壱は返事をしているはずだよね。
となると、壱は春ちゃんを振った?
でもでもでも、二人は両想いで——……?
駄目だ、思考回路がごちゃごちゃになってきた。


残された壱は、どう思っているんだろう。




——そして私は、どうしたらいいのだろうか。