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このセカイこんなにもちっぽけだったんだ。私は静かに涙を拭った。

静かに涙を拭った後…
「何を、考えていたの？君は」
誰かが私に声をかけた

あたりは、暗闇でその人の姿は見えないけど…

「わからない。」誰かもわからないひとにこんなことを言うのは変だけど、「だけど、私が願ってた…こと…かな。」暗闇で見えないその姿はうなずいたあと「そうなんだ。」そう一言告げた。。そして私は倒れた。そこからの記憶はない。

ーー

願っていたこと、ね…
僕は、気を失ってしまった女の子を病院に連れて行った

彼女は小さくてすっぽり腕の中に収まる。それがとても愛らしくて憎い。僕は願ってたことをすべて失ったからだ。

…
「お兄ちゃん、もうすぐ…そっちに行くからね…」
腕の中で、女の子はそう言った…目は、瞑っている

「お兄ちゃん、か…」
しばらくして、病院へついた…病院側は、その子を受け入れる

「お兄ちゃん…」彼女は確かにそう言った。それが妙に引っ掛かった。

ーー
暗い暗い、闇の中に私はいた…でも、

「お兄ちゃん？」
見覚えのある人が、こっちへ来た

「お兄ちゃん…」
私は、お兄ちゃんの元へ行く

「後少しで…こっちに来なよ？」
お兄ちゃんは、私にそう囁いた…

「うん…」
其の後は、病室にいた…

「気がついた？」
医師が私にそう言った

「男の子が君を運んで来たよ？」
え？
医師が指した方向は誰も…

「あれ？さっきまでいたんだけどなぁ…」

一体誰が私を此処へ運んだの？
あのままでもよかったのに…

私は、お兄ちゃんの元へ行きたい…

そろそろ終わりにしたい！！

お兄ちゃんに、あいたいんだから

あげ

お兄ちゃんはいきているって知らせが入った

あの日、私を庇ったはず
其の後、離れ離れで…
両親からも、亡くなったと知らされたのに

私は、その兄に会いに行った
車椅子で…

お兄ちゃんは、いなかった

やっぱり、嘘なんだね…

誰か終わらせていいです！

いや生きている。私のなかに。ずっとずっと。永遠にいる。end