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Re: 眼帯女子の恋愛事情【コメ募集中】 ( No.1 )
日時: 2016/08/29 11:03
名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
参照: http:

【第1章】第1話


「はぁ?新入部員いないの?」
「あ、そうみたいですね・・・」
「そうみたいですね、じゃないでしょ・・・5人だよ5人!」

夏芽ヶ丘中学校陸上部。今年は5人だ。
去年は16人いた陸上部。先輩が卒業した今、残ったのは5人か・・・って5人!?

ありえない・・・そんな少なかったら廃部もあり得る・・・。

「ちょっと雪帆!どういうこと!?」
「あたしに聞かれても・・・有名ってことで練習厳しいって思われたんじゃないかなぁ・・・」
「はぁ?訳わかんない、私たちその練習頑張ってるのにさあ」
「そういわれてもね・・・どうしよ・・・」

私の友達、水咲雪帆。雪帆とは幼稚園からの幼馴染だ。
一番の理解者だと思っている。100m最高記録は13秒29だ。

そして坂折詩恩。私の1個下の後輩君。
100m最高記録は確か10秒98とかだった、結構やばい後輩。


___私は、坂折のこと___

いや、何でもない・・・。


所で私の100m最高記録は12秒09。去年の全国大会で出した記録。
確かその時気持ち悪いほど速い人が居て私は2位だった。

今年もその人と戦うことになるんだろうなー・・・。
戦うっておかしいか。


「でさ、坂折」
「はい?」
「あー、ちょっと勧誘してきてくれないかな」
「えー・・・」
「えーじゃないよ、部活存続に関わる危機だっつうの!」
「はぁ‥そうですか、じゃあこのポスター配ってきますね」
「ああ、よろしく」

1人でもいいからもう‥。
うちの中学校の部活は5人を切ると廃部になるらしい。その結果、茶道部や文芸部とかもなくなってしまったとか。

「雪帆、練習行こー」
「そだね」


___うちの部活には顧問の教師がいない。

というかあまり部活に力を入れていなくて、唯一入れているといえば吹奏楽部とか。
基本的運動部には顧問がつかない。だからバレー部とか2回戦まで行けたらすごい方。てかやばい。


「100m×3本ダッシュー!」

私は掛け声を上げ、そのまま走り出した。
後ろには雪帆がいる。


「佐波先輩」