ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第16話


「改めまして・・・私は涼川志春、と言います」
「・・・蓮井凛」

「わ、私は佐波椎菜・・・」
「坂折詩恩です」
「・・・っ、朝波知夜」
「水咲雪帆です」
「天宮雫っす」

やっぱり約1名適当な人が。です、も言えないのか。

「(蓮井さん・・・何なんだろうこの人)」

「ちっ‥何でこんな人たちに自己紹介しなくちゃいけないわけ！？」
「朝波さん？」

やっぱりさっきのことに腹が立ったんだろう。すごい怒ってる。
漫画だと頭から湯気出たりするよなー・・・じゃない。

「何なのよこの蓮井って人！うざい極まりない！！」
「ちょっと、朝波さん・・・」
「何よ、陸上において遅い人が悪いんでしょ」
「はぁ？意味わからない！」
「おい朝波」

間に入ったのは坂折。
こんなに強く言うの聞いたのって久しぶりだな・・・じゃあなくて！

「何怒ってるんだよ・・・お互い様だろ」
「違うでしょ！喧嘩売ってきたのはあっち！」
「もう志春、行こう」
「ちょ、逃げる気！？」

坂折が朝波さんの肩をポン、と叩く。

「落ち着け、次の大会で勝てばいいだけだろ？」
「うっ・・・」

「それでは夏芽ヶ丘中学校陸上部の皆さん、失礼します」
「・・・調子に乗らないでよ、ちょっと有名だからって」

何でこう人をいらいらさせる言葉を帰り際に吐いていくんだろう・・・。

「ちっ・・・絶対蓮井に勝って見せる・・・佐波先輩、もう少し練習ハードにしましょうよ！！」
「そ、そうね・・・中間テスト終わったらでもいい？それまでに練習項目整理しとくからさ」
「はい・・・分かりました、よろしくお願いします」

私も、去年負けた相手には勝ちたいしな。