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第18話


「ど、どうしたの・・・？」
「先輩」
「・・・？」
「昨日の人たち誰ですか？」

それかい。
まあ男子だから知らないよな・・・女子の陸上部なんて。

「昨日の2人は・・・涼川志春さん・・・3年生、蓮井凛さん・・・2年生、
双葉市の星丘学園陸上部の子だよ」
「そうなんですか」
「うん・・去年の大会で3年生の部1位だった子が涼川さん、2年生の部2位が蓮井さん」
「・・・2位だったのにあんな偉そうに・・・朝波がだいぶ怒ってメールしてきましたよね」
「・・・昨日忙しくて見てないわ」
「あ、そうですか」

私たち陸上部はメールグループを作っている。
5人だから少し寂しいけど。

「あ、ほんとだ・・・『何なのあの人たち！3年生の方は別に優しそうだったけど蓮井許せない！意味わからない！！』」
「めっちゃ怒ってますね・・・」
「まああんな言葉吐かれたらイラつきもするだろうな」
「でも朝波って4位じゃなかったですっけ、4位でも駄目なんでしょうかね」
「普通に4位凄いよ全国大会でさ」
「ですよね・・・」

「・・・学校行こっか」
「あ、はい！」

「先輩はもう中間テストの勉強は済んでますか？」
「うーん、まあもう10日後だからね・・・数学と社会はやったよ」
「へえ・・・俺は数英理の3教科やりました」
「偉いな」
「そうですか？」
「まあ頑張ってよ、坂折結構成績良いらしいね」
「常人程度ですけどね！」

学校に着く。

「んじゃ、また部活で・・・あと3日でいったん休止になるから気合い入れてね」
「はい！失礼します」
「うん」

＿＿＿ガララッ

「あ、椎菜ちゃん‥おはよう・・・」
「ゆ・・・雪帆！？どうしたの！？」
「昨日徹夜で勉強してさ・・・」
「中間の？」

「違うよ、陸上の・・・」