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第25話


「ちょっと待って、満点ってさ・・・そー、500点満点だったって？」
「うん」
「頭打った？」
「打ってない」
「・・・ということは、理科で名前を書き忘れて0点・・・400点だった？」
「うん」

「はあぁぁああぁぁ！？」

思わずそう大声で言ってしまった。
皆の視線がこちらに向く。

「ごめん」
「うん」
「でも結局追試はないし・・・いいんじゃない？」
「まあそうだね・・・んじゃあまた部活で」
「うん」

雪帆が1位をとり逃したので、今回の1位は立原だった。
見せてもらうと、全教科合計485点だった。

ちなみに私は5位。前に比べたらまずまずの結果。てか一桁とか取ったことない。

＿＿あっという間に時間は過ぎ、下校時刻。

「今日から部活始まるね〜」
「うん・・・行こ」
「うん！」


「なあ佐波、何点だった？」

天宮が話しかけてきた。

「私？476点」
「は？やっば、俺は241点」
「ぎりぎり追試回避な・・・」
「へっ」
「いばるところじゃないよ」

そっか・・・意外に天宮も追試は回避してるんだな・・・。
見た目すごい馬鹿っぽいのに。


「それじゃあ2㎞ランニング行くよー」


今日は5月29日。大会まであと1カ月半。