コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 探偵少女 ( No.12 )
日時: 2016/09/04 00:24
名前: ヒトミ (ID: /NsG2i4v)

『美玖、お誕生日おめでとう』

『これ、ママとパパからのプレゼントよ。』

『わーい、綺麗!これ、何?』

『これはね、オルゴールって言うの。』

『オルゴール?』

『音をならして、聴くのよ。』

『ママ、やってみて。』

『良いわよ。』



カチカチカチ、カチカチカチ



チャンチャンチャンチャン



『わぁ、綺麗な音!』

『気に入った?』

『うん、ありがとう!』

『どういたしまして。』



美玖「うぅん。」

祐二「おい、会長?」

美玖「マ、ママ。パ、パパ。」

祐二「!?」



美玖はまだ眠っていたが
目からは涙がながれていた。



祐二「また、夢を見てるのか。」



ガラガラ



先生「まだ美玖さん、目を覚まさないの?」

祐二「はい。」

先生「私のせいね。ごめんなさい。」

葵「いえ、先生のせいじゃありません!」

海斗「そうです。」

先生「いいえ、恵美の娘。美玖さんを危ない目にあわせてしまった。」

祐二「恵美って?」



先生は少し黙ってから
3人に話した。



先生「恵美はね、美玖さんの母親であり、私の学生の時の友達だったの。」



先生は嬉しそうに言う。



先生「あの時はとても楽しくて、恵美が20歳の時に美玖さんを産んだのよ。そんな私も美玖さんをみせてもらったわ。そして美玖さんが小学校を卒業して、中学に入る少し前にある事件が起きてしまったの。」

葵「事件?」



先生は葵の言葉に頷いた。



先生「その日はたまたま、美玖さんのお父さんの都合で恵美も一緒に仕事場にいかなきゃいけなくなってしまったの。次の日には家に帰るから1日だけ、美玖さんの世話をしてほしいって頼まれて美玖さんを預かったのよ。...でも美玖さんのお父さんと恵美は、そこで何者かの手によって射殺されたのよ。」

3人「!?」

先生「だから美玖さんは、探偵になったの。自分の両親を殺した人達をさがすために。」