コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: premier amour【コメ募集中】 ( No.44 )
日時: 2016/11/02 22:32
名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

「「苦しく」」


「あー・・・」

波乱の・・・校外学習が終わり、またいつもの学校生活に思わずため息が。
どはぁぁ・・・。

「おっはよ!」

後ろから肩をたたかれる。振り向くと、美千保が居た。
美千保は__小学生の頃と比べたら、だいぶ笑顔が増えたなって思う。

私も、つられて笑う。

「なに・・・笑っちゃって」
「いやぁ、いつも通りというか何というかね・・・」
「んー??」

怪訝そうな顔をしながら下から私を覗く。

「な、なにもないよ」
「そっかー、あ、灯香ってさ」

その次に出てきた言葉は、

「眞城のこと好きなんだよね?」

「え・・・?」

でもね、と笑顔で美千保は続ける。

「ごめんね・・・実はね、灯香」

美千保の少し悲しそうな笑顔・・・そして申し訳なさそうな顔をして、彼女は言った__


「私も眞城のこと好きなんだ」


「・・・は?」

Re: premier amour【コメ募集中】 ( No.45 )
日時: 2016/11/02 22:37
名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)


突然のことに、この人何言ってるんだろ?って思いながら聞き返す。

「え、嘘でしょ?」

でも「ほんとだよ」と間髪なく返事が返ってくる。


私はね、とまた言葉を続ける。


『・・・松宮くん』

友達が居なかった私に唯一声をかけてくれた男子が眞城だった。
そのときはすごく嬉しくて、それに不思議で・・・。

と、はにかみながら美千保が言った。


「・・・」
「私ね、眞城に彼女が出来なかったら・・・卒業式に告白する」


「・・・って、めっちゃ先じゃん!?」
「うんだって恥ずかしいもん」

「そ、それじゃあ!」

美千保を指さして強い口調で言った。

「私、美千保より先に告白する!!」

思わず、宣言してしまった・・・。

Re: premier amour【コメ募集中】 ( No.46 )
日時: 2016/11/09 19:55
名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)


言ってから時間差、私は目を伏せて赤面する。
何てこと言ってしまったんだろう、私は。

「おおっ、それは楽しみだね〜」

にやけながら美千保が言う。そんな美千保に、

「で、でもっ!本音なんだからね!」


__と、また恥ずかしい台詞を言ってしまった・・・。


「でも灯香、いつから・・・いや、いつ告白するの?」
「そりゃー、私を意識してくれたと思ったら・・・?とか?」

ほー?とまた美千保がにやける。

「うざい!!」

思いっきり大きな声でそう言う。ひどーい、と彼女は言う。けど、私は大爆笑していた。