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Re: ジュエリータウンの平和な日常 ( No.8 )
日時: 2016/09/27 08:58
名前: カノン ◆cjuVBCszjg (ID: I3friE4Z)

〜好きな食べ物と嫌いな食べ物〜


アオイ「なぁ、ユリア…。」
ユリア「ん?なになに?」

ここは、ユリアたちが通う小学校。
今はお昼なので、みんなで給食を食べている時間です。

そんなとき、アオイは箸でからあげをつまみながらユリアに話しかけました。

アオイ「あたし、からあげとかそういう肉系は苦手なんだけど…サクラってこういうの食べれる?」

と、困った表情をしながら、ユリアに問いかけます。

ユリア「えっ!?アオイ、からあげ苦手なの!?私は普通に美味しいと思うんだけど…。」
アオイ「そうなのか?ユリアみたいに、好きな人には失礼な話なんだけど…あたしは苦手なんだよな…。」

ふぅ、とからあげに溜め息を吹きかけるアオイ。
大体の子供なら、こういったものは好きだと思いますが…人には好みがあるので、仕方のないことでしょう。


サクラ「じゃあさじゃあさ!自分の好きなものと食べるっていうのはどうかな?そうすれば、少しは食べられると思うんだけど…。」

会話に割り込むように入ってきたサクラ。
どうやら、今までの話をすべて聞いていたのでしょうか。

アオイ「サクラ、提案ありがとうな!それじゃあ、試しにごはんと一緒に食べてみるよ。」
ユリア「私も今度やってみる!最近お母さんがピーマンばっかり出してくるんだよね〜…苦いから嫌だったんだ…!」

そういって、アオイはごはんの上にからあげを乗せて食べようとします。
ユリアは今話していることからわかる通り、ピーマンが嫌いなのでしょうか?

サクラ「なんか分かる…うちはピーマン好きだけど、ちょっと苦いよね…身体にはいいらしいって聞いたんだけど…。」
ユリア「うんうん…でもその苦いところがいいのかな?」
サクラ「そうかもね…!」

アオイ「もぐもぐ…もぐもぐ。」

ユリアとサクラの2人は、少しずつ給食を食べつつも、ピーマンの苦さについて話していました。
アオイの方は、さっきサクラに言われたとおりに、からあげをごはんと一緒に食べています。

サクラ「アオイ!それどう?食べれそう?」
アオイ「あぁ。食べれることは食べれるよ!」
サクラ「それならよかった!」

アオイはサクラに向けて、明るい笑顔を見せます。それにつられて、こちらも笑顔になってしまいそうです。

ユリア「アオイが苦手なものを克服できて、私も嬉しいよ♪」
サクラ「これは克服したっていうのかな…?ただ、うちが提案した方法を試しただけだと思うんだけど…。」
ユリア「まぁ、そのうちずっと食べていれば克服できるよ!…そのうち、ね!」
サクラ「なんか適当じゃない!?」


そして、この後のユリアたちは、残りの給食を美味しくいただきました。