コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: Two of the month【オリキャラ、感想募集中!】 ( No.20 )
日時: 2016/10/20 22:30
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

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「よぉ、井筒ゆえ!」
毎朝これだ──。
入学して依頼毎日、美作は私をフルネームで呼ぶ。

「ゆえ」の部分を強調して、クラス中に響く声で……。
クスっと笑う声が耳に入って来て恥ずかしい、と思う気持ちはあるがここで恥ずかしがるのは悔しい──。

「なんだ! 美作ゆい!」
……今の私は凄く馬鹿みたいに見えてるんだろうなぁ。
後ろで陽ちゃんの溜息聞こえるもん。

名前が似てるから、なんだっていうの──。


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「もう、ゆえってば……。毎朝のことなんだから、あんなのスルーしとけばいいのよ!」
授業間の休み時間にトイレで呆れて何も言えない、と言った表情を浮かべながら陽ちゃんは言った。
何も言えない、とはいえそれでも何か言ってくれるから優しい。

「そーなんだけどさ、なんかついつい言っちゃうんだー。今も後悔中──かな」

無視したいけど、できない。
なんだか凄くモヤモヤする──。


なんだかずっと気持ちにモヤモヤがある……これは一体いつになったら取れるんだろう。

「あと2分で授業始まる!」と陽ちゃんの言葉にハッとさせられて慌てて着席をするとすぐに授業担当の先生が入ってきた。


私と陽ちゃんの口から安堵の溜息が溢れた。

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Re: Two of the month【オリキャラ、感想募集中!】 ( No.21 )
日時: 2016/10/31 17:51
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

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「今日さ、バレー部の部活見学一緒に行かない?」
朝からの気持ちのモヤモヤを晴らしたのは、何気ない陽ちゃんの一言だった。

「確か、ゆえもバレー部希望だったよね……? 私も気になってて」と少し目を反らせながら言う陽ちゃんの姿に笑みがこぼれる──。

「もちろん行こう!」
がしっと手を掴む私に戸惑いながらも嬉しそうに陽ちゃんは笑った。


*

「あなた達、1年生よね? バレーに興味ある?」
体育館の前でどうしようか……と迷っていたら、部長さんらしき人がやってきた。
凄くかっこよくて、私達は目を輝かせて……

「「バレー部希望です!」」
と言った──。

「それじゃあ早速、中に入って体操服に着替えてもらってから──あっちにいる先輩と一緒に準備体操して!……他の1年生もいるから!」

頷いてから、パパっと着替える──と陽ちゃんが私に耳打ちで「あそこにいるのって、先輩に見えるけど同じクラスの高階さんじゃない?」と言ってきたのでそっちに視線を移すと確かに高階さんの姿がある。

入学当初から、背が高いなぁと思っていたがまさか同じバレー部希望とは──。
特に身長の高さを求められるスポーツの一つである、バレーボール……先輩も高階さんへの期待は高そうだな……。

「1年生ー! 準備体操始めるよー」
遠くから先輩の声が聞こえる……。

私と陽ちゃんはとりあえずそっちへ走った──。


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*高階楓夏(たかしな ふうか)
ゆえと同じクラスで同じバレー部所属。
背が高く学年でも1番を争うレベル。
少し目つきが怖いが、バレーに対する気持ちは本気。
一見真面目そうだが、勉強は出来ない。
20歳を超える姉がいる。

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