コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 普通の青春なんて過ごせない【コメント募集中】 ( No.3 )
日時: 2016/10/30 21:23
名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

第1話「異常なほどに」


マイクを顔によせ、声を出す。

「ワタシノ・・・っ?」

・・・なんか、声が小さい。
マイクを叩き、もう一度声を出す。
「私は、柊聖香といいます」

周りからざわ・・・ざわと、声が。
『転校生?』とか、『聞いてないよ』とかとか。

「中学2年、C組に転入させていただきます、皆さんよろしくお願いします」
早口になったけど、何とか言えた。
礼をした後、周りを見てみる。

男子も、女子も・・・?騒いでいた。顔を真っ赤に染めて・・・??
んん?んんんん??

その後、すぐに朝会は終わり、教室に入る。
そして改めて紹介が・・・。
また言わないといけないの・・・?面倒だなぁ・・・。

「えっと・・・柊聖香と言います」
黒板に名前を書く。あんまり上手く書けなかったけど・・・。

「それではー、柊さんに何か質問ありますか?」
先生がよく通る声で言う。クラスの半分くらいの人が手を挙げた。

「誕生日は何月何日ですか?」
「2月13日です」

バレンタインの前日。その日の・・・確か朝8時ちょうどに生まれたって言ってたかな・・・。

Re: 青春の過ごし方【第1部】 ( No.4 )
日時: 2016/10/30 21:42
名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)


質問が終わる。

「それじゃあ・・・そうね、席は幸岩君の隣が空いてるからそこで」
「幸・・・ああ、あそこですか」

すると2人の女子が動く。
「私机持ってきます!」
「あ、椅子持ってきます!」
てきぱきと動く2人の姿。思わず笑みがこぼれる。

「ありがとう・・・ございます」

2人の女子が机と椅子を持ってきてくれた。
軽く礼をしてからそこに座る。

「では休み時間ですかね・・・学級長!」
「あ、起立!礼・・・」

ありがとうございました、と言うと、横の席の子が声をかけてきた。

「ねえ、聖香ちゃんって言ったっけ?」
「あ、はい・・・」
よく見ればこの子、さっき椅子持ってきてくれた人・・・かな?

「あ、あの・・・椅子ありがとう・・・ございました」
「いえいえ!あぁ、私の名前小鳥遊雲雀って言うんだ〜」
「・・・小鳥遊さん・・・よろしくお願いします・・・」

こういうのは慣れないな。
敬語になってしまう。というか敬語でないと駄目な感じがする・・・怖い。
そのうち何か・・・すごい数の人__いや、10人程度の女子が集まってくる。

その子たちと会話を少しだけ・・・交わしながら、楽しい休み時間を過ごした。
チャイムが鳴り響く。