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Re: 白色の恋。[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.60 )
日時: 2017/01/14 18:09
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

31.


———



「蒼空ちゃんっ」
……と言って、私の左肩をぽんっと叩いてきたのは、昨日の…由麻ちゃん。
そして手に持っていた青色のノートを両手で持ち、私に向ける。

「昨日のノート返すね!夜の間に写したけどすっごい量多かったな〜…。ほんと、有り難う!」

そう残し、私が「うん」と返事したのを待っていたかのように聞くと、彼女は微笑んで「有り難う」ともう一度言ってから、他の友達の所へと向かって走っていった——…。


すると丁度、


教室のドアを勢いよく開けて入ってきた男の子———室川の姿が目に入る。



彼はスタスタと歩いてきて、私の斜め後ろの机にスクールバッグを置く。

私は彼の方へと行き——「室川」と呼びかける。
それに呼応し、彼はスクールバッグから私の方へと視線を向けた。


「あぁ…おはよ」
「おはよう。これ」
そう言って私は、さっき由麻ちゃんに返してもらった青色のノートをぺらぺらとめくってから室川に手渡す。
……何枚かめくって見てしまうのは、癖だ。

「……?」

室川は今にも「はぁ?」と言いたげな顔で私を見つめていた。

その目に私は、射貫かれた気分になる———



そんな気持ちを私は心中で否定し、手に持っていたこの青色のノートで軽く室川の頭を叩いた。


小さな悲鳴が聞こえた。

その後、


「何すんだよっ」
「昨日あんたが貸して欲しいって言ったんでしょ?」
「………あぁ…そりゃどーも」

室川は私の青色のノートを受け取った後———



そのノートで、さっき室川にやったように、

私の頭を軽く叩いてきた。



「痛っ!ノート貸してあげてるのに何様!?」
「先にやったのは宮瀬だろ…」




…心臓の音がうるさい——。


私はこんな音を聞かれないようにと、
「今日も数学、授業あるからすぐ返してよ?」と言う。

「すぐだよ?」と念を押してから、室川の元を立ち去った———…。










——


今日はものすごい強風ですね…汗


まだ、なのですが……7章では、絢人と塔子さん、室川と千帆の話を書きたいと思っています。
語り手変わるかも。