コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 白色の恋。[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.65 )
日時: 2017/01/15 00:27
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

『第7章』

33.


———



私は登校途中、私の先に———塔子ちゃんがいるのを見つけた。

私は走ってその姿を追いかける。


「塔子、ちゃん!」
「わっ!?あ、…蒼空ちゃん?」


気付かなかったんだろう、後ろから走ってきた私に。
塔子ちゃんは心底びっくりした表情をした。私は彼女に「おはよ」と笑顔で言う。

「おはよー♪」

塔子ちゃんはびっくりした表情をすぐに、ぱっとした笑顔に戻して、そう私に言った。

「……そういえば、」

私は少し「あの事」が気になり、口を開く。
塔子ちゃんが聞き返す……私は思いきって言う。


「な、七島くんとはどうなの?」


……率直な質問。


答えを知りたい。でもどこかで、知りたくない気もする。そんな質問……。


「あ、絢人と?」

私は「うん」と言った後、俯いていた顔を塔子ちゃんの方へと向ける。
塔子ちゃんは苦笑していた。でも少し顔は紅潮していた。……やっぱり、聞かない方が良かったかな……?
私は「ごめん」と促そうとしたけど、塔子ちゃんは真剣な目つきをして、



「……好きだよ、昔からずっと。でも……好きだなんて伝えらんないよ。だって今の関係崩したくないし。絢人はあたしなんかに恋愛感情ないだろうし」



……やっぱり、聞いてはいけないことを聞いてしまったような気に、私はなった。

——私から見たら、七島くんは塔子ちゃんに恋愛感情、抱いてると思うよ——……。





「じゃあね」
「うん、また〜」


塔子ちゃんは1階に用事があるらしく、階段の手前で私たちは別れた。



/



「……ひゃっ」



私は、私より背が高い——



そう、七島くんにぶつかりそうになった。




……どうすればいいか分からず、思わず俯いてその場を立ち去ろうとする。


「えと、蒼空——いや、宮瀬さん……ごめん、ちゃんと前みてなくて」



彼は遠慮気味にそんなことを言った。

私はさっきまで彼のことを睨んでいたけど、いつも友達に示す私の元気な印……


「ううん、こっちこそごめんね、七島くん」


笑顔で返す。

引きつっているか、自然にできているかは分からない。




七島くんは、ほっとしたような表情で会釈してから私のもとから離れていった。











——


案外根に持たないタイプだったり?七島と蒼空。




それでは♪

Re: 白色の恋。[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.66 )
日時: 2017/01/15 14:39
名前: ましゅ (ID: .cyOEvRH)
参照: 外出先のパソコンから

34.


———



「今日はいろいろな人とぶつかる……」

私はため息交じりに呟く。なんで朝、30分の間に2人もぶつかるの!?
私が前見ていなかったのもあるかもしれないけど……なんか、不運だな……。
それにぶつかりそうだった相手が七島くんとか…神様は何を考えているんだろ。


教室に着くと、ほとんどの人が座っていた。


——え?


ほんの少しの間、疑問を抱いたけど——私は颯爽と、席に座った。
先生がにこにこと笑いながら私のほうを向いていた。……耐えきれず、私は口を開く。

「せ、先生……今日何かあるんですか?」

「え、知らないの?」

先生が間髪いれずに問いかけてくる。「知りません」と私が答えると、クスッと先生が笑った。



「今日は転校生を紹介しまーす」




先生の言った一言で、私はしばらく硬直した——…。












——

こんにちは。ましゅです。
外出先のパソコンからの投稿……トリップありませんが本物です。
転校生……は、結構重要になるかも?

Re: 白色の恋。[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.67 )
日時: 2017/01/15 15:43
名前: ましゅ (ID: .cyOEvRH)
参照: 外出先のパソコンから

35.


———



「どうぞー」

先生の明るい声で入ってきたのは、青髪ツインテールのかわいらしい少女。……男子生徒のざわつきが聞こえる。
そしてその少女はチョークを手に持ち、彼女の名前……らしきものを書いた。

書き終えた後、前で手を組む。
恥ずかしそうに言った彼女の名前……


「こんにちは!はじめまして、三崎羽奏です。よかったら仲良くしてください!よろしくお願いします」


ぱちぱちと、主に男子生徒から大きな拍手が彼女に贈られた。


彼女は嬉しそうな表情をして立っている。そして先生に席を聞き、言われた席へと向かっていった。……室川の、隣……。

少しだけ心が痛んだ、気がした。

気のせいだといいんだけれど——…。




/




HR後の休み時間。彼女——三崎さんの机の周りには、たくさんの男女が集まっていた。男子を押しのける女子も多数。
「誕生日はいつ?」とか「好きな食べ物はー?」とか、いろいろ聞かれていて……三崎さんは戸惑ったような表情を見せていた。

「……イレ、行っ……ね」


かすかに聞こえた遠慮気味の三崎さんの声。あの雰囲気に圧倒されたのだろう。三崎さんが走って行った先にはトイレが。

私は少しだけ心配な気持ちになる。……彼女が上手く、このクラスで生活していけるだろうか。


そう思って私は、三崎さんが向かったトイレへと行った———…。







「「……えっ」」


トイレのスリッパが置いてある所……そこで私たちの声が重なった。

三崎さんは隅っこに縮まっていた。
私は少し躊躇ったけど………思い切って言った。


「三崎さん、ぶっちゃけ困った?」

縮まっている三崎さんの肩がびくっと動く。
多分、図星なんだろう。間を開けてからこくりと頷いた。


「三崎さ…」
「あの、私、人としゃべるのがあまり得意じゃなくて」


私が呼びかけた声は、彼女自身の声によって遮られた。


「……見に来てくれたんだったら、ありがとう……あの、友達に…なって…くれませんか……?」




私のほうを向きながら、まだ縮こまっている三崎さんは、そう私に言った。




「もちろんっ!私は、宮瀬蒼空。羽奏ちゃんって呼んでいいかな?」

「——はい!えっと、蒼空…ちゃん、?」


戸惑った表情から、花開くような笑顔に変わった。


女の私から見ても可愛いと思える彼女。




「……よろしくね、羽奏ちゃん!」








——


三崎羽奏みさきわかな
まあまあ、重要になるかもです。断言はしてませんよ!?←

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