コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 白色の恋。[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.75 )
- 日時: 2017/01/18 21:27
- 名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
38.
———
「……解答用紙に名前を書いてください。それでは、始め!」
担当の先生の号令が聞こえた瞬間、私たちはすぐに問題用紙を表向けて、ざっと目を通す。そして、解き始めた———…。
/
「何あれ!教えてもらってないよね!?」
1時間目の数学が終わったとき、波留ちゃん、来美ちゃんと集まって私たちはそんな話をしていた。
数学の先生は、教科書の細かいところまで出す人だ。……だから、習っていない問題も教科書に出ていたら出す。
テストに関しては数学の先生は鬼だ。普段は優しいんだけど……。
「まあ終わったことだし良いじゃん。英語勉強しようよ」
「だって蒼空は頭良いしー」
「軽々終わったことだから良いとか言える人なんて、蒼空と園生さんに出岡さんくらいでしょ」
そう愚痴を2人は言いながらも、英語の教科書をスクールバッグから出して熱心に見ていた。顔と教科書が付いてしまうくらい熱心に。
「そんな近くじゃ見えないよー」
と声をかけたけれど、波留ちゃんも来美ちゃんも全く動じず——そのまま見続けるだけだった。
「——ま、頑張れ」
私はそう言い残して、2人の元を去った。
「———英語難しすぎ!!」
今日は数学と英語で終わりだった。
また、英語が終わった瞬間……波留ちゃんと来美ちゃんが詰め寄ってきた。
「まあまあ、もう下校でしょ」
「そっか、今日部活休みか……」
「テスト期間中はずっと休みだったじゃん」
私たちはそんな会話で笑いながら、下校の準備をしていた。
「帰ろー」
波留ちゃんたちは、ノート回収などがあってまだ帰れないみたいだった。
私は、同じ時間帯に終わりの会が終わった……2年2組、塔子ちゃんを誘って帰った。
1ヶ月前、頭上も、道をも染めていた桃色が…完全に緑色になっていた。
葉桜が何枚か舞い散る。
そんな道を歩いていると、しばらくの間黙っていた塔子ちゃんが不意に、……
「……——蒼空ちゃんは好きな人いるの?」
と、聞いてきた。