コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 白色の恋。[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.78 )
日時: 2017/01/21 00:25
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

39.


———



「え?……っと———」

不自然な空白に塔子ちゃんも気付いたのだろう。「もしかして居るの!?」と聞いてくる。その後に心配そうに、
「絢人……?じゃないよね……?」

と聞いてきた。

私はすぐさま首を横に振って否定する。……諦める。今はまだ気持ちも残ってるけど、だんだん諦めがつくように——それが、塔子ちゃんのためでもあるから。

「じゃあもしかして、同じクラスの…なんだっけ、むろ…なんとかくん」
「なんとかくんって……室川灯。あいつは別にただの友達だよー?」
「え、じゃあ蒼空ちゃん好きな人いないんだ……私だけいつも話してるからたまには蒼空ちゃんの話も聞きたいなーって思ったんだけど」

「私はそんな話ないなあ」と笑う。



室川灯、か。

私が室川と初めて話したのは———…。







——

こんばんは、ましゅです。
蒼空視点の室川との出会いっぽいものを書きます。見ていただけたら光栄です<(_ _)>

Re: 白色の恋。[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.79 )
日時: 2017/01/21 00:25
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

40.


———



——桜舞い散る、4月。
入学式が行われた後、教室へ入って……自己紹介があった。

最初担任に言われたとき面倒くさー、とか思っていたけれど、何となく皆の事が分かってよかったと思う。
——中でも私の印象に一番残ったのは、「室川灯」という男子生徒だった。


『…室川灯。サッカー部に多分入ります。誕生日は3月14日……よろしく』


一番気になったのは誕生日。……私が少し恥ずかしくて、自分の自己紹介の解きに言えなかった誕生日。

だから男子とはいえ、私は声をかけたい…そんな衝動を抑えきれず、その男の子が若干引いていたのも全く気にせずに声をかけていた。


あの頃、室川は私のこと、どう思っていたのかな——…?

結局、どうやって仲良くなったのかはあまり覚えていない。
……私が室川にどんな気持ちで話しかけていたのかも、全く覚えていない。