PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: センセイ×セイト ( No.23 )
- 日時: 2017/01/15 21:13
- 名前: 鐶 ◆u8YacDeZBU (ID: zT2VMAiJ)
第15話
担任の先生と職員室で話をする為
私は鞄を持ち廊下を歩く。
授業中の校舎は静かで足音が響く。
「失礼します。」
職員室のドアを開け中に入る。
入口近くに私の声を聞いて振り返る
1人の教師
「あ〜倉西もう大丈夫か?」
肘を付き私を見上げる先生
「ご迷惑おかけしました植田先生」
少し恥ずかしそうに頭を下げる。
先生はニコッと笑う。
「まあ〜何事もなくよかったよ」
その言葉に私は頷いた。
植田征爾
私のクラスの担任兼美術教師
養護教諭の山吉先生の婚約者
「昼休憩もうすぐだし戻るか?」
植田先生が私にピラっと紙を渡す。
その紙を貰い私は近くの空いている
机と椅子に向かった。
「それ書いたら教室行っていいぞ」
植田先生がそう言ってまた机に向く
私は筆記用具を出し紙を書く。
フッと顔を上げ目の前の奥を見る
(あ。風間先生)
ドクンっと高鳴る心臓
パソコンに集中しているせいか
私には気づいてないみたい。
「やっぱりカッコイイな。」
ボソッと呟き私はシャーペンをしまう。
紙を植田先生に渡し「失礼しました。」
と職員室を出る。
4限目の終了の予鈴が鳴り響く。
「慧さんの馬鹿」
押し倒された時に触れられた肩を
私は軽く握りしめる。
涙が出そうなのを我慢しながら。
PR