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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: センセイ×セイト ( No.9 )
- 日時: 2017/01/07 04:24
- 名前: 鐶 ◆u8YacDeZBU (ID: qToThS8B)
第5話
時間が過ぎていく。
私達はまたキャンパスに向いあう。
チラッと風間先生を横目で盗み見ると
何故かこちらを横目で見ている風間先生と
バチッと目が合う。
私は肩を震わせ顔を背けた。
「よし。今日は終了〜」
鉛筆を投げるように筆箱に投げ入れ
椅子から立ち上がり背伸びした。
私も鉛筆を筆箱に収め椅子から立ち上がる
「いつの間にか暗くなましたね。外」
私は鞄の置いてある机に向い
携帯を確認する。
ドスッと頭に重みを感じるのが分かった。
「彼氏か〜」
ニヤニヤしながら携帯を見つめる。
私は「違うし」と言いながら
風間先生の顎を押しのけ肩に鞄を持ち
ドアに向かって歩いた。
「サヨナラ風間先生」
振り向き一礼をする。
ヒラヒラと手を振りながら
風間先生は白衣を脱ぐ。
校門に向かって歩いていると
「倉西〜」
4階の美術室から声がする。
私は振り向き見上げた。
ニカッと歯を見せ笑う風間先生がいる。
「気をつけて帰れよ〜」
私は小さく手を振り返し
校門にまた向きを変える。
「環〜お疲れ〜」
校門には実咲と宏樹がいた。
私は2人と合流する。
フッと振り返ってみたがもう美術室には
風間先生の姿は見当たらなかった。
「また明日…。」
小さく誰にも聞こえないように
私は呟くのだった。
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