コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

episode7 憑かれました その2 ( No.16 )
日時: 2017/01/20 09:13
名前: 雪姫 (ID: ZZRB/2hW)





「俺は…「新学期始まって早々、授業サボるだなんてこなたもワルゥだね〜」
「……」

さすがユーリさん。回復が早いのです。先ほどまでこの世の終わりの様な顔をしてましたのに、もう立ち直ってるです。
……G並の生命力です。
そんなことはどうでもいいのでした。今はユーリさんの言う通り、新学期早々さぼってしまった事の方が重大なのです。
先生に怒られるです。下手したら退学になってしまうかもです。んー、どうやって誤魔化すですか…。
あっそうです。無理に隠さないで事実を言ってみることにするです。

「市松は追いかけてくる不良さんから逃げていただけなのでセーフなのです。
 正当防衛で通じるのです」
「怖い不良にいたいけな少女がイジメられてたってことにするんだねっ。その案のった」
「……俺はそんなこと」

ギィィ。

『コラァァァお前たちこんな所で何している。屋上は立入禁止だぞ。
 それに今は授業中だろーが!!』

「あ、やべ…セン公だ」

これはいけないのです。学校一怖いと有名な生徒指導の強豪(きょうごう)先生なのです。
あの先生にはどんなごまかしも効かないのです。人の話を聞かないタイプの人なので。

「いやっその、先生。私達、このっ不良野郎に…「…おい俺を売るな」うっさいだまれバカ」

『ずべこべ言わず、全員職員室にこいやぁぁぁ!!』

「「「………」」」

【うぬを言わさずこけしと狐さんと狼さんの三人は強制的に職員室に連れていかれて
 正座で長々とお説教されたのでした】


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【放課後】

「うぅ〜〜、頭がくらくらするぅ〜〜」
「………市松もなのです」

こってり絞られたです。三時間以上はお説教されていたような気がするのです。
足がしびれて上手く歩けないです。ユーリさんと協力し合って寮へ帰るです。
…明日からは変な人とは関わらないようにしましょう。めんどうごとはこりごりなのです。







「んあ?」

なんとか寮にたどり着きました。すると玄関先に誰か立ってるのです。

「あれ、カイトじゃん。なーにしてんの?」
「…おう」

立っていたのは不良さんこと狼男さんでした。
どうして市松たちの寮の前で立っているのでしょう。
ここには市松とユーリさんしか住んでないので、誰かを待っているというのはあり得ないのです。

「………」

狼さんは無言で市松を見つめてきます。

「………」

この視線…。もしかするです?

【狼さんが仲間になりたそうな目でこちらを見ている。
 仲間にしてあげますか?
 
 ・仲間にするけど馬車小屋行き。←
 ・仲間(ペット)として飼う。
 ・とりあえず仲間にしといて後で売り飛ばす。

「なんやかんやで仲間にするしか選択肢ねー。そしてゲスい」
「勝手に市松の脳内に入ってこないでください」
「ちぇ」
「……さて。どうしませうか」

 こけしが選んだのは】

「………」
「無言の圧ってなんかこわ。で、こなた仲間にしてあげるんだよね?
 選択肢それしかねーし」

確かに作者が市松に要求してきた三択全ての選択肢が狼さんを仲間にするものしかないのでした。

「だが断る!」
「腐れ外道じゃん!?嗚呼でも…そんなこなたもいぃかもぉ」
「なので狼さん、お帰りくだ「ここに住む」…はい?」
「今日からここに住む。…ことなった、茄李 透(かい とおる)よろしく」
「…あー」
「お前もここに住むのかっ。賑やかになるなー」

こうして市松はまたしても、変なモノノ怪に憑りつかれてしまったのでした。
市松の一人で静かな平穏の日常はいつになったら帰ってくるのでしょうか。






              -To be continued-