コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

episode8 フラグ回収作業 ( No.18 )
日時: 2017/01/21 14:29
名前: 雪姫 (ID: p3cEqORI)

*ちょっとした小話。




ゴミミミミィィィ。

「……」
「どーした、カイト。アヘ顔で突っ立って…」
「…そんな、顔してない」

【狼さんがこけし達の寮に越して来てから三日がたちました】


ゴミミミミィィィ。

「…こんな効果音、初めて聴いた」


【寮は初期段階のゴミ屋敷状態です。
 きちんと分別されていない、ゴミ箱。飲みかけのペットボトル。
 洗らわれていない食器が放置された台所。脱ぎ捨てられてそのままの服たち。
 などなど…】

「片付け…「げせぬ」
「こなた?」
「………」

げせぬ。なぜ市松が【episode1】で女子寮と説明した場所に狼さんもといカイトさんがいるのでしょう。

「女子寮は男子禁制のはずです。作者は自分で書いた設定なのに、もう忘れたですか。
 ポケなのですか。」
「メタ発言…「女子寮っつっても、オレとこなたしかいないから、そう呼んでただけでしょっ。どーせ」
「いえ。ユーリさんが正式に越して来るまでは人、いましたですよ」
「……」
「人っても…アレは…」


【一ヶ月と三日前のこけしと狐さんの会話】


「そーいえば、他にニンゲンいないんだなー。一人で寂しくない?」
「はい?いるですよ、誰かが」
「えっ、でも人の気配しねーよ?」
「いえいえ、いるじゃないですか。ほら音が」

ガタガタ。
トントントン。
キャハハハッ。トタタタタタタ。

「無人なのに常に誰かの気配がして、一人な気がしません。
 むしろ大家族?」

「逆に辛いだろそれっ!!」


【幽霊屋敷です】

「……ウルセェ。ちょ〜と待っててねっ。彼らとお話してくるから〜」

ガララ。トッス。
ボカ ドカ バキィ! めぎゃ
ヌシャ ズバァ ゴス
ズリ ズブ メメタて… ゴス! ゴリゴリ

『ビギィィィィィィィ』

ガララ。トッス。

「話してみたら以外とわかるヤツらだったー。話し合いで平和的に解決、ブイッ」
「今、断末魔が…「気のせいだよっ」
「その服に付いた赤い液体は…「ケチャップだよっ」

にこっ。

【狐さんは争いも平和的に解決する淑女だそうです。おわり】


「………」
「まったく。オレが平和的に解決したからいいものの、あのままだったらこなた食べられてたかもだぞ?」
「別に大丈夫なのです。騒音以外に問題なかったので」
「いやそれ以前のもんだいじゃね…?」
「………」

【憑りつく人間を違えたかもしれないと思う、狼さんなのだった】