コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- episode9 見よ、我らのステータスを! ( No.19 )
- 日時: 2017/01/22 21:54
- 名前: 雪姫 (ID: 8MLsWoCW)
ちょっとした小話 その弐
【こけし達が住んでいる寮はゴミ屋敷への初期段階です】
「ブシュー。あ〜、春は花粉症にはツラい季節だよ〜。ホイッ」
ユーリさんの体液が付いたティッシュが宙を舞います。ゴミ箱に向かって。
ゴミ箱のフチに当たって落ちたです。ティッシュはゴミ箱には入りませんでした。汚いのです。
「あーあ…。ま、いっか「よくない」あ?」
ユーリさんの汚い体液が付いたティッシュをカイトさんが代わりにゴミ箱箱へ捨ててるです。
カイトさん…。なかなかのチャレンジャーなのです。
「ゴミはゴミ箱へ」
「あ〜い」
ユーリさんは軽く返事をするだけです。全然気にしてないみたいでせう。
部屋の中を見まわしてみると、やはりゴミだらけなのです。
主にユーリさんの出した、ゴミばかりなのです。
「犯人はユーリさんで決まりなのです」
「ん。なんのー?」
「この寮がゴミ屋敷化してる原因が、です」
「え〜〜」
ユーリさんは不満そうな物言いです。
「片付けを…「オレだけのせいじゃないでしょっ」
「……」
何故でしょう。ユーリさんが自信満々なのです。鼻息が荒いのです。
「だってほら、オレとこなたのステータス表見てみてよっ。主にココ!
【こひな 生活:ルーズーー☆ーーマメ】
【オレ 生活:ルーズ☆ーーーーマメ】
ほらね?」
自信満々な顔で市松を見てきます。ウザいのです。
「う〜〜に〜〜〜」
「あ…ちょ…それは…」
気づくとユーリさんのほっぺたを思いっきり引っ張ってました。
変な顔のユーリさんは面白いのです。普段も変な顔なのですが。
「狐の生活力、皆無なのが原因なんだろ」
「そうです。犯人は、ユーリさんなのです」
「うー、ちひゃう(違う)」
何言ってるのかわからないのです。変な顔で面白いです。
「いひゃい…」
飽きたので放すです。
ユーリさんは真っ赤になった頬を涙目で触ってるのです。
耳がピコピコ動いて可愛いのです。…ストラップに欲しいのです。
キラーンッ。
「ヒッ!?こなたさんっ」
「包丁は危ない。…ハサミにしろ」
「それフォローになってねーよ!」
ドロン。
「あばよー」
「…夕飯までには帰ってこい」
「うっせ、晩飯よりもミミの方が大事じゃー」
包丁でユーリさんの耳を切り取ってストラップにしようと思ったですが、アニマルverになったユーリさんに逃げられてしまいました…。
さすが動物なのです。逃げ足が速いのです。あれでは追いつけないのです。
カイトさんにも後で怒られたのです。…次はカッターにするです。
【今後も隙あらば、耳を狙われている狐さんなのでした】