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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: こっくりさんの嘘 ( No.2 )
- 日時: 2019/03/16 09:50
- 名前: やまち (ID: J69v0mbP)
第2話
「こっくりさん...私の好きな人は誰ですか?」
そう、聞きたかったのはこれ!
人には好きな人がいるもの!!って聞いたからさ
自分の好きな人を知りたくて仕方なかったの
『つ』
『む』
『ぐ』
つむぐ...?誰かな。クラスにはいないし、知り合いにも...
...あ、こっくりさんを終了させなきゃ
「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」
十円玉は、『はい』のところへ...
いかない!?
お、落ち着かなきゃ...ふぅ...
「キャアアアア!」
他3人は落ち着かない様子で十円玉から手を離して、クラスから出ていった
私も逃げたい気持ちを抑えながら
「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」
と、震えた声で唱える
あっ...十円玉が動いた...
『いいえ』のところへ___
その時、私の手を上に半透明の手がのっけられているのが見えた
「い、や...」
私もその場から立ち去ろうとした。
その時__
「ダメだよ」
男の子声が聞こえた
うぁぁ...呪われる〜
十円玉から人差し指を離そうとしたが、離れない
ぐわああああああっ!なんでええええ!
十円玉が動き始める
「ひっ...」
『け』
『い』
『や』
『く』
「契約?何言ってるの...じゃなくて何を言ってるんですか?」
『あ』
『ほ』
「あほじゃない!そんなこと言うなら契約してあげましょうよ!」
『お』
『け』
「おけ...っておっけーだよね...」
まあ、小文字とかないけども...おっけーって...
その時、やっと人差し指が十円から離れた
「ふぅ...」
よし、逃げるぞ!
クラスの扉を開けようとしたが鍵がかかっているみたいで開かなかった
「嘘...」
「こらこら〜なに逃げようとしてんの」
声がしたので後ろを振り返ると
白髪の男の子が立っていた
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