コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: こっくりさんの嘘 ( No.3 )
- 日時: 2019/03/16 21:17
- 名前: やまち (ID: J69v0mbP)
第3話
「だ、誰ですか!?」
綺麗な白髪には黒い狐の仮面に赤い制服。背は私より小さいくらい...美少年と言っていいほどの男の子
「こっくりさん」
少年は自分を人差しでさして笑った
「ひえぇ〜」
「なーんでビビンのかな」
「だ、だ、だって。こっくりさんって...」
その場に尻もちをつく
その時、少年は右手の小指を見せた
その小指にはリボン結びの赤い糸で結ばれていた
「君も右手小指見てみな」
小指を見てみると少年と同じように赤い糸で結ばれていた
「なにこれぇ!」
糸を外そうとしても外せながった
ボンドでくっつけられてるみたいだ
「ちょっと、はぁずぅしぃてぇぇぇ!!」
「願いはなに?」
私の言葉を無視して話す
「願い?」
「うん契約した相手には1つ、願いを叶えてあげるんだ」
「へぇ...」
立ち上がる
「じゃあ、先輩と付き合いたい」
「無理つってもおっけー?」
「しょうがないなぁ...って言わせんな!!」
「へへ」
「なんで無理なの?!」
「だってさ、恋の願いとかまじでありえんし、他にもあるだろカレー食いたいとかさ...(ブツブツ...」
笑顔で悪口を言う少年は怖い
「なんでも叶えてくれるんでしょ?!」
「はあ...しょうがないね」
「やったー!...んで、どーするの?魔法?不思議な力とか!?」
「ちがうよ、この紙にその先輩のどこが好きなのか書いてよ」
ぽっけから紙とペンを出す
2つを受け取り、席に着く
「えっとー、イケメンでー優しくてー笑顔がかっこよくてー勉強が得意なところ!」
「よし、書いた?」
「うん!」
「じゃあ、その下に名前書いて」
「しおり...っと」
「はい、これでいいの?」
少年に紙を渡す
「じゃ、行ってくる」
「ん?...あ、うん。私も行く」
廊下
どこに行くんだろう...
「あっ!少年!」
女の子と当たりそうになっている
目をつぶった
「ん...?」
目を開ける
私の横を通って行った
「ええぇ!!!」
「どうしたの」
「いや、あの。体を突き抜けて...た」
「あぁ...まあ、一応幽霊だからね。俺」
少年の体を触る
「ん?なんともないよ」
「男の体をぺちぺち触るなんて...変態。」
「( #`꒳´ )」
「あとさ、いおり」
「ん?」
いきなりいおりって言われるとビクッとする
「俺のこと『少年』って呼ぶのやめてください。」
「...え...じゃあ、なんて呼べば...てか、敬語やめろ。」
「こっくりさんでええよ〜」
「敬語やめたと思ったら関西弁かよ...あと、こっくりさんって呼びにくくない?」
「そうかなぁ...じゃあ、こっくりん!」
「なにそれ無理...」
「こーちゃん」
「無理」
「こーちん」
「無理」
「こっくりさん」
「もうそれでいいよ」
「あ、いいんだ」