コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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イチゴジャムの三拍子♪
日時: 2010/06/24 19:37
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)

こんにちわ!!
する人ぞ知る、美紗樹です^^
前回の小説が行き詰ったので、newスレ立てちゃいました^^;
楽しんで書きたいと思うので、
(完結させたいとも思うので)
応援よろしくお願いします☆
訪問したからにはコメント下さいね←コラコラ
ではノシ



♪お客様♪

・涼魅サマ

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Re: イチゴジャムの三拍子♪ ( No.1 )
日時: 2010/06/22 19:59
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)

*プロローグ*


ロシアンティーには、ジャムを入れるんだって。


この街の、おいしい苺でつくったジャム。


美奈に——…送りたいな。

寒そうだから、玄さんの布団屋さんの、毛布も送ろうかな。


苺ジャムを送ったら、ロシアンティーにいれてね。


それを飲んで、



この街を、



あたしたちを、




忘れないで。



信じていて。



美奈のスネアをたたく音。



信じていれば、また聴けるだろうか?



——いつかまた、聴けるように。





あたしはずっと、祈ってます——…

Re: イチゴジャムの三拍子♪ ( No.2 )
日時: 2010/06/23 20:09
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)


1:{小野真琴-オノマコト}



美奈リンが転校すると知った日、我が吹奏楽部はパニック状態だった。



「美奈ちゃんが転校するって!!」


「美奈先輩?嘘ぉ、栁、美奈先輩でしょ?」


「美奈李が転校しちゃうって!!ヤバいよねぇ?」



当然と言えば当然なのだ。


美奈リンは、毬都中吹奏楽部のエース的存在であるのだから。



パーカッションパートではパートリーダーも務め、


先生・生徒からの信頼、憧れ、尊敬をすべて持っている。



美奈リンがいないと、まとめる人がいない。



一応、アタシが部長なんだけど…美奈リンに助けてもらってばかりだった。



裏では真の部長、とか言われている。


アタシだって…知っているんだ。



頼りになんないのもわかってるし、


美奈リンの方が絶対向いてるし、


もう、正直イヤになった。



—ほっとしてしまったんだ。



もう、比べられずに済む、って。


もう、辛い思いしなくて済む、って。



みんなから好かれる美奈リンにはたぶん分からないんだろうけど、


のせられて部長になって、そんでもって比較されるって結構キツイ。



ホント、嫌になるんだよ…






「でもさぁ、美奈李って、ちょっと調子に乗ってンよね。
 
 部長は真琴じゃん?
 真琴だってホントにしっかりしてんだし、
 美奈李いなくてもまとめられるんだからさぁ、
 いつも首突っ込んでて正直ウザいって思ってたんだよねー。

 みんなもそうでしょ?」


パーカッションの恵理ちゃん。


アタシはその言葉に驚いた。


そして、ほんの、ほんの——少し、嬉しかった。




「う…うん、実はさ、うちも、美奈嫌いだったんだよね。
 
 真琴も、美奈いなくなったらすっきりすんじゃない?

 つかさぁ、後輩にも厳しすぎ。
 この間なかせてたよねぇ。」


「うん、うん。

 凛那ちゃん、だっけ?

 可哀そうだよね、イライラしちゃってさ、
 突き飛ばしたんだっけ?」


「そうそう、それとさ—…」


皆が、恵理ちゃんの言葉に頷く。



ぁ、アタシも——…



「アタシも…美奈リンうざかった。

 小5の頃から同じクラスでさー、ひっついてくるの嫌だった。

 なんか、いい子ぶってるよね…」


「真コちゃん、…うしろ…」


ひょ、っと振り向くと…



美奈リン。



こちらを、じっと見ている。



「あ…」


言葉が出てこない。


どうしよう、


どうしよう、


どうしよう…



「真コちゃんさぁ…



 うざいなら、もっと早く言ってくれればよかったのに。


 転校する直前なんかに、知りたくなかったよ…」



あ…



「ち、違うの!!」



「違くないでしょ?」



冷たい目。


信じてたものを、突き放された目。


アタシにはそう見えた。



恵理ちゃん達は——…


ただ、美奈リンを睨んでいる。



やめて、やめてよぉ…











——ラッパの音。遠くから聞えるようだった。




  近くにある教室。





  すぐそばなのに、遠い。




  遠く感じる。






——それは—…




今のアタシ達と、そっくりだった。


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