コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 放課後の図書室
- 日時: 2010/07/11 18:53
- 名前: まい (ID: zL9o455v)
初めまして!
初めてここで小説を書く者です^^
しがない小説ですが、
暇つぶしにとご覧いただければ幸いですヽ(=´▽`=)ノ
この小説はノンフィクション成分40%とフィクション成分60%でできてると思われますw
次でプロローグが始まります、どうぞごゆるりとお楽しみください^^
お客様 ★☆。.:*:・"゜★('-^v)Thanks(v^-')★。.:*:・"☆★
遮犬さま
- Re: 放課後の図書室 ( No.2 )
- 日時: 2010/07/18 04:43
- 名前: まい (ID: zL9o455v)
キャスト
中原 唯
ごく普通の中学1年生
入学した時、前好きだった先輩を一目見て、また好きになる
上条絵里香
同じくごく普通の中学1年生
唯の友達
ときどき冷たい言葉を唯にかけるが、それはご愛嬌
女子バスケットボール部所属
先輩/安藤浩也
男子バスケットボール部引退間近の中学3年生
部活の無い放課後や休み時間はほとんど図書室にいるが、あまり本は好きではない
だがまったく読まないというわけでもなく人並みに読んでいる
- Re: 放課後の図書室 ( No.3 )
- 日時: 2010/07/05 18:06
- 名前: ここ (ID: /1FaKALE)
ドンたけしの涙
- Re: 放課後の図書室 ( No.4 )
- 日時: 2010/07/07 01:07
- 名前: まい (ID: zL9o455v)
>>ここさん
ド…ドンたけし?
次で一話です^^
- Re: 放課後の図書室 ( No.5 )
- 日時: 2010/07/07 01:08
- 名前: まい (ID: zL9o455v)
「はぁ……」
私の苦悩がこめられたそのため息は、騒がしいお喋りによってかき消される
「叶うわけ、ないよね……」
私の頭の中は、三年生の先輩のことで頭がいっぱいだ
それが恋っていう久々に感じた感覚で、私はどうしたらいいのかわからなくなっていた
「そりゃさ、ブサイクだし頭も悪いし可愛げがないんだろうけど……」
「なにぶつぶつ独り言言ってんの? おばあちゃんになっちゃったわけ?」
ネガティブな心に突き刺さる氷のような言葉を、絵里香が私に投げかける
「あ、おはよ」
「もう十時ですけど遅くありません?」
……相変わらず冷たいな、コイツ
まあ、それがコイツの持ち味なんだし嫌いじゃないけどね
「んで、どうしたの?」
言葉は冷たいことを言ってても本当は温かい心で接してくれる
私はそんな彼女が好きだった
「実はさ——」
「うん、どうしたの?」
コイツ、自分の恋には関心がないのに友達とかの恋には関心があるんだな
それが普通かな?
「ほら、絵里香って女バスじゃん? 男バスの面子とか見たことある?」
「あるっちゃあるけど、交流とかはあんまりないなー」
そっかぁ……と寂しい声で私は答える
今はまだ部活見学の期間で、私は吹奏楽部に入るか女バスに入るか悩んでいたところだ
好きな人がいるから……
ちなみに、女バスは女子バスケ部の略だ
「それとこれは、どういう関係があるわけ?」
「男バスの人にさ、背が高くて頭にちょっと癖のついてる人っている?」
その言葉に、絵里香は考える素振りを見せる
「あ、いるいる。確か——安藤先輩だっけ?」
絵里香はそういい終えた途端、すぐにニヤリと口元を歪ませる
「まさか、その先輩のことが好きだったり、する?」
好き、か——
数年前も、彼のことが好きだった気がする
小学生のころ、ブラスバンド部でドラムを叩いてた彼の姿がかっこよくて好きになったんだっけ
そして彼が卒業して、私が入学したときに久々に彼の顔を見てあのときの感覚を思い出して、忘れられなくなっていつの間にか好きになってたんだ
「ちょっと? 聞いてるんだけど??」
「あ、ごめんごめん。んで、なんだっけ?」
もー、と怒った声を出しつつも絵里香は笑顔だ
「んで、どうなの? 好きなの??」
「絵里香はどう思うの?」
「どうって、こういう質問されたら好き以外に何を疑えってのさ」
ごもっともです
私も絵里香の立場だったらそう思うだろう
「まあ確かにあの先輩はかっこいいし、背も高いし、シュート何本も決めるし……好きになっちゃうのも無理はないよね」
シュート何本も決めるんだ……モテそうだな
きっと、私の他にも彼のことを好きな先輩はいるんだろう
私はそのことに不安を覚えた
まあ普通のことだけれど
やがて、学校のスピーカーから鐘が鳴る
「あ、やば! 席に戻るね」
そう言って絵里香は私の席から離れた
給食も終わり、昼休みになると私は急いで図書室に足を運ぶ
そう、彼は忙しくないときはいつも図書室にいるのだ
ドアを開けて、周りを見渡してみたけれど、誰もいない
そういえば、三年生全員いなかったなぁ……、てことは来てなくても当然か
私は寂しい気持ちと少しの疲れで、規則正しく並べてある椅子に腰掛ける
折角図書室に来たんだし、本でも借りていこう
座るのはその後でもいいし
私は椅子から立ち上がると本を探しに奥の部屋に行く
ん? この本読みたかったやつだ
そう思い私は本を手に取り、後からやってきた司書さんに手続きをしてもらう
教室に帰る際に本を捲ってみると一枚の栞がひらひらと空中を舞い、床に落ちる
私はその栞を拾い上げると、栞に書いてある名前に目を通す
安藤……浩也……?
その時、私は全身がその名前に反応して体が熱くなっていくのがわかった
この気持ちはきっと、ドキドキとかそういう類のものだろう
「やばい……どうしよう……」
彼と話せるかもしれない
そう思うと私は学校の天井を突き破って飛んで行きそうなほどのふわふわした気持ちで、学校の鐘を聞くと急いで教室に向かった
- Re: 放課後の図書室 ( No.6 )
- 日時: 2010/07/08 01:46
- 名前: まい (ID: zL9o455v)
放課後になっても結局、渡せなかった
あの後三年生たちはもうすぐ始まる体育祭に向けて放課後練習しているそうだ
「ついてないなぁ……」
手の上にある暖かくなった栞
きっと、早く持ち主のところまで戻りたいのだろう
そんな気がした
「部活見学行かないの?」
孤独な心に絵里香の声が重なる
「ああ、うん。今日はもう帰ろうかなって」
「ふーん、そっか」
一瞬の沈黙が訪れたとき、絵里香が口を開く
「今日男バスの試合見れるのにねぇ……?」
今すぐ体育館に向かえ、と体中が言っているのがわかった
「絵里香! ちょっと待ってて、着替えてくる!」
本来なら走ってはいけないはずの廊下を、これまでにも出したことのない全力疾走で教室まで走った
先生に睨まれたけど気にしないでおこう、うん
三分で着替えた私は絵里香のところまで戻る
もちろん全力疾走で
そのため絵里香のところへついたときには息が上がっていた
「だ、大丈夫?」
「たぶん……」
息を整えようと必死の私に絵里香は呆れたように言う
「そんなに急がなくても、三年生達が体育祭の練習をしてるから部活は四時半からだっての」
「えっ、そうなの?」
私はすぐに近くの時計を見る
時計はもうすぐ四時を差していた
絵里香はまだ息を整えられていない私に口を開いた
「ま、それまでゆっくりしよ」
半分ほっとした私をからかうように絵里香がそう言うと私たちはいつものように図書室に向かった
「あれ?」
放課後の練習も終わり、荷物を整えて部活へ行く準備をしていると浩也はつぶやいた
(栞がない……)
きっと、本に挟まったまま返してしまったのだろう
あの栞は大事な栞だ、無くすわけにはいかない
「ん? どうした浩也、部活行かないのか?」
「あ、いや、ちょっと先行ってて。俺遅れていくから」
「わかった、早く来いよ」
その後浩也は急いで図書室に向かった
(えーっと、前借りてた本は……ない?)
ちょうど、ここにあるはずの本が無かった
きっと、誰かに借りられたのかもしれない
栞に名前も書いてあるし、親切な人なら届けにくるはずだけど……
そうこう考えていると学校の鐘が鳴る
時計を見ると、四時二十五分を指していた
「あっ、やばっ!」
浩也は急いで、体育館へと向かった
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