コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ゆめをみる。
- 日時: 2010/08/28 15:09
- 名前: 椎香 ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
"If you can dream it, you can do it."
-- 夢を見ることが出来るのならば、それは実現出来る。
▼ご挨拶
初めまして。椎香(ちか)と申します(・∀・)
何度も何度も新小説ry今回こそは!と願いを込めてry
——今回は田舎(ドはつきませんy)幼馴染+双子のお話です!難しい関係を書いていきたいと思います(゜∀゜)
(※後で設定変更あるかもしれません※)
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▼その他
2010/8.22/「ゆめをみる」執筆開始。
2010/8.26/「ゆめをみる」設定変更。
2010/8.27/すみません!な一言>>24
▼お客様
かおり様 妃奈様 栞様 NightWind様
- Re: ゆめをみる。 ( No.11 )
- 日時: 2010/08/24 19:20
- 名前: 椎香 ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
>>栞
お前は人をおだてるのがうまい^p^ry
- Re: ゆめをみる。 ( No.12 )
- 日時: 2010/08/28 10:18
- 名前: 椎香 ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
01
蒼く透き通った空、きらきらと光る太陽、水飛沫をあげ、力づよく波を打つ海。
夏休みの午後、私は大きく背伸びすると、家に珍しくあったアイスキャンディーを右手に持ち、座れるような所を探した。
——いい所に大きな石があった。平らになっており、私はゆっくりと腰を下ろした。
肩まで伸びた髪の毛は、風に吹かれ小さく揺れた。
私はポケットに入っていたゴムを取り出し、たまたまゴムが二つあったので、二つ結びに緩く結んだ。
——「さと!」
後ろから聞こえた少し遠くからの声に、私は立って目を細めて見た。
「——…湊!結花!」
背の高い大人っぽいクール湊と、小柄でおっとり可愛い結花。二人はなんだか田舎には勿体ない。
私みたいな、華のない子は"田舎"という文字にぴったり当てはまる。
少したつと、湊と結花が少し息を切らせながら近くへ来た。それから、私を見て小さく微笑んだ。
「おお、二つ結び似合ってるじゃん!」
「さとちゃん似合ってるよー!」
全部、お世辞だと分かっていても嬉しいものは嬉しいと感じる。私は少しガッツポーズをした。
負けず嫌いの私は、二人とつり合うように、可愛くありたい。と思っていたのもあっただろう。
****
「あっ」
結花が小さく声を漏らした。——その後に結花の顔が少し赤くなっていたことは、私しか気付いてないだろう。
ふと気付いた。アイスキャンディーを食べるのを忘れていた。
私はとっさにアイスキャンディーを見ると、もう溶けていた。——これが最後のしるしだったのか。
- Re: ゆめをみる。 ( No.13 )
- 日時: 2010/08/26 07:01
- 名前: 椎香 ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
02
「おお!結花じゃん」
後ろからの声に私と、湊は後ろを振り返った。
「——ひなた」
小さく呟く湊の瞳は、なんだか少し寂しそうで、悲しそうで。その瞳を見てしまった私は、なんだか虚しくなった。
「———…結花とひなたって付き合ってるんだよね」
湊の寂しげで、悔しげで、切なげな顔は、湊らしくなくて、私は見てられなかった。
二人がじゃれあっているのを見た湊は「幸せそうだね!こっちが幸せになる!」と苦笑いした。
——湊が初めて恋した相手はひなたで、結花もひなたが好きで、ひなたは結花が好きで。
なんて切ないんだろう。今の私は、湊の気持ちを落ち着かせてあげることしかできない。
慰めてあげたいし、優しく包んであげたいのに、あげる言葉が見つからない。これほど虚しい事ってないよね?
結花と、ひなたの幸せそうな笑顔を見ていると、私まで寂しく切なくなってきた。
結花と、ひなたの幸せは願いたい。願う。願うとも、願うけど————
でも、そんなに切なそうな湊の顔は一番見たくなかった。
ひなたの結花しか見えてない、瞳とか、声とか、全部全部、湊には分かってるんだよね。こんなに切ない事ってない。
———「おおー湊ー、さとー!!」
またまた、後ろからの声に、私達二人は後ろを振り返った。
「夏目かあ………」
夏目は、大きく手を振り、"俺だよ!"と大きく叫ぶ。
私達二人は"ぶー…"と残念な顔と声をした。そうすると夏目は「"夏目かあ…"とはなんだ!」と笑って怒った。
私と湊は顔を見合わせ、ぷっと声を出し、微笑んだ。
…——良かった…湊が笑ってくれた。嬉しくって仕方がなくって、私はもう一度微笑んだ。
- Re: ゆめをみる。 ( No.14 )
- 日時: 2010/08/26 07:40
- 名前: 椎香 ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
03
私と湊と夏目は、海を見ていたはずだけど、湊は絶対、近くではしゃぐ結花とひなたを見てると思う。…だってそんなに寂しそうなんだもん。
——「アイツ等ラブラブだよなー、よっバカップル!かぁ?」
ニコニコ話す夏目を見て、私は少し腹が立つ。ほら、湊が寂しそうな顔をする。
「そうだねっ…」
寂しげな声を出すと、湊は走って逃げて行った。
「夏目最悪!!湊は、湊は…—」
私が湊を追いかけようと前へ向い走ろうとすると夏目が「湊がどうしたんだよ…!」
「ひなたが好きなんだよ!本当はすっごい寂しいの!!」
私が怒鳴るように夏目に答えると、夏目の顔は変わった。急いでまだ見える湊の背中を追いかけた。私は少し早歩きで、湊の近くへ寄った。
——「ごめん、湊、傷つけてごめん」
と夏目が湊を包み込むように、ぎゅっと力づよく抱きついた。嗚呼、こうやって優しくしてあげればいいんだ。湊は、涙を流しながらすうーっと眠っていた。
夏目と私は、湊の家へ着くと、湊のお母さんを呼び湊を渡した。
————嗚呼、なんて切ない関係なんだろう。私達、幼馴染は、みんな一人一人想いがあって、そして、幼かったんだ。
- Re: ゆめをみる。 ( No.15 )
- 日時: 2010/08/26 09:38
- 名前: NightWind ◆MjV6.5TmZc (ID: hAtlip/J)
稚香ちゃん、私を覚えていますかな?
元蒼雅です。
久々に稚香ちゃんの小説を見たくなって、来ました。
相変わらず、文章力すごいね。
私なんかまだまだだ。
もっと色んな人の文章力を勉強しなきゃな。
もちろん、その色んな人の中に稚香ちゃん入ってるよ。
話も面白そうだし、また来るわ。
じゃ、更新頑張ってな。