コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 白金の陽炎
- 日時: 2011/01/09 12:05
- 名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)
ふざけんな、おいコラ!
お前の小説なんぞ見たくねーよう
なんて言ってる人、黙らっしゃいww
玖織が嫌いな人ブラウザの戻るを連打してくださいww
ちまちま頑張っていきたいと思いますね(`・ω・')ゝ
一応コメディですが…過去編は暗いです。
注意してください!!
第一章 -陽光は静かに燃える-
01*>>1 02*>>2 03*>>3 04*>>6
*キャラ図鑑*(更新三日→newのマーク!)
獅戸 朔哉>>7
獅戸 琥珀>>8
*お客様*
友桃さま
しばらくロックして、二次のほうを完結させたいとおもいます;
ここはしばらく更新しません。
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- Re: 白金の陽炎 ( No.1 )
- 日時: 2010/12/24 20:13
- 名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)
第一章 陽光は静かに燃える
いつの頃からか
人類はいつの間にか超能力を扱った
力を振りかざし
権力を貪欲に渇望する大人の身勝手な争いは
何世紀も続き
多くの物を奪った
一番犠牲になった子供は
自爆兵に
スパイに
人体実験の道具になった
終戦後も迫害を受けた子供達を
我々大人は保護した
それがこの大都市
”シェルター”
:
・
・
授業に使われていた3D映像装置に映った映像がノイズ音と共に消える。
それを合図に寝ていた人、遊んでいた人、他の勉強をしていた人が顔を上げた。
「このような事態が二度と起こらない事を祈り、我々は能力者と普通人の共存を進めて行くのです」
お決まりの言葉で終わった歴史の授業。
耳障りなチャイムを掻き消す子供の声。
その全てを完全に無視する男がいた。
ただ空を見つめ、次の授業が始まるのを待つ。
右耳には赤く輝くピアス。
燃えるような赤い髪。
茶色がかった目。
異様な雰囲気を放つ彼は、クラスから完全に孤立していた。
「そーいや、あの噂知ってるか!?」
クラスの誰よりも早く情報を手に入れた金髪の男が教室の中央の机に飛び乗った。
「なんだよー」
「教えろー!」
クラスメイトの声が飛び交う。
「実はッ!!」
もったいぶるように口を閉じ、にんまりと金髪の彼は笑った。
「このシェルターにはッ! 監視員ってのがいるんだ!!」
シェルターに蔓延る裏組織や無法者を監視し、”処刑”する。
真紅の瞳と赤い髪を持つ男。
黄金の瞳と金の髪を持つ男。
彼らは多彩な能力と、ずば抜けた戦闘センスと身体能力。
端整な顔と、天才的な頭脳。
目をつけた相手は絶対に逃さない。
それが金髪の男——獅戸琥珀(シシド コハク)——の話の概要だった。
うるさい声だった。それはもちろん赤髪の彼の耳にも届いた。
「それってさー、琥珀と赤髪に似てない!?」
「確かにー! でもさ、赤髪がそんな事するわけないじゃん!! 能力以外の条件は揃ってるけどね」
無意味な会話。
赤髪にとってはただの騒音にしか過ぎなかった。
「悠!! 俺らの事みたいだってさっ」
中央の机の上から、周囲のクラスメイトを飛び越え彼—獅戸朔哉(シシド サクヤ)—のもとへ飛んだ。
「さーくや、聞いてんの?」
鬱陶しそうに朔哉は盛大なため息をつき、琥珀の腕を掴んだ。
「ちょっと来い」
「ほえ?」
朔哉は何も言わず、琥珀の腕を掴んだまま、授業開始のチャイムを無視して屋上へと向かった。
- Re: 白金の陽炎 ( No.2 )
- 日時: 2010/12/24 20:14
- 名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)
———ガシャン
「ッ!!」
屋上に着き、乱暴に扉を閉めるや否や朔哉は琥珀をフェンスに押し付けた。
「お前は…なんでそーやって、話を大きくするんだ」
「いーじゃん、別に。嘘は言ってないし」
本日二度目のため息をつく。
自分達が監視員だという事は本当だ。
しかし、それは極秘情報であり…
シェルターに蔓延る裏組織や無法者を監視し、”処刑”する。
——普通に事故や事件も解決する。処刑ではなく保護・逮捕に近い。
真紅の瞳と赤い髪を持つ男。
——コレは俺の事だ。
黄金の瞳と金の髪を持つ男。
——こっちは琥珀。
彼らは多彩な能力と、ずば抜けた戦闘センスと身体能力。
端整な顔と、天才的な頭脳。
——否定はしないが、自分で言うのはどうなんだ。
目をつけた相手は絶対に逃さない。
——そりゃ任務だし。逃がしたら仕事増えるし。
目を瞑り、さっきの話を自分の中で訂正する。
朔哉の思考を読もうとする玖織の手をサイコキネシスで弾く。
「お前は少し黙って生活できないのかよ」
「出来ないなぁ…」
即答されて、ぐっと黙りそうになった。
「ッ! 訂正する。黙れ」
「ええぇぇぇぇ」
「えーじゃない」
不満そうな琥珀を無視して、数年前のあの日に思いを巡らせた。
- Re: 白金の陽炎 ( No.3 )
- 日時: 2010/12/25 20:43
- 名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)
「このクソがきッ!!」
「わわっ」
金髪の少年、10歳の琥珀は5、6m横に転がった。
直後に爆炎が道に降り注いだ。
「ちッ」
爆炎の使い手は舌打ちをし、黒煙を掻い潜り、少年の追跡を再会した。
琥珀は路地裏を疾走し、パイロキノをまこうとした。
が、相手もしつこかった。
——今残った体力で逃げ切る事は不可能だ…!!
なんせ、こんなモノを持ってるからな…なおさらだ。
服のポケットにあるモノを取り出す。
それは太陽の光を十分に吸収し、輝いていた。
かなりの大きさのダイヤモンド。
美術館から盗み出した物だ。
「待てッ!!」
追手が目前に迫ってきた。
自分の体力の限界も近い。
…とその時。
「琥珀! こっちだ!!」
琥珀の頭上、民家の屋根の上で”彼”は叫んでいた。
「早く! こっちに投げろっ!!」
無言で琥珀は頷き、赤髪の朔哉にダイヤモンドを投げた。
同時に琥珀もテレポートをし、追手から逃れた。
琥珀は何度もテレポートを重ね、古ぼけた酒屋の床に倒れこんだ。
「琥珀じゃないか!! 朔哉は!?」
「まだなんですかッ!?」
——屋根伝いに走れば、かなり近道なはずなのに…
ピッ…ピピッ
「ッ…——」
電子音が響き、身体に駆け巡るエネルギーが途切れる。
少しの違和感。
「すまないな…でも、お前達のためだ」
能力を封じる制御装置だ。
「いいえ、大丈夫です。ありがとうございます」
柄でもなく腰をおり、丁寧に礼を言う琥珀のシャツから見えるのは…生生しい鞭の傷跡。
あのダイヤモンド…
あの宝石は「破魔の宝玉」と呼ばれている。
その名の通り、超能力を封じる強力な宝石だ。
——あれを持っている朔哉はテレポートが出来ないし、サイコキネシスも使えない。
琥珀は朔哉が帰って来る事を祈りつづけた。
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