コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

↑↓黒猫Refrain↓↑
日時: 2011/02/17 17:14
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)

〜各話リスト〜
1話「隊長の責任」
pt1>>1、pt2>>2、pt3>>3、pt4>>6、pt5>>8、pt6>>9、pt7>>12
2話「猫じゃらし〜」
pt1>>17、pt2>>19、pt3>>21
3話「それぞれの属性」
pt1>>23、pt2>>24、pt3>>25、pt4>>26
☆登場人物☆
『魔界猫十三衆016番隊メンバー』
01白石 白兎(シライシ ハクト) ♂
笑顔輝く、頼れる隊長

02雪野 楓(ユキノ カエデ) ♀
クールな黒髪ロングの美少女

03霧谷 幽(キリヤ ユウ) ♀
常に本を読んでいる、陰気な女の子?

04新山 明日香(ニイヤマ アスカ) ♀
ボーイッシュな赤髪ショートの女の子

05風見 メイリー(カザミ メイリー) ♀
母親が日本人、父親がアメリカ人のハーフで父親は大統領。少々わがままな性格。

06桜木 大和(サクラギ ヤマト) ♂
迅斗と仲が良く、いつも話題を振っているが、聞いてもらえずにいる....

07十五夜 迅斗(ジュウゴヤ ジント) ♂
クールなヘビースモーカー。
実はロリコン......

08東谷 雛(アズマヤ ヒナ) ♀
どう見ても小学生。ロリの極み。

09俣岸 知恵(マタギシ トモエ) ♀
三つ編みの眼鏡っ子、照れ屋さん.....なのは表の姿で、眼鏡を外されると毒舌凶暴女へと変貌する

10月城 巧(ツキシロ タクミ) ♂
後先考えずに行動してしまう癖がある......
それを省けば、好少年だ。

11篠崎 柚葉(シノザキ ユズハ) ♀
世界を束ねる篠崎財閥社長の一人娘。
要するにお嬢様。

12火倉 蓮(カグラ レン) ♂
本作主人公。
周りに流されやすい......

13音音嶋 寧音(ネネシマ ネネ) ♀
横に結んだ髪に紫リボンがチャームポイント。
よく、言っていることとやってることが矛盾する。

Page:1 2 3 4 5 6



↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.1 )
日時: 2011/01/14 11:40
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)


_________降り止まぬ雨............

黒い傘に身を委ね歩く.........



現日付
2011年4月8日(金) AM8:02分


俺の転校先の高校『東雲学院シノノメガクイン』に到着した


誰もいない玄関で傘をたたみ、靴に履き替え、理事長室を探そうと掲示板の学校案内図を眺める俺、『火倉 蓮(カグラ レン)』はとある理由で転校を余儀なくされた........

俺の家は、神社で人里離れた山の奥にある
一番近くの高校は去年人数が少なすぎ.........
っていうか俺だけだったので閉校となった。
そうして、山を降りた都会の高校に通うことになったのだが、本家の神社から学校まで通うのは、容易ではないということで転校入学手続きは済んでいたのだが、アパート探しをするはめになり、5日遅れての転校となったのである。



理事長室は、職員室、校長室....と並ぶ通りの一角にあった。
早速ノックする


「はい、どうぞ」

ドアの向こうから女性の声が聞こえた


金属製のドアノブに手をかける


_____バチッ

「いッツ!!」

強烈な静電気に思わず声を上げてしまう


「し、失礼します....」

部屋の中は、高級そうな家具でびっしり埋めつくされていた
部屋の一番奥の大きなふかふかの腰掛椅子に座り、前の机に両肘をつく髪の長い女性。
リアルに20代後半、いや、30代前半?と思われる............

「えっと、蓮くんだっけ?............入ってくるなり人の顔見て年齢予想は失礼だと思うけど?」


えっ!?、なんで年齢予想していたことがわかるんだ?
..........いや、適当に言っただけかも、うん、俺はそう信じたい


「年齢なんて予想してないですよー」


フフッっと微笑む理事長

「だって、指、数えてるじゃない」


俺の手を見る.......
自分の手は、知らぬうちに数を数えていた
物や数を数えるときの指を折って数える癖が出てしまった....


「も、申し訳ないです!!」

誤る他なかった。
何せ転校初日、これからいろいろ迷惑をかけることもあるだろう
そんな理事長の評価を今から下げたくわない


「じゃ、いくつに見えた?........正直に答えないと......」


引き出しに手を突っ込み何かを出そうとする理事長.....
引き出しの中からガチャガチャと金属系の音が鳴る


俺は、迷わず言った
「え、永遠の18才!!!!!!!!」



その瞬間、引き出しからでかけた、銀色に光るの鋭利な何かはしまわれた。
..........まて、あれ間違いなく凶器だったよな....


「よろしい、では君のクラスを案内しよう、ついて来なさい」

笑顔で言う理事長に俺は、若干の恐怖たるものを覚えた



理事長室を出て、しばらく廊下を歩き、長い螺旋階段を上る
2階、3階、と登り、3階のフロアで理事長の足が止まる.....


「蓮くんのクラスは、2年B組、この階のどこかにあるから頑張って探しなさい!!.........私は疲れたから理事長室に戻るわ」

そういうと理事長は、3階フロアの入り口横のエレベーターに乗り込む......
エレベータの中でこちらに手を振る理事長。
そのままゆっくりと降下していった.................

ってか最初からエレベータ使えよ!!!


何なんだあの変わり者の理事長は..........
まぁいい、とりあえずこの階のどこかに俺のクラスがあるんだよな


とりあえず歩き始めた
3階のフロアを右に行くか、左に行くか.....
まず最初の選択しはこれだ


「右行けば」

どこからか聞こえる声に左右前後を振り向いてみるが誰もいない

気のせいか.......
俺は、左に歩き始める


「だから右行けっつってんだろ!!」


声は俺の足元から聞こえた.......


足元を見る.......

へ?

そこには全身真っ黒の猫が一匹。


まさか、この猫がしゃべってるのか?

.........んなわきゃねぇーよな、よしよーし

黒猫の頭を撫でる


「触ってんじゃねぇーぞ、もやし野郎!!」


げっ!

しゃべった、この猫しゃべった

しかももやし野郎呼ばわり............




_______ドンッ


「ウッッ」

背中に衝撃が走った


「邪魔!!、フロアの真ん中で道ふさいでんじゃないわよ!!ってかあんた誰?」


後ろを振り返ると、黒い髪を横で紫のリボンで結んでいる身長は俺より若干低めの女の子がいた
よく見ると左右の瞳の色が違う.........


「ちょっと、何ガン見してんの、キモいんですけど..............えっ、もしかして噂の変態さんなの?」


つい、瞳の色に見入ってしまっていた自分がいた.....
この学院で噂になってるのかなんなのかは知らんが、変態さんではないとハッキリ言ってやりたいが......

ってそれより猫、黒猫!!

「聞いてくれよ、この猫しゃべったんだ!!」

足元を指差す


...........黒猫は消えていた


「うっさい!!、今授業中なのよ、それに猫なんていないじゃない...........あんたやっぱり」


俺に負けないくらいデカイ声で指摘する紫リボンの少女

テメーがうっせーよって突っ込みたくなってくるわー


「言っとくけど、俺は今日からこの学園に転校してきた2年B組の火倉 蓮だ!!、変態でももやしでもねぇーからな!!」


「だから、うっさいってー、授業中だって言ってるのが分かんないの?!!」



あー、こいつ俺の嫌いに分類されるタイプのやつだぁー
俺は、ついに突っ込んだ

「オメーのほうがうっせーよ!!!」

↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.2 )
日時: 2011/01/14 15:25
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)


謎の生物の予言の通り、右側を歩く........

そして、俺の後ろを付いてくる紫リボンの少女


「お前なんで付いてくんの?」


「お前じゃねぇ〜!!、私は音音嶋 寧音(ネネシマ ネネ)!!、私も2年B組なの、半年ほど海外に行っていて今日帰って来たってところよ」


つまり、海外から帰ってきたばかりの在校生と、まだ自分のクラスにもたどり着いていない転校生が、同時に同じ教室に入る訳だ.........

しかも、ねねしまねねってなんだよ........

どんだけ『ね』が多いんだ?
名字は仕方ないとして、名前にねを付ける、しかも2つも付ける親ってどんな親なんだ?


ってか、俺が転校生だって知ったら普通クラスとか教えねぇ〜か?
なに転校生の後ろ付いてきてんだよこいつ


「おい、ね×4のしま、クラス分かってんなら教えろよなー、ったく気がきかねぇー女だ」




「イッッてぇぇぇぇえ〜〜〜!!!!」

アキレス腱を思いっきり蹴られた


「ね×4のしまって何よ!!」


「そのまんま端的にまとめただけだよ、ねを4つ取ったら嶋しかのこらねぇ〜だろ............悪かったよ、でもなにもアキレス腱蹴ることないだろ!!、しかも全力で」



「お前マジむかつく!!転校生だからってあんまり調子乗ってると、ろくなことになんないわよ」



もう、ろくなことになってないような気がする.......



立て札に2ーBの文字が

やっと教室にたどり着いた。



俺は教室のドアをノックする...


より早く、ねねとやらはもの凄い勢いをつけて教室のドアを開ける



「おい!!、お前ノックくらいしろよ!!」

って注意する俺はそっちのけでドシドシ教室に上がり込むねね



「みんな、ただいまぁぁぁぁぁああああ〜〜〜〜〜〜!!!!!」



「おかえりねねちゃ〜ん!!!!!」



クラス中が立ち上がり、号泣するねねに次々と抱きついていく......

クラスは、ねねちゃんお帰り、祝福モード全回。



そして、教室入り口で行き場なく棒立ちする俺。

ここは俺もどさくさに紛れて参加するべきか......
いや、おとなしくクールな転校生を気取るべきか.....

もう、いいや、参加しちゃえ〜


俺は、どさくさに紛れてねねに抱きついた


「ねねちゃんおかえりー」




「いーやぁぁぁぁぁぁああああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」



「ぶへぇ」

抱きついた瞬間ねねの平手が俺の顔面を直撃する......



辺り一面静まりかえった

「ちょっと、なんであんたが抱きつくのよ!!!この変態!!」



「ご、ごめん.......なんかお帰りモード全回で俺の行き場無かったからつい.......」




「ってかオメー誰だよ?、ねねちゃんに抱きつくとは良い度胸してんな!!ああーん」

いかにも不良ですよオーラだしてる金髪の男にガンつけられる
ってかオメーも十分抱きついてただろ........


「はいはい、みんな落ち着いて〜、この人は、転校生の火倉........なんだっけ?」



お前が担任か、まず言わせてもらう.........一番興奮してたのお前!!
ってかテキトーだなおい
俺このクラスにいらなかったんじゃねぇ?


「火倉 蓮です.........よろしく」



「違うだろ、変態 蓮だろ〜」

またさっきの金髪野郎だ.......

火倉の名字をけがされた..........
今の俺はブチ切れ寸前だがここでキレたら他に迷惑がかかる



「コラァ、ダメじゃないそんなこと言っちゃ、蓮くんの席は窓側の一番後ろね」

担任に指摘された席へ向かう
同時に、立ち上がっていた生徒も次々自分の席に戻って行く
鞄から教科書類を取り出し机の中へ入れる

っと、筆箱を落としてしまった

辺り一面にシャーペンやら、定規やらが散らばる

「やっちゃった.......」

俺は、散らばったものを拾う


最後の一本......

と、自分の手と誰かの手が重なる.......


「す、すみません!!」


俺は、急いで手を離そうと、腕を引っ込めたがそれより先に手を捕まれた.....
白く細い、繊細で綺麗な手......
俺は手から上に除々に目線を上げていく

目線の先には、黒髪ロングの絵に描いたような美少女がいた
心臓が大きく高鳴る.........


「その手...........あなた、ここに来る前に猫に会わなかった?」


美少女から発せられた予想外の言葉.........


「な、なんで知ってるんですか!?、誰も信じないでしょうが、その猫しゃべるんです!!」



「ちょっとそこ!!、もう授業始まってるのよ!!、教科書開きなさい」

先生に指摘される


「また後ほど詳しく聞かせてちょうだい」

黒髪ロングの美少女はそう言うと手を離し、授業に戻った


この人、あの猫のことなんで知ってるんだろう?




俺には授業で分からないところは無かった
なにせ、前の学校では、生徒は俺一人、1人に対して3人も先生がつくという有様だ.........
嫌でも頭にたたき込まれた。

そんで気付けば放課後。



昼休み終わった辺りから、ねねの姿が無いが誰も気にしていないようだ......
あんだけお帰りって騒いでたのに.......

なにかがおかしい



「火倉くん、付いてきて」

黒髪ロングの美少女に言われ、夕暮れの教室を出る


↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.3 )
日時: 2011/01/14 17:07
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)


たどり着いたのは、生徒会室.......


「この下よ」

生徒会室の奥にある大きな机の上に山のように積み重なっている本の中から一冊だけ、真っ黒の本を右にスライドさせる


その瞬間、机が真っ二つに割れ、その下に地下へと続く階段が出現した。


「テルマ!!」

少女は何かを呼ぶ.....

すると、どこからともなく赤茶色の猫が現れた


「わっしをこんな時間に呼び出してどうした?..........ん?まさかこいつが」


この猫もしゃべったぁぁぁぁあ〜〜〜〜


「そう、12人目の........」



「おい坊主、右手みしてみぃ」


右手を猫に見せる.....

って、ええぇぇぇぇえ〜〜〜〜〜!!!


俺の右手の手の平には、黒猫を模したような真っ黒なアザのようなものが浮かび上がっていた


「こ、これ何!?」


「私にもあるわ.......」

少女は、俺に自らの手の平を見せる


少女の手にも同じアザがあった........



「この坊主が、12人目なら最後の一人は近くにいるはずだが....」



俺は、この状況を理解できない......
まず、目の前にしゃべる猫とそれに平然と接している少女がいる...


「蓮、あなた猫に会った時近くに誰かいなかった?」


あの時、理事長と別れたあと........
猫がいて、ぶつかって....

あっ

「確か、音音嶋 寧音とかっておかしなやつだ」



「その子ね........私、つれてくるから、みんなを招集しといて!!」


そう言うと、少女は、生徒会室を飛び出した



「坊主、驚くのは分かる........詳しいことは後でゆっくり話してやる、だから今はこの状況を分かってくれ、すまないが時間がないんだ」


赤茶色の猫はそう言うと、右前足で地面を叩いた

瞬間、黒猫.........そう、あのとき会った黒猫が現れた



「よう、もやし」


フフッ、もうなんだかどうでもよくなってきた......

「よう、猫の分際でもやし呼ばわりとはなぁ......」



「ほう、わしにもうそこまで口をきけるようになったのか」



「おい、喧嘩はよせよ黒、とりあえずテルマギガの術式はかけておいた、本部へ急ぐぞ!!」



猫二匹は、地下へと続く階段を下って行く


「おい!もやし!!、お前も来るんだよ」


黒猫が言う....


このパターン分かるよ〜、このまま階段降りて異世界とかにつれていかれるやつでしょ〜
俺は普通に高校生活おくりたいよ〜


「早くしろ!!、ったく」

黒猫は、右前足を縦に振った
それはまるで招き猫のようだった

その猫の手に招かれるように勝手に進んでいく俺の体。


向かう先は、真っ暗な地下へと続く階段


「い〜〜〜〜やぁぁぁぁぁあああああ〜〜〜〜」



俺は落ちた....


階段は、5段までしかなくその先は大きな穴になっていた




_______ボフンッ


フカフカの何かの上に落ちた........



目の前には、一本の通路.......

その先にある一つの扉.........

その扉には『魔界猫十三衆016番隊本部』の文字が.....

Re: ↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.4 )
日時: 2011/01/14 17:19
名前: nata ◆xi9CqIOvBg (ID: hWSVGTFy)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

はじめまして!!
すっごく面白いし、文才ありすぎです((感動

文の書き方とか、情景とか分かりやすいし…!!!

てか10作目って・・・プロ…?



よかったら、お友達になりませんか?^^


Page:1 2 3 4 5 6



この掲示板は過去ログ化されています。