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     Best Mother-----ずっと感謝してる
日時: 2011/03/11 14:27
名前: 美桜 ◆QfbalvjOYM (ID: 9hpsnfBu)

----------貴方にとって母親とはなんですか ?



●○●○●Thank you for the visit !!●○●○●

訪問ありがとうございます。
美桜という者です。
この小説は、母娘の感動ストーリーです。

「お母さんと喧嘩しちゃったな…」
「お母さんマジでウザい !!」

という方は、是非読んでみてください。




イメソン募集 >>013
参照100突破 >>015


°†*。*°contents°*。*†°

cast >>001
prologue >>002
#1 >>007
#2 >>009
#3 >>010
#4 >>014

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#2 ( No.9 )
日時: 2011/02/18 22:34
名前: 美桜 ◆QfbalvjOYM (ID: FMKR4.uV)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

#2

 人は皆、欠点を持っている。そんな当たり前のことを、人は意識せず生きていく。他人の欠点を探し、自分の欠点を必死に隠しながら。美紗樹は、自分の欠点を自覚していた。
 -----自分の心に素直になれないこと。
 簡単なようで、とても難しいこと。美紗樹は、学校でも人気がある。---なにせ、有名な女優だから。でも、有名になるにつれて、だんだんと美紗樹に対するこんな感情が生まれ始めていた。
 -----なんで美紗樹だけ。
 いわいる嫉妬だった。なかなか高校生で有名になるのは難しいこの時代に、美紗樹は簡単に有名になったのだ。でも、そうは思っても口には出せない。学校中で人気のある美紗樹に何か悪口を言ったら、自分に返ってくることをわかってたから。そんな時、人は裏の手を使う。

 
 


 (あ、落書きだ…)
 美紗樹の机には、「バカ」「親の手を借りたせこい奴」「ブス」そんなことが書かれていた。美紗樹は、はぁとため息をつき、落書きを消していった。

 (こんなくだらないことしかできないの… ?)
 そう思いながら、理科室へ行った。
 

 「美紗樹ちゃん !!」
 クラスメート-----莉子が、美紗樹に話しかけた。

 「何 ?」
 「実験一緒にしましょうよ !」
 「そうね」
 滅多に話しかけてこない莉子が、話しかけてきたことに吃驚しながらも、美紗樹は莉子の班の席に着いた。

 「美紗樹ちゃん、この前のドラマ見ましたよ ! “桜の木の下で”ですよね ? 美紗樹ちゃんの役がヒロインにぴったり合ってて、演技も素晴らしかったです」
 そう言って目を輝かせる莉子に、美紗樹は言った。

 「そうかしら ? ま、ありがと」
 すると、先生が実験の説明をし始めた。勉強も学年一位の美紗樹は、説明を聞かなくてもわかっていた。そのため、今回使う薬品がどれだけ危険か分かっていた。


 「では、各自始めなさい」
 先生の合図で、実験を始めた。

 「莉子ちゃん、そこの薬品取ってくれる ?」
 「はい !!」
 そう言って、莉子がその薬品を取った時、美紗樹はあることに気付いた。
 
 (ふたが開いてる… !)
 そう気づいた瞬間、莉子が足を滑らせた。とっさに美紗樹は莉子の背中を強くおした。

 -----ガッシャー--ン !!
 
 (痛い…)
 美紗樹が自分の足元を見ると、薬品は全く別のところで転がっていた。莉子も無事だったようだ。美紗樹が安心した時、頭から流れる温かい液体に気付いた。

 「和さん !?」
 先生が慌てて駆け寄るのが見えた。しかし、美紗樹はぼーっとしてきて、焦点がはっきりしなくなった。そして、意識がなくなった。
 -----只一つ聞こえた言葉。それは…









 「何ヘマしてんのよ莉子 !! せっかくの計画が台無しじゃない。ま、血だらけにはなったけど」








 続く

#3 ( No.10 )
日時: 2011/03/06 07:03
名前: 美桜 ◆QfbalvjOYM (ID: prO3xdH6)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

#3

 美紗樹が目を覚ますと、そこは静かで白い部屋だった。目を凝らし、もう一度よく見ると、それは病室だということが分かった。-----そうだ、私怪我した…怪我させられたんだ。美紗樹は、薬品のかかったお腹に手を当てる。包帯は巻いてあるが、見かけほど大したことはないようだった。同じように、強く打った頭の方にも手を当てる。こちらも、包帯は巻いてあるが、どうってことはないようだった。
 ふと、美紗樹は自分のベッドの隣にある机の上に置かれた手紙に気がついた。それはピンクの花がらで、水色のペンで「美紗樹ちゃんへ」「莉子より」と書かれていた。美紗樹は迷った。

 (莉子ちゃんも私に怪我させたかったの… ?)
 それでも、美紗樹は手紙の封を切った。確かめたかったのだ、自分を受けて止めてくれる、そんな人がいるのかを。

 『美紗樹ちゃんへ。今日はゴメンなさい。私がヘマしたからダメなんだよね…。あ、あと、良かったらお友達になってください !! 私、あまり仲良い友達がいないので…。では、また学校で。莉子より』
 お友達、か。美紗樹が小さく呟く。美紗樹は決して、友達がいないわけではない。テレビに出ているような、女優や俳優の友達はいる。只、学校での友達は、叶斗以外いない。いらないわけではない。しかし、美紗樹は聞いてしまったのだ。-----自分の陰口を言う、クラスメートの声を。それっきり、美紗樹は学校では必要以上に喋らなくなった。いつか、自分を認めてくれる、誰かを期待しながら……。
                           ・ ・ ・
 (莉子ちゃんのこと、信じてあげたい。でも、アイツ等とつるんでいるし…油断できないわね)
 アイツ等、というのは、莉子の友達である、葉月と暦だ。美紗樹の陰口を言った、張本人である。噂によると葉月と暦は、美紗樹以外の少し有名になった人の陰口を言うらしい。でも、一緒にいる莉子のそんな噂はなかった。
 手紙を折りたたみ、封筒に入れて、元にあった場所へ手紙を置いた。美紗樹は何をするでもなく、ぼーっとしていた。何かを考えているわけでなく、白い壁をただひたすら見つめたいた。

 コンコン。
 少しして、病室の扉をたたく音が聞こえた。「はーい」と美紗樹が返事をすると、ガラガラ、と音をたて、美紗樹の母綾子が入ってきた。

 「美紗樹ちゃん !! 大丈夫 !? 怪我の具合は ?」
 慌てふためきながら、綾子が美紗樹のもとへ駆け寄った。

 「お母さん…。今日仕事じゃなかったの ?」
 「そうだけど…お母さん、美紗樹が心配でさ。仕事中断してもらった」
 と、綾子がほほ笑むと、無表情だった美紗樹の顔が、怒り顔に変わった。

 「どうして !? 今日の撮影って映画なんでしょ !? 私の怪我、大したことないから明日退院できる、ってさっき看護師さんが来て言ってたから。早く戻ってよ !!!」
 「そ、そう。じゃあ、お母さん戻るね」
 そう言って、綾子は病室を出て行った。

 (また強く言っちゃった…)
 美紗樹はそう後悔しながら、また軽い眠りについた。







 続く

Re:      Best Mother-----ずっと感謝してる ( No.11 )
日時: 2011/03/06 08:57
名前: 與那 (ID: .XINq6xY)

どうも、コメントから来ましたw

すごいですね、文章にも物語にも力が合って……
素敵なお話です!
俺より全然文才あるじゃないですか、カッコイイです。

では、また来ますね。

Re:      Best Mother-----ずっと感謝してる ( No.12 )
日時: 2011/03/06 13:59
名前: 美桜 ◆QfbalvjOYM (ID: 607ksQop)

與那sama*


訪問ありがとうございます。
文才なんてこれっぽっちもありゃーしませんよ(笑)
またきてください^^

イメソン募集 ( No.13 )
日時: 2011/03/06 14:49
名前: 美桜 ◆QfbalvjOYM (ID: 607ksQop)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

イメソン募集



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