コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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フラワーガール!! 参照300突破企画やってるお。
日時: 2012/01/29 10:34
名前: さわ ◆Szx9FxEnrU (ID: Je/H7tvl)

300突破ありがとうございます!!
これからもがんばります!!

300突破企画的な物…
アンケート>>61

イラリク>>70
詳細は下の方にのってます^^

はい、どうも未来亞です。
元さわでございます。名前を改名させていただきましたー!

ではでは、よろしくお願いします。

注意!!(ちゃんと読んで下さいね。見てなかった、等の言い訳は一切聞きません。)

・荒らし、チェンメはお断りです。その他の迷惑になるような事柄ももちろんだめです。


・先に断っときます。文才無いです。スミマセンでしたぁぁぁぁ!!!!

・亀更新です。ノロノロ行きます。

・少しグロ表現があるかもです(結果的に少しどころではありませんでした…スミマセン><)...基本はコメディなのでこちらに入れさせていただきました!

・作中に関西弁が出てきますが、あくまでも私基準ですのでご了承ください。

・ラブコメっぽい要素もあります。苦手な方は注意してください><;

・とりあえず...覚悟して読んでね♪((殴



目次。

登場人物紹介 >>1 

第一話>>2 第二話>>5 第三話>>6 第四話>>7 第五話>>8 
第六話>>9 第七話>>10 第八話>>11 第九話>>12 第十話>>13
第十一話>>14 第十二話>>15 第十三話>>18 十四話>>21
第十五話>>22第十六話>>25第十七話>>26第十八話>>29
第十九話>>35第二十話>>36第二十一話>>39第二十二話>>40
第二十三話>>41第二十四話>>44第二十五話>>47第二十六話>>48
第二十七話>>49第二十八話>>50第二十九話>>52第三十話>>53
第三十一話>>54第三十二話>>55第三十三話>>56第三十四話>>58
第三十五話>>59第三十六話>>60第三十七話>>62第三十八話>>63
第三十九話>>65第四十話>>66第四十一話>>67第四十二話>>68第四十三話>>69

アンケートやってるよ!!>>61
300突破が…嬉しすぎる件…
参加していたいただければ嬉しいです。
アンケートは、ラジオ企画に活用したりしますので、よろしくお願いします!m(_ _)m

イラリクやってるよ!!>>70
自分の画力のなさに…泣けるどころか…笑えてくる…
という未来亞です(T^T)自分では絵を描けないので…
登場人物描いてくださるようなマジ天使、マジ神なおかたがいれば…嬉しいです!





なんかイメソン的なもの…>>57
曲名は、天野月子さんの「白い華〜White Garden〜」です。
なんか「曲名だけやん!」ってなるかもですが…
これからの展開を考えると、ぴったり…なのかな?←

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Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.50 )
日時: 2011/08/10 17:42
名前: 未来亞 (ID: AtEKy/.l)
参照: 祖父の家より。トリップなくとも本物です

第二十八話。

「あれは夢花様のおばあさま______夜花様がまだあなた方と同じくらいの年だった頃。」

夜花様は他の花の巫女達と練習を重ね、巫女祭りへちゃくちゃくと準備を進めていました。
そして、巫女祭り当日、事件は起こったのです。
昔から花の巫女以外にも色んな巫女がおりましたがその中に月の巫女、という巫女がいたのです。
その月の巫女は昔から花の巫女達と親交が深く、私めも大変お世話になりました。
片方が困れば、片方が助け、支え、共に手を取り歩んできたようなものです。
ですが__________。
巫女祭りの当日、月の巫女が私たちに突然牙を剥いたのです。
理由は分かりませんが、本当に突然でした。

花の巫女達は戦いました。

そして死闘の末、月の巫女達を倒し、封印したのです。

「しかし、あれから七十年以上。あの内四人の三人が封印から抜け出した模様です。」
瑠璃が俯きながら呟いた。そして悲しそうな表情を浮かべ、ちらりとソフィーを見る。

「言っていいわね?ソフィー。」
「はい…。」
ソフィーが力なく頷くのを確認し、瑠璃はまた俯き気味に話しだした。

「戦いがあれば、犠牲も出る。そしてその犠牲者は、向日葵の巫女の___________明日香様のおばあさま、沙衣様でした。」

ずん、とした重い空気が流れる。
その重い空気の中、ソフィーが嗚咽をもらした。

「あの時…私…がっっ…しっかりしていれば…私のせいなんです…私の…」
「大丈夫や、ソフィーのせいなんかとちゃう。分かっとるよ。」
「そ、そうだよ…お人形さんのせいじゃないよ?」

皆がソフィーを慰める中、私だけ何も言わずにいた。
そして気づけば、

「ゆ、めか様?」

机を思いっきり叩いていた。

「ちょっとごめん。外でる。」
私の表情は、どんなだったろう?
きっと恐ろしいほど、冷酷な表情だったに違いない。


でも私には耐えられなかった。


あんな慰めの言葉、何にもならないって


私はよく知っていた

















知っていたから。

Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.51 )
日時: 2011/08/11 12:52
名前: 未来亞 (ID: jkpAQDpo)

ちょっとこれから夢花の口調が変わります。
「ん??」ってなると思いますが、すみません;;
目をつむってやってください;;

Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.52 )
日時: 2011/08/12 11:58
名前: 未来亞 (ID: jkpAQDpo)

第二十九話。

「キレてしまった…」
家の裏で私はため息をついた。
自分自身、こういうことは久しぶりで…
と、いうかあの状況でキレるなんて自分でも思わなかったし。

「でもどうしようもないんだよな…」

あの時のこと、今でも引きずってる自分もどうかと思うけど、
本当に、どうしようもないんだよ。
どうしようも…

「うああああああ!もういい!よし吹っ切れたぞ!謝りにいこう!」
私は階段を駆け上がり、部屋へと向かった。

「あ、夢花様!?さ、先ほどは一体…」
「え?あ、ああ。ほら、さっきはだな、こう、重い雰囲気でイライラしてしまって…ごめん。」
「何や、そやったんか。びっくりしたわあ…。ウチなんか言うたんかと思って。」
明日香の言葉に、私は苦笑して「大丈夫だ。」と返す。
そんな私を、優美だけがじっと見ていた。



洞窟。


「右京、左京…もうすぐだな。」
「そうにございますね。」
「早う花の巫女達を、絶望で溺れさせとうございます。」
「ふ、左京…それはわしとて同じじゃ。」

二人と言葉を交わし、夜深月は洞窟の奥の方に歩いてゆく。

洞窟の奥深くは、全くと言っていいほど光が届かない。
鍾乳洞が広がるそこの中央近くに、ぽつりと棺が置いてあった。
夜深月は蝋燭に明かりを灯し、その棺に近づく。
棺の中には、金髪、色白の美しい女が固く目を閉じていた。


「自分を偽り、友人や家族にも嘘を吐き、本性を隠し続けた道化…。有坂夢花、といったかな?わしらを封印した女の孫はお前にそっくりじゃぞ、十六夜。」
十六夜、と呼ばれた女は返事をしない。
夜深月は「クククク…」と不気味に笑った。

「有坂夢花…あやつが本性をあらわしたらどうなるかのお?お前のようになるかもしれんなあ…」

棺にひじをつき、夜深月は低い声で、

「家族を殺し、自分の周りにいた人すべてを殺して回った、お前のようにな。」

と言った。









Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.53 )
日時: 2011/08/13 09:03
名前: 未来亞 (ID: oCy4hyHc)
参照: 好きな曲増えすぎて辛い。というかこの小説のイメソンどうしようか。

第三十話。

「夢花〜!!」
美湖ちゃんの呼ぶ声がする。
私は声のする方に少しだけ笑みを向けた。

私がキレてしまったあの日から一夜…。
と、言うよりも花の巫女の一人がさらわれた日から一夜だな。
月の巫女達はあの子をさらって何をしたいのだろう。
挑発、しているのか?
あの子が命を落とすことがなければいいが、今は情報も足りないし…
今何されてるのか…監禁?拷問?…いやちょっと待て、これじゃただの変態じゃないか。

「…夢花ぁ〜??ちょっと何よ〜私を無視するなんていい度胸してんじゃないのさ!」
美湖ちゃんが今にもラリアットかましてきそうなのに気づき、私は考えるのを瞬時にやめた。
美湖ちゃんのラリアットは半端じゃない。ふざけて皆がやるレベルじゃなく、もう気絶させにかかってる。それでもふざけてるらしい。
じゃあ本気はどんなものなのか、というのもまた疑問だが。

「いやあ、考え事してただけだから〜。ラリアットはやめてね!!」
「へーへーわかりましたぁー」
美湖ちゃんがつまらないという声で言う。

美湖ちゃんとは小学校の頃から一緒にいるが、最初はこんなに仲良くなかった。
ある事件がきっかけでこうなったのだが…

でもまあ友達って大切だと思う。つくづく思う。
でも、私にとって友達と呼べる人物は美湖ちゃんしかいないけれど。

私の世界は狭いけれど、
私の世界は狭いけれど、
誰かと笑ってられるのなら、
皆が持つ広い世界と同じなのだと私は思う。




それは私が選んだことだから。





狭い世界で目立たぬよう生きてゆく、と。


Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.54 )
日時: 2011/08/16 13:30
名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU (ID: 1QpV5ZBE)
参照: 無事帰還なり!

第三十一話。

そういえば、明日香はあの日何を言ってただろう。
私に前を向かせてくれた気がするけれど。

私がキレたあの日____________________。


明日香がそろそろ帰ると言うので、私は途中まで送ることにした。
外は暗く、星がちらほらと見える。
明日香はソフィーを入れたカバンを背負い自転車を押している。その横を私は空を見上げながら歩いていた。

「アンタ、首痛くなっても知らんで?」
「別に。大丈夫だ。」
私の答えに、明日香は「そっけないなー」と苦笑する。

「なあ、突然やけどさ。一年後に地球滅亡したらどうする?」
「は!?」
明日香の質問に私の声が引っくり返る。明日香が言いたいのはマヤの予言がどうとか、ってやつだろうけど…。あれって人類滅亡じゃなかったか?…それはそうとして本当に突然すぎる。

「アンタは信じるんか?予言を。」
「え…信じない。アホらしいじゃないか。」

アホらしい。と私は思う。昔の予言が当たってないんだから、もうそんな事気にしなくてもいいんじゃないかと。

「そうか…ウチは少し信じるかもしれへん。信じるかもやけどな、そんな事は頭の端の端に置いといてな、先の事に恐怖するより今を楽しく生きるんよ。」
私は明日香の話をただ黙って聞いていた。
「ほんでな、もしホンマに滅亡する瞬間にあの時良かったなーとか楽しかったなーって思えればそれで良いんよ。」
「…随分とベターな答えだな。」
私が言うと、明日香は口を尖らせながら「ここからが本題や。」と続ける。

「人間はな、過去しか見えへんから面白いんや。未来は分からへん。誰も自分や他人の明日は分からへんやろ?」
「…まあ。」
明日香はそこで尖らせた口を戻し、いつになく真剣な表情になった。

「もしかしたらそれは辛い事かもしれへん。苦しすぎる過去しか見えへんくて辛くてしゃーないかもしらん。でもな、それやったら今を頑張ればええねん。今を頑張れば、今を笑えれば、楽しい過去が思い出として増えるやろ?それは難しい事かもしれへんけど、行動せん事には何もならへん。」
明日香は私と同じように空を見上げて少し笑った。

「人が身を置くんは今や。明日、明後日やずっと先の見えへん未来を考えて今を疎かにするよりも、過去ばっか思い出して今を見れへんくなるくらいやったら、今を大切にして今を頑張る。そうしたら未来も過去もよくなるっちゅーわけや。それがすべて報われるわけちゃうけどな。」

「そうか。……」
明日香は苦笑しながら「でも、」と言う。
「将来設計とか、思い出して笑うとか、そんなんはええと思うよ?行き過ぎはアカンって事や。ウチの話したいことはこれだけ!長く付きあわせて悪かったなあ〜」

明日香はいつものへらへらとしたような口調に戻り、「これはソフィーにも話したことなんよ。」と言いながら自転車を押す。

私は黙り込んでしまった。
辛いんじゃない。
悲しいんじゃない。
苦しいわけでもない。
訳の分からない感情が押し寄せた。

あ、分かった…これは。


怒り、だ。



気付いた時には遅かった。私は明日香に向かって低い声で唸りギロリと睨みつけていた。
「そんなの、綺麗事にしか過ぎない…知らないだろう?本当の…」
「そうかもしれへん。綺麗事、やなあ。でもウチはこう思う。ああ思うって言うのを仕舞い込んだりするんは嫌いやねん。だから空気読めないだの、よお言われるけどな。」

明日香は、全く動じない。


どうしてだろう。


前に進もうとして、間違って、あがいてあがいて。
その連続に、慣れなきゃいけないはずなのに、私はそれを止めて。
自分の殻に閉じこもった。

前を見よう。
考えるな。何も。
いっそ過去を捨てられれば楽なのに。
でも前を見ないと、現実を見ないと進めないのだから。


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