コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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あの日の夏
日時: 2011/02/11 10:52
名前: 有琴 (ID: pkkudMAq)

始めまして!!
私の友人が書いた小説なのですが、もう友達が書かなくなってしまって
友人が、私に「書いてみて」と言われて、書いたものです。
ノートの方でも完結はしていないので、ネタ切れの恐れありです。

それでは、スタート!!

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Re: あの日の夏 ( No.1 )
日時: 2011/02/11 11:19
名前: 有琴 (ID: pkkudMAq)

1話 春の夜
「もういい!!」

私は、またお父さんとケンカして、家から飛び出した。
いくら春だと言ってもまだ、冬の寒さが残っている。

そんな中、私『古川 香織』は飛び出した。
走ったから、鼻での呼吸では間に合わない。だから、口で呼吸をする。

息を出すたびに、白い息が見える。
白、私の好きな色。どうしてかは分からない。

なんとなく、落ち着くから。
まだ…息は荒い。だけど、落ち着いてきた。

「はぁ…どうしてケンカしちゃうんだろう」

思春期?反抗期は無いよね…。
ふと顔を上げると、私の親友『斉藤 藍李』がいた。

「どうしたの?さては、またお父さんとケンカ?仲良くしなよ」
「藍李ん家が仲良すぎるの!!」

そう、藍李一家は親子喧嘩が存在していない。
可愛く言えば、ほのぼの一家だ。

「だって、家はね…」
「あ、言わなくていい!!どうして、藍李はそうマイナスなのよ」

私は、藍李の言葉をさえぎった。
藍李は斉藤家の娘じゃない。藍李が幼い頃に迎えられた“養子”。

藍李は、いつも気を使っている。
親子喧嘩をしないのも、きっと自分が本当の親じゃないから…と自分を責めると思っているのだろう。

「あ!どうしよう。また、藍李に助けてもらっちゃった」
「いいよ。友達に、借り貸しなんて無いでしょ?」

そんな話題で、二人で笑いあう。
自分の親が、本当の親であること、それが一番の幸せ。

「もうすぐだね」
「何が?」

いきなり、藍李が言ったので戸惑った。
誰かの誕生日だっけ!?

「夏の大三角だよ。まだ、3か月もあるけど、3か月なんてすぐよね」
「そっか。夏の大三角がきれいに見えていたときの夜。私達は出会ったんだよね」

そんな、些細な事でも私達にとっては、かけがえの無い思い出。
夏の大三角の夜、私達は出会った。

7月7日の彦星と織姫のように。
私達は出会った。6年前の夜に…。

1話 END

Re: あの日の夏 ( No.2 )
日時: 2011/02/11 11:41
名前: 有琴 (ID: pkkudMAq)

2話 憧れの先輩
「おはようございます!!」

午前6時10分。私は、学校にいる。
元気よく挨拶はしたが、実際は元気ではない。

寒くて凍え死にそうで、眠くて倒れそう。
そんな、感じだが…

「お、珍しいじゃん。古川が遅れずにくんの。つか、斉藤は!?」

キュンッ

私の心臓が飛び出そう。
だって、私の憧れの『佐々木 宏堵』センパイに声をかけてもらえたんだもん…。しかも、褒められた…。

「あ、藍李は寝坊です」
「あんの、クソ野郎!!陸上をなめとんのか!?」

センパイ…大阪弁が出てますよ…。
そう、センパイは大阪出身。1週間で標準語に直したなんて驚き。

けど、怒るとたまに大阪弁が出る。
センパイは、怒っていてもかっこいいけど。

「おーし!!準備体操と、自主練しとけ!!」
「怒押っ!!」

陸上部の皆さん、キレイな大合唱でお返事。
さ、私もしなきゃ。

センパイは、校舎に戻っていく。
どうやら、受験で忙しいらしい。ま、中3だしな、センパイは。

+++

あー、朝練終わった〜。
喉、渇いた。お茶〜お茶〜。

「お疲れさん。古川」

パサッ

柔らかいタオルが頭に乗る。

「え?あ、センパイ。これ…」
「頑張ったご褒美。なんてな、それ、母さんがタオル買いすぎて余ったんだ。あ、斉藤には内緒な」

センパイがくれたタオル…キャー嬉しい!!
藍李には内緒か〜。内緒とか、秘密とか嫌いなのに…。

「どうした?さっさと教室帰れよ。予鈴、なるぞ」
「はい!!あ、ありがとうございます!!」

センパイは、テレながら「いいって、いいって」と言って、手を振った。
さっさと行けという合図だろう。だって、手を立てて横に振るんじゃなくて、手を
倒して、縦に振っている。

私は、ぺこっとお辞儀して教室に戻った。
あ〜、嬉しい!!

初めてのセンパイからのプレゼント!!

2話 END

Re: あの日の夏 ( No.3 )
日時: 2011/02/11 20:28
名前: 有琴 (ID: pkkudMAq)

3話 3ヵ月後
「ちょっと、出かけてくる!!」

今日は、ケンカなんてしていない。
ちゃんと、行ってきますを言ってむしむしする外へ出た。

センパイにプレゼント貰って、3ヶ月。
今日は、夏の大三角が見れる月。

藍李とは、約束していない。
うっかり、色々喋りそうだから。

+++

20分かけて、見晴らしのいい公園まで歩いてきた。
どうして、歩いてきたかって言うと、荷物がデカイから。

私が持っているのは、望遠鏡。
幼い頃、貰ったものだ。

「壊れてないかなぁ〜?だいぶつかってなかったし…」

そこまでは、考えていなかった。
夏の大三角の事しか考えていなかったからだ。

「あ、壊れてなかった。良かった〜」

ゆっくりと、夏の空を見上げる。

「おめでとう、私。親友中学校の一年生に進学おめでとう!!」

そういいながら、私は望遠鏡をのぞく。
夏の大三角を見るために、そして、思い出を振り返るために。

夏の大三角。白鳥が、私と、藍李を出会わせてくれた。
きっと、それは七夕の魔法。年に一度、織姫様と彦星様が出会うように。

私達の仲が崩れていなければ、織姫様と、彦星様は今日、天の川で
運命の出会いをする。年に一度、出会える特別な日。

そんな日に、私達は出会った。
そう、出会う運命だったように。

「あれ?古川じゃん」

3話 END
誰が声をかけたのかはお楽しみ。

Re: あの日の夏 ( No.4 )
日時: 2011/02/11 12:08
名前: 有琴 (ID: pkkudMAq)

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Re: あの日の夏 ( No.5 )
日時: 2011/02/11 12:11
名前: 咲乃上 葉月 (ID: 3Dfdn2Pe)

面白いです!
文才どんだけあるんですかー!
わけてほしいですー^^
私も小説書いているんで、来てみてください♪
「君がいたから」ってとこです^^


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