コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- My‘Dream—家族—
- 日時: 2011/05/04 16:55
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
わたしの夢———
小さい頃から変わらないわ
わたしの夢はね
また 家族4人で楽しく過ごすこと
家族4人で笑い合うことがわたしの夢なの
あの事が起こるまでは幸せだったわ
あんなことが起きるまでは……ね
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
登場人物① >>1
第1話 >>2
第2話 >>5
第3話 >>6
- Re: My‘Dream ( No.5 )
- 日時: 2011/05/07 20:43
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*第2話*・*・*
「あの人は——夫は無事なんですよね?大丈夫なんですよね?」
取り乱しているお母さん。もう涙目だ。
「大丈夫です。銃声などは一切聞こえておりません。」
子の刑事の名前は——確か桃宮(モモミヤ)といった。この事件の担当だそうだ。
M銀行前。まだできたばかりで、利用者も多かった。
さっきまで一緒に笑いあってたのに——
どうしてこんなことになったの?神様はなぜ私たちを選んだの?
—そんな思いも届くはずがなく、私たちはただ、銀行の前でお父さんが無事なのを祈って、待つしかなかった。
待つこと1時間——。日茉莉は体力的に、もう限界が来たようだ。
日茉里が地面に座り込もうとした、その時—!
いきなり銃声が聞こえた。その場は大パニック。
「キャア!!!」 「イヤ!!早く!早くあの子を助けて!!」
みんなが興奮してる中、お母さんはただぼーっとしていた。
初めてのことで、不安と怖さ、怒りなどが込み上げてくるのだろう。
シャッターが開いた。警官たちはただちに警戒モード。
犯人グループが出てきた。
「人質の中から女と子供を返す。ほら、出ていけ」
ドラマでもよくあるような展開。子供はともかく、女の人と男の人のどこが違うの?
お父さんは助けてもらえないの?お父さんは—?
- Re: My‘Dream ( No.6 )
- 日時: 2011/05/07 20:51
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*第3話*・*・*
「女性の方とお子さんは、どうぞこちらへ!家族がいらっしゃる方はそこに向かって下さい!」
警察が解放された人を誘導している。
いいね、解放されて。お父さんや、そのほかの男の人は、まだ、中で苦しんでるって言うのに。——犯人グループがしゃべりだした。
「残っているのはあと4人。こいつらを俺たちのアジトへ連れて行く。」
——!アジトに?!
「やめろ!金なら用意する!いくらだ?」
「金で解決できるってもんでもないんだけどなあ。まあいい。今から30分以内に10億用意しろ。」
『?!』
10億?そんなことどうでもいいからお父さんたちを解放して!
そんな柚月の思いも届くはずがない。
「おい!いくらなんでも30分以内に10億は——」
「うるさい。これから残りの4人を豪華なところで養う金だ。安いもんだろ?」
豪華なところで養わなくていい。お父さんを返してよ!
「分かった。準備はするが、10億は無理だ。せめて……」
「そうだな、せめて、3億かな。さすがに10億は無理だろう」
警官たちもだいぶほっとしたようだ。
だが30分以内に3億円——。それでも難しいことだった。
「30分だぞ〜?早く用意しろ。」
—30分後。
警察はやはり3億も用意してこられなかった。
お父さんが連れて行かれる——。
「おい、よく聞け。3億は無理だった。しかし2億なら—」
「ほう……、2億ねえ。——約束が違うじゃねえか!!!」
犯人がいきなり怒鳴った。
「3億って約束だったよな?2億はもらっていく。もちろん、残りの4人もな」
そんな!お父さんは連れて行かれるの?お母さんと日茉莉が隣で顔を覆いながら泣いていた。
私がやるしかない。私は犯人グループに向かって飛びかかった。
—そこからはあまり覚えていない。
かすかに車のエンジン音がした。勝てなかったのか……。
日茉莉が叫んでいる。お父さんを守れなかった……。
私がもう少し頑張っていれば、お父さんは助かったかもしれない。
柚月の心の中には、罪悪感だけが募っていった……。
- Re: My‘Dream ( No.7 )
- 日時: 2011/05/07 20:54
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*第4話*・*・*
「お父さんがいなくなって3年かぁ……」
お父さんを助けられなかった罪悪感がまだ残っている。
もちろん悪いのは犯人たちだが——。
「今日は早めに起きて、散歩にでも行こうっと。」
私は普段6時半に起きているにもかかわらず、今日は4時に起きた。
外は晴れている。こんな日の朝の散歩は快適だ。
1人で行くのもなんだが、寝てる日茉里を起こすわけにもいかないし——。
愛犬の茶色のまめ柴、小豆(アズキ)を連れていくことにした。
「あずき、散歩いこっ」
返事こそしないが、一回「ワン!」と鳴いた。
ジャージに着替えて、小豆のリードを用意すると家を出た。
家を出たら、桃色の塀の影に人影があるのを感じた。
こんな時間にだれだ?と思って見に行くと、すでにもう、人影はなかった。
「?」
気にせずに、散歩を続けよう。結局その日の散歩は、何事もなく終わった——。
しかしあの人影は何だったんだろう?
- Re: My‘Dream ( No.8 )
- 日時: 2011/05/07 20:56
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*第5話*・*・*
あの人影も気になったが、学校に行かなければならない。
普通に学校に行くことにした。
7時30分に友達と待ち合わせている。
「柚月ちゃんっ!おっはよ〜」
そう背中をたたきながら声をかけてきたのは……
親友と言っていいほど仲がいい、瀬川 瑠唯(せがわ るい)。
ここ5年の付き合いだ。
「どうしたの?元気ないじゃん」
気にかけてくれる。私が瑠唯を気に入った理由の一つは気づかいだ。
「うん、ちょっと気になることがあって……」
柚月が早朝に見かけた、あの人影のことを話すと———
「ああ、私も聞いた、その話。最近柚月ちゃんの家の周りをうろうろしてるから気をつけてって。先生言ってた。」
「そうなんだ。ありがと」
気にはかかったがこれ以上瑠唯に問いかけても無駄なだけだ。
狙われているのか、と思うと不安だが、何もそんな目にあうようなことはしていない。
でも、3年前のあの事件とかかわりがあるのなら———。
3年前のあの事件が、今も頭の中に鮮明に残っている。
次にあの人影を見かけたら捕まえて事情を聴く。柚月は捕まえる作戦を練り始めた。
- Re: My‘Dream—家族— ( No.9 )
- 日時: 2011/05/05 12:53
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*登場人物②*・*・*
【瀬川 瑠唯】 ゼガワ ルイ
柚月の親友。柚月に負けないほどの童顔だが、いざという時の大人っぽさが抜群。姉が3人の4姉妹。
【桃宮 達郎】 モモミヤ タツロウ
岡田家と仲がいい刑事さん。3年前の事件で知り合った、結構優秀な刑事らしい。今年で38歳だが、元気は20代の刑事よりはるか上。
【安西 春子】 アンザイ ハルコ
柚月、日茉莉、祐の祖母。聡子の母。
小さなころから優秀な聡子を誇りに思う。夫・康人とは若いころに離婚。女手1つで2人を育てた。
【安西 祐】 アンザイ タスク
柚月達のいとこ。今年6年生。柚月が気になるらしくて、反抗期と扱われている。
—柚月のクラスメイト—
秋山 舞子 アキヤマ マイコ 永井 真 ナガイ マコト
池田 愁斗 イケダ シュウト 二階堂 麗華 ニカイドウ レイカ
遠藤 明 エンドウ アキラ 藤井 楓 フジイ カエデ
大石 魁人 オオイシ カイト 前原 健太 マエハラ ケンタ
大島 千穂 オオシマ シホ 桃原 美香 モモハラ ミカ
木村 麻耶 キムラ マヤ 山田 和希 ヤマダ カズキ
小嶋 由愛 コジマ ユメ 横尾 莉子 ヨコオ リコ
佐々木 愛 ササキ アイ
島崎 隆太 シマザキ リュウタ
瀬川 瑠唯 ゼガワ ルイ
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