コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ダウト 【参照300……だと……!?】
日時: 2011/09/25 11:18
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: AidydSdZ)

【ゴシック 終末論】

 終末論。
 それは、歴史には終わりがあり、それが歴史そのものの目的でもあるという考え方。 歴史は終わらないと始まらない、と言うのだ。

 物事の終末が全てなら、それまでに積み重ねてきた時は何になる? ただ、人間共がぼーっと過ごしているだけの時間だと言うのか?

 滑稽、だな。

 誰にも終末なんて、結果なんて分からない。何故なら俺が、全てを知り尽くした神という名の存在であるからだ。

 終末論。
 それは、歴史には終わりがあり、それが歴史そのものの目的でもあるという考え方。結論に至るまでの経過が消えたとしても、結果が全て。

 それなら私は、この歴史を終わらせようじゃないか。 この歴史の目的、結果を知るためだけに。

 何て滑稽な話だろう。

 目的も無く、ふらふらと進んでいるだけに見えるこの歴史に、どんな目的があるのか、知りたくはないのか?


 疑え。全てを疑い、簡単には信じるな。
 この歴史に終末なんて来ない。

 疑え。全てを疑い、正しい答えを導け。
 この歴史に目的は絶対にある。



「 さぁ、〝ダウト〟!君の言葉は嘘だろう? 」


【挨拶】

 プロローグの終末論のとこ、ウィキペディア先生から引用しました。だって分かんないんだもん!
 終末論いいですよね。カッコイイですよね。
 もうすぐ一区切りつくか、滅びるらしいので、嬉しいぜはっはーと思いまして。
 俺に見捨てられたゴミがその辺にゴロッゴロ転がってますがどうぞお気になさらず。
 今回はまぁ、ファンタジーってとこですか。コメディは長続きしないので頑張ろうと思います。
 目指せ面白い小説!
 申し遅れました、玖龍です。

【注意事項】

 1.玖龍はマセガキ。ワルガキ。小学生。
 2.無駄にテンション高いときと、すげぇ低いときがある。
 3.プロット真面目に立ててない。
 4.1000文字くらいしか書かない。なんて嘘だったよ。一話4000字ぐらい書いちゃうよ。玖龍たん頑張るよ。
 5.ファンタジー初挑戦な上にコメディ初挑戦。長続きするかも分からない。シリアス要素が入るかも知れない。
 6.亀。
 7.玖龍は他人から見ればすごい痛い子。同類は「おお」ってなる。つまり厨ニ病。自覚してるだけいいじゃry
 8.荒らし・チェーンメールは来るだけ無駄足だと思う。てかチェーンメールってカッコイイよね。名前。


【目次】

 世界の終末は来ない、と主張する〝神〟と、
 世界の終末を見たい、〝ゴスロリの少女〟の物語。

 【0 終末論】 >>0
 【1】
  【ゴシック】 >>1
  【マジシャン】 >>15
  【  】 >>20
  【ゴシック】 >>16
  【マジシャン】
  【  】

 【2】
  【マジシャン】
  【ゴシック】


【お客様】

 只今【5】名様のお客様がコメントを下さいました。

 ・とろわ様 (コメディ・ライト小説にて小説を書かれているお方です。かなり面白いですよ)
 ・咲世沢 未澪様 (ノーコメントの方向で)
 ・水瀬うらら様 (ファジーでよく見かける方です。終末論をカッコイイと言ってくれた方です!)
 ・Cデイズ様 (フハハwwwwwww ←)
 ・神楽様 (厨二病って萌え要素だったんですね、勉強になりました!)

【お知らせ】

 ・参照100突破(8/1) 玖龍<早くないですか。早いっすよ。
 ・参照200突破(不明) 玖龍<レ…レスが遅れすぎだぁ……。
 ・改名。何かごちゃごちゃしてんのヤダ。そんな気分だった。 (9/2)
 ・参照300突破(9/18) 玖龍<マジかよ。

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Re: ダウト -神と少女のファンタジア- ( No.11 )
日時: 2011/08/03 15:35
名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)

ゴスロリ描写お疲れ様です!敬礼ッ
いや、自分なんて服の描写が苦手なので、羨ましい限りです。
とりあえず才能を分けてください←
玖龍さんの小説は、描写が凄く丁寧ですよね!本当に…自分がなんかせつなくなって…orz


アレンちゃんがどんなゴスロリ衣装を着るのか楽しみです!
頑張ってください、応援してます♪

ダウト -神と少女のファンタジア- ( No.13 )
日時: 2011/08/04 12:00
名前: 水瀬 うらら (ID: JNIclIHJ)

こんにちは!私、水瀬うららと申します!

とても細かな説明……凄いです!

今回は、印象的なお話でした。(笑)
一つ、質問させていただいても、よろしいでしょうか……。
パニエ、とは、何なのでしょう?
すみません。

執筆、頑張ってください!応援しております!
では、失礼します!


追記、
出来れば、私の執筆している、複雑・ファジーの『Quiet Down!!』という小説を、読んでいただきたいです!はちゃめちゃですが……。何卒、宜しくお願い致します!諸事情により、No.7に目次を載せております。

Re: ダウト -神と少女のファンタジア- ( No.14 )
日時: 2011/08/05 08:43
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ucgdxD9J)

>>とろわ様

 俺には全くと言っていいほど服のセンスがありませんからねっ(キリッ
 何かもう此処まで詳しく書く必要も無かったかなーなんて思い始めてます。

 才能を分ける……だと…っ?
 はい つ[才能]
 1gになりますので、五十円です。

 実はまだアレンの服考えていないなんていえませんよねーw
 言っちゃったけど。

 頑張ります!コメント有難う御座いました!

>>水瀬うらら様

 こんちゃーっす。
 服の描写って結構文字食いますよね。特にロリータとゴスロリは。

 印象的……。嬉しい言葉ですね、有難う御座います!

 パニエ。パニエ。パニエ……。
 俺の文章で伝わるかどうか分かりませんが、一応。
 スカートです。膝丈かそれより上くらいのふわふわしたスカートです。
 フリルがついてんのが多いっぽいですね。

 はい、頑張ります。コメント有難う御座いましたッ!

 追記に返信。
 おkれす。ファジーですね、今すぐ行ってきますb 

Re: 【改名】  ダウト  【+二日間休業のお知らせ】 ( No.15 )
日時: 2011/09/05 19:08
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: Ui5uT1fk)

【マジシャン】


「知ってるか? 神様がよ、体放り出して魂だけでどっか行ったんだとよ」

 酔っ払ったロクでもない悪魔や魔族が集う酒場で、血の色のワインを飲んでいる彼女の耳に、気になる話題が飛び込んできた。その声は取って置きの噂話をするのにふさわしい小さな声だったが、魔族の中でもずば抜けて耳がいい彼女の耳にとっては、拾うのは容易い声だった。
 彼女は人面樹でできた椅子を後ろに引き、身を寄せ合うようにしてひそひそと噂話を続ける緑色と黄色の悪魔の背後に立った。そして、鼠取りが鼠を挟み込むように、ガバッと後ろから二匹の首に腕を回すと、言った。

「何、気になる話じゃないか。お姉さんにも聞かせてくれないかな?」

 悪魔達は顔を見合わせ、さぞ嫌そうに顔を歪め、彼女と目を合わせないように反対方向を向いた。

「む」

 そのやり方は、少々手荒とも思えた。
 彼女は二匹の首に回した細い腕に力を込めて行き、二匹の首を思いっ切り絞める形になった。
 ガタン、と椅子が鳴り、二匹の足が地を離れてばたついた。
 しょうが無い。彼等は人見知りとして知られ、同僚以外には一切話しかけもしないし、話しかけられてもとことん無視をする。彼女は、悪魔に喋らせる術を知っていた。

「ぐ…………ぐげっ!は、なして下さ……、喋り、ま、す、か、ら、あ!」

 店内に響く珍しい悲鳴を聞いた、酔った客がニヤニヤと笑いながら、店員が迷惑そうに目を細めて、彼女を見つめている。彼女の方が悪魔なのではないか、と、思う客も居ただろう。
 彼女は満足気な顔で一度頷くと、パッと悪魔の首から腕を離した。支えが無くなった悪魔達は、大きな音をたてて床に転がった。醜い顔が、さらに醜く苦痛に歪む。

「話してくれるんだね? 偉いなー、じゃあ、手っ取り早くお願いね?」

 彼女に勝てる悪魔は居ないだろう、と、彼等は溜息を一つついて、ひそひそとしわがれた声で話し始めた。

「神様、最近ご機嫌が悪かったそうで……。苛立って、魂になって体から抜け出してしまったそうなんです」
「それで……、人間界で体を捕まえて、人間界で生活してるんですって」
「僕らが知ってるのはこれ位なので、し、失礼します!」
「失礼します!」

 話し終えた悪魔は素早く店から出て、音を立てて走り去っていった。代金を払い忘れた客を追って、店員がガタガタと椅子をどかしながら後を追う。
 彼女は、笑った。

「なあんだ、あいつ今、からっぽなんだ」

 チャンスだ、と、笑った。
 彼女は自分が飲みかけていた酒の入ったグラスを持ち上げ、いっきに飲み干した。こぼれた酒が顎をつたリ、落ちる。顎についた酒を手首でぬぐうと、彼女は店を出た。
 代金を受け取った店員がまた、金を払わない客を追って外に出て行った。

Re: ダウト ( No.16 )
日時: 2011/09/18 15:46
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: AidydSdZ)
参照: 服の値段は適当です。ご了承を。俺服買わないモンで。

「此処で、合ってるのかな」

 ロスト達が立ち止まったのは、黒と白でごてごてと飾られた店の前だった。それは凄い飾り様で、言葉には表せないくらいキラキラとしていた。それに答えるように、アレンの瞳もキラキラと輝き始めた。

「これ以外無さそうだ」
「そうだね、じゃあ、入ろうか」

 アレンの意見が最もだと思ったロストはアレンの手を引いて店の中に入ろうとした。アレンが手を振り解いて、俯きながら小さな声で言った。

「こんな店、手なんてつないで入ったらカップルだと思われるだろっ……」

 どうやら照れているらしい、と、ロスとは悟った。
 ——こんな店に男女で入る時点でカップルと思われるんじゃないかな。
 ロストはくすっと笑って、店の扉を引いた。カラン、と乾いた鈴の音が響く。

「ほら」

 アレンはロストに引かれたまま開いている扉を通り抜けた。再び鈴の音が鳴き、ロストの足音が後ろから響いた。

「いらっしゃいませ!」

 アレンが店内に飾ってあるマネキンに目をつけたころ、奥の方から店員が見えた。メイド喫茶にいた店員よりもゴスメイクが濃く、服が派手な女性店員だ。白いシャツの上に、銀色のチェーンがジャラジャラとついたワインレッドのベストを着ている。下は黒と赤のフリルがついたパニエで、黒と赤のしましまの靴下に黒のストラップシューズをはいている。
 ——暑くないのだろうか。
 そんなことを思いながら、ロストは店員からアレンに目線を移した。アレンはマネキンをもの凄い笑顔で眺めている。

「この子に会ったコーディネート、出来ますか?」

 ロストは再び店員に目を戻し、店員に聞いた。店員はにこりと笑顔を作った。
 ——こんなメイクで笑われても、あまり可愛い気がしないんだけどな……。

「勿論!」
「有難う御座います」

 ロストは店員に礼を言い、マネキンから他の服へ移ったアレンの目線を自分に移させた。

「コーディネート。やってもらう?」
「やってもらえるのかっ!?」

 アレンは店の中に響くくらい大きな声で言った。ロストが人差し指を唇に軽く当てる。店に居る全ての客がこちらを見ていることに気がついたアレンは小さく謝った。

「やってもらえるらしいよ。どうする?」
「やる!」

 二人の掛け合いを聞いた店員は、それじゃあと言ってアレンと服を選びに、店の奥に消えていった。ロストは周りの服を眺めながら、ゆっくりと更衣室に向かった。

 ロストがフリルの沢山ついたカーテンの更衣室の前に来た時には、既にカーテンが閉まっていて、傍らに店員がニコニコとしながら立っていた。

「今着替えているところですよ」

 ロストが問うであろうことを予想していた店員は、ロストが口を開くと同時に喋った。ロストは、そうですか、と、小さく笑顔を作ると閉まったままのカーテンを見つめていた。
 あの子なら何でも似合いそうだけど、僕が女だったらこんな服着るのは御免だな。着るのに時間がかかりそうだし、動きにくそうだし、重そうだし。


 アレンが着替え終わるのに、そう時間はかからなかった。
 更衣室のカーテンが音を立てて開き、着替え終わったアレンがこちらを向いてニコニコ、と、幸せそうな笑顔を振りまいている。

「お世辞じゃなく、お似合いですね!」

 店員もにっこりと笑ってロストに言葉を飛ばした。
 アレンは、白い肩の部分が膨らんでいて、フリルのついている半袖のブラウスの上に、黒い、縦にフリルが沢山ついたキャミソールを着ていた。キャミソールは繋がっていてワンピースになっており、下は白地に黒水玉のフリルと黒地に白の水玉のフリルが交互に重なったパニエになっていた。白地に、黒い縞模様が書いてある長靴下を履いて、黒いストラップ靴を履いている。頭には白い帽子にリボンがついている、ヘッドドレスをつけていた。
 確かに、可愛い。

「どう、かな? 似合う?」
「うん。もう、君の為に作られた服みたいにすっごく似合う。可愛いよ」

 彼女の少し赤くなった可愛らしい童顔に、ロストはすこしどきどきしながらも、笑顔を見せた。彼の言葉に嘘や世辞が含まれていないとその笑顔が伝えている。
 彼女が一段高くなった更衣室から出ると、銀色の腰まであるロングストレートがふわりと揺れた。

「お買い上げになられますね?」
「はい、勿論」

 自分の横に移動したアレンをちらりと見て、ロストは頷いた。アレンは相変わらずニコニコと、幸せそうだ。
 店員は、レジへ案内を始めた。アレン、ロスト、と続く。

「二万六千円になります」

 ロストは予算を超えた会計に顔をゆがめ、手を後ろに隠してもう一枚一万円札を取り出した。アレンがロストの後ろに立っていたので、客には見えていないはずだ。
 一万円札を三枚店員に手渡すと、店員は少々お待ちください、と言い、店の奥へ消えた。
 少しすると、店員が白いウサギのぬいぐるみを持って現れた。五十センチくらいだろうか。かなり大きいぬいぐるみだった。

「こちら、差し上げます。無料ですので、ご安心下さいね」

 微笑む店員に微笑み返し、ロストはぬいぐるみを受け取ってアレンに手渡した。アレンは手渡されたぬいぐるみを受け取ると、腹の前に抱えた。

「有難う御座います」
「こちら、お釣りですね。四千円、ご確認下さい」

 ロストは四千円を受け取ると四枚あるか確かめた後で、もう一度手を後ろに隠した。アレンは、四枚の千円札が音も立てずに消えるのを見た。

「では」
「有難う御座いました。またのご来店お待ちしております」

 店員のやわらかい声を聞きながら、ロストはアレンの手をとって店の扉を押した。カラン、と、入ったときと同じ乾いた鈴の声がする。
 外に出てから、ロストはアレンの顔を見て聞いた。

「満足?」
「満足。有難う」
「神も悪くないだろう?」
「そうだな」

 アレンが少し笑った。可愛い、と、ロストはもう一度思った。


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