コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔女守り!
- 日時: 2012/06/10 18:27
- 名前: 由羽 (ID: 7wCnRs4p)
- 参照: http://ameblo.jp/686-7777/image-11027829048
↑王翔様による、神的な表紙絵です↑
初めましてっ!由羽(ゆう)です!初めての作品です!がっちがちに緊張しております!
今回書かせていただくのは、コメ戦(?)です!コメディ7割、戦闘2割、その他1割です!
コメントを下さると、舞い上がって書くスピードが速くなるかもしれません!批評、注意、ダメ出し何でも来い!
見苦しい点ばっかの作品になると思いますが、よろしくお願いします!
——ちなみに——
魔女守り!であって、魔女狩り!ではありません。
まじょまもり!です!ご了承ください>< 間違えられることが多々あるので
———2011年11月10日、完結———
———2011年11月19日、誤字、脱字を一斉に直しました———
それでは、本編をどうぞ!
クロ君のなるほど納得☆よくわかる魔女守りの世界 >>49 >>50
最終回目前&参照千目前記念企画-キャラ人気投票結果- >>290
山下愁さんによる魔女守り!の宣伝 >>79
王翔さんによるクロ絵 >>119 ノゾミ絵 >>129 ノゾミとクロ >>137 アネモネ >>153
あおと。さんによるノゾミ絵 >>135
あゆぴこさんによるノゾミ絵 >>152
めこさんによるノゾミ絵 >>149
月光さんによるクロ絵 >>164
キャラ紹介 >>1 >>101
ゼロの事件『魔女狩り放火事件』 >>3 >>5 >>6 >>7 >>8
第一の事件『魔女守りの心得事件』 >>9 >>10 >>11 >>12 >>14 >>16 >>18 >>20 >>21 >>24 >>25 >>26 >>27 >>30 >>31 >>36 >>37 >>40 >>42 >>44 >>47 >>51 >>52 >>57 >>58
第二の事件『銀行強盗&ストーカー事件』 >>59 >>62 >>66 >>71 >>75 >>76 >>80 >>83 >>88 >>89 >>92 >>95 >>98 >>99 >>100
第三の事件『バスジャックと過去の事件』 >>105 >>108 >>110 >>111 >>114 >>115 >>120 >>122 >>126 >>127 >>130 >>134 >>136 >>140 >>141
第四の事件『彼と彼女の脱獄計画事件』 >>148 >>153 >>154 >>157 >>158 >>160 >>171 >>176 >>177 >>178 >>179 >>188 >>206 >>213 >>217 >>219 >>222 >>227 >>233 >>235 >>236 >>243 >>245 >>248
最後の事件『総理暗殺予告と科学の事件』 >>258 >>259 >>260 >>264 >>266 >>278 >>283 >>284 >>287 >>288 >>289 >>292 >>295 >>297 >>299
第∞の事件『エピローグ』>>300
後書き >>302
短編『魔女狩り!』>>315 >>322 >>324 >>326
:お客様:
王翔様!『絶対神道ギリシアちゃん』
VAATO様!『メモリアル・ネット』
流れ星様!『願い屋〜あなたの叶えたい‘願い’はなんですか?〜』
音々様!『紅蓮 —最強総長!−』
ミルクチョコレート様!『カラの実』
まーむ様!『でんわガール-トマトレッド-』
tarot様!『タロット・マスター ‐Hunting the game-』
葵那様!『SWEET LOVE!』
^q^様!
ハネウマ様!『茶飯事的な日常は奴らを乗せて回ってく』
由ぴな様!『15歳のあの日』『お嬢様と執事』
味蕾様!『チョーカー・レイア〜チョーカーを扱いし者〜』
フレイア様!『神より生まれし花』
GAME様!
千鳥様!『☆魔法術殺師みならいハック☆』
るな.. 様!『三丁目の泉さん!』
水鏡様!『刻の扉』
♪ぱんだ♪様!『霊感!?ラブガール!』
月光様!
ほたる様!『ドS王子のメイド様!』
杏様!『出会いはインターネット』
おいおい自分が載ってねーぞやる気あんのかごらぁ状態の人はすみませんが言ってください。作者のバカな脳みそのせいです。
——プロローグ———
前略 お父さん、お母さん、お元気ですか?
私は元気にやってます。
いま、こうして改めてお手紙をお出ししたわけは、
魔女狩り本部から、魔女守り本部に移動になったから——
「って、こんなん親に出せるかあっ!」
これは、一途に魔女と向き合う、14にして社会の厳しさを知った女の子の、お話。
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- Re: 魔女守り! ( No.6 )
- 日時: 2011/11/19 17:31
- 名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
「……ヘタレ…………?」
何かに憑りつかれたかのように、呟くクロ。
「ヘタレ……へ……タレ………」
そして。
腰に着いた剣を取り出し、ノゾミに向ける。
「俺はヘタレなんかじゃねぇぇ——————っ!」
咆哮したクロに、ひゅうっ、と口笛を吹き、ノゾミは目の前にいた魔女を盾のようにして背後に回り込む。
「……へっ?」
きょとんとした魔女に、ノゾミは「ゴメン」と言って、
「クロ、行けぇっ!」
「うっさいわ!」
「はいはい」
「ったく……。さて」
クロは魔女に剣先を向け、逃げるすきを与えないように素早く、
「水龍、第三の舞、水壁っ!」
「え、」
ノゾミが盾になっている魔女が、小さく声を上げるが——、
それはすぐに途切れた。
「……ぶふっ!」
魔女の顔にクロの剣から出た水が降りかかる。
「やるう、クロ」
にやにや笑うノゾミに、魔法使いが後ろから襲いかかった。
「! むっ、」
「これでもくらえーっ!」
魔法使いが出した魔法は地。
地面から大量の木が生えてきて、ノゾミの周りを囲む。
「……ノゾミさんに地の魔法は聞きませんよ……」
元に戻ったのか、クロが平然とした顔で言う。
「なっ!? こんな木に襲い掛かれて、平気なわけあるかっ!」
そう言って、魔法使いは手を上げる。それを合図に、ノゾミを囲んでいた木が一斉に襲い掛かる。
「面倒くさいなあ」
そのノゾミの声が聞こえた瞬間、
「火蘭、第五の爆、火柱」
ごううぅっ!
木々の間から真っ赤な火柱が立ち、黒い煙が立つ。
火は山火事のようにあっという間に伝染し、早くも一本、倒れ始める。
「っなっ、まさか……オレの魔法が……」
もはや戦意消失した魔女たちが、ぱちぱちと音を立てて聳え立つ火柱を見て、がくりと膝をつく。
そんな魔女たちに、ノゾミはもう一度高らかに宣言した。
「中央魔女狩り本部中等部二年、ノゾミ・ダリアス。貴方たちを強制連行します」
プチ火事になっている部屋の中で、がくりと肩を落としたのは魔女たちと、怒られるだろうなー……と部屋の中を見渡す、クロだった。
- Re: 魔女守り! ( No.7 )
- 日時: 2011/11/19 17:32
- 名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
「ノッゾミィィィィッッッ!」
「いやぁぁぁぁぁっっこっち来ないでっ! グラ先パイのお説教、説教の度を越えてるもんっ!」
「うっさいわ! 今回はその上を行ってやる。覚悟してつかまれぇ! お前は、第二十三班、成立以来のでかいことをやらかしたんだぞ、クロもクロだ! あきらめないで水龍で消せやこのやろーっ!」
「あ、僕も怒られるんですか!? え、ちょっ、関係ありませんよ!」
「つーみーのーなーすーりーあーいーはーやめろぉぉーっ!」
先パイの雷が数センチで落ちるとき、
「あっ、ノゾミ、クロ。教官が呼んでいたぞ」
通りすがりの生徒がどこか同情しているような声で言った。
「…………行きますか」
さすがに追いかけっこをやめて、ノゾミとクロはは教官の部屋へと渋々足を進めた。
- Re: 魔女守り! ( No.8 )
- 日時: 2011/11/19 17:33
- 名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
「……失礼します。クロ・クンシラン、ノゾミ・ダリアスです……」
張りのない声で部屋の奥に声をかけると、「お前ら、」と低い声が聞こえてきた。
ノゾミたちが呼ばれたのは今年五年目の二十八歳の若い教官。そのため、声は大きいし熱血だし、いい評価を聞いたことがない。
「移動だ、移動だ、いっどうだぁぁ!」
いきなり言われる。
ええっ、と二人して近くにあった机を叩く。
「ええっ、じゃないだろう、当たり前だ! 放火だ、放火。放火レベルの大災害だっ! お前らも強制連行指令だっ!」
落ち着いてください、とクロが声をかけるが、教官は落ち着けるかっ、と逆に荒げた声を出す。
「隣の民家まで被害が出たんだぞ! それなのにまあいけしゃあしゃあとそんなこと言えるな、おいっ!」
「クロ、いけしゃあしゃあって何?」
「…………」
肩をすくめるクロ。
「ノゾミ、クロ。お前らは今日からここに移動だ」
だんっ、と机を叩いて地図を出す。
「ここ……?」
『中央魔女守り本部』
「中央魔女守り本部……?」
ノゾミの不審な声に、クロが反応する。
「あの、魔女守りってなんですかとか聞かないでくださいよ」
その声が教官の耳に届いたのか、「ああっ?」とだみ声を出す。
「あのっきょっ、教官っ! 魔女守りとはっ、魔女に被害を出している凶悪な魔女を連行する、大変危険な仕事ですっ……。ですがほぼやる事は魔女狩りと同じで……」
クロの答えは完ぺきだったらしく、「うむ。」と声を出す。
「若いのにうむって、」
「ノゾミ……?」
「すっ、すみません教官、空耳です」
「お前が謝ってるのに空耳だあっ?」
「まあまあ。……それで、僕達はその中央魔女守り本部に行けばいいんですか?」
「そうだそうだっ、さっさと行ってこいっ!」
はい、失礼しました、とクロはノゾミを引きずって部屋を出たのだが。
『中央魔女守り本部』の下に書いてある、←(超弱)が気になってしょうがなかった。
- Re: 魔女守り! ( No.9 )
- 日時: 2011/11/19 17:34
- 名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
「ここですね、魔女守り本部」
いかにも過去に連行した魔女に、建物を破壊されていますと言った外見。
壊された窓に消せなそうな落書き。
建物の五分の一は破壊されており、その時のがれきは撤去されていないらしく、足元に転がっている。
「ボロ」
ノゾミが正直に感想を言った時、
「こいつ、けなしました。魔女守りの事を——敵ですか?敵ですね、はい攻撃決定ー」
「え、」
「せっかく迎えに来たのに、けなしたとかマジないんだけど」
その声が聞こえた途端、ノゾミの視界いっぱいにシューズの裏が広がった。
「ノゾミさああぁぁんっ!」
クロの悲鳴が聞こえる。
「いい度胸ね。あたしのとび蹴りをしょっぱなから受けようと思うなんて」
「いや……受けようと思ったのではなくて、って、」
ノゾミが鼻血を出しながら起き上った。
「女の子ぉ————っ!?」
「あたしが女で何が悪い」
「悪いとかそんなんじゃなくて、魔女狩りは女子一人だったもんで」
「残念ながら魔女守りも女子あたしひとりよ」
くるくるのセミロング、強気そうな眉、不機嫌に端が下がったプルプルの唇。
制服の着崩しはなく、いかにも模範女子です、といったところだ。
「だから女子寮さみしかったの。あんたは?」
「あたしは別にー。ってか、寮も一人部屋だっただけで。男子と同じだった」
「ふーん。まあどうでもいいよ」
「むぎゅっ?」
いきなり鼻にティッシュをつっこまれたノゾミは、奇声を上げる。
「あたしはアネモネ。魔女守り班第十一班。これからよろしく」
そういってアネモネはノゾミに手を差し伸べた。
- Re: 魔女守り! ( No.10 )
- 日時: 2011/11/19 17:35
- 名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
「えええー? 新人ー? いらなーい。帰ってー」
困り顔で言うのは、魔女守りの教官。男。
「おねえキャラ?」
「ノゾミさんっ!」
クロがノゾミの口をふさぐ。
「あのねえ、ここは、超弱いの。依頼だって少ないの。だからそんな人数いらないの。十一班しかないのよぅ。だから、いらない」
「そんなっ!だってあたしたち、魔女狩りのほうの教官に言われて……」
そう反論すると、じゃあ、とおねえ教官は手を叩く。
「研修的な感じでどうかしら。何件か事件解決したら魔女狩りのほうに戻ってもらうわ。その前に、何か問題を起こしたら即、クビ」
クビ、のところでクロがおびえたようにノゾミを見る。
「クロ、あんた今すっごいあたしの殺意浴びてるわよ」
「……大丈夫なんですかぁ?」
「あったりまえじゃない! あたし、ノゾミ・ダリアスは、何があっても魔女狩り本部に復帰する!」
仁王立ちをして宣言したノゾミに、クロはさっさと部屋を出ましょう、と言って無理やり引きずり出した。
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