コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- さよならは言いません スレ立て1周年！
- 日時： 2013/01/27 23:22
- 名前： 燐 蜷 白亜 （ID: jBxFHKzX）
えーと…
複雑・ファジー小説で2作と、シリアス・ダーク小説を1作書いている
『燐 蜷 白亜』またの名を『ヘムロック』と言います。
こういうシリーズは初めて投稿させていただきます。
この物語は少し切ないけど、ハッピーエンドにするつもりです。
もう少し文を変えたほうが良い。などのアドバイスや、
誤字脱字の注意に感想など…何でも良いので書いてくれたら嬉しいです。
荒らしは禁止です。
頑張るので応援よろしくお願いします。
第一章
1話〜19話
第二章
20話〜30話
番外編1章
350話
番外編2章
登場人物の簡単なプロフ
〈番外編の登場人物〉
★森田 健介（もりた けんすけ）★
番外編の主人公。小説家。
駿たちに振り回されて、少し抜けている。
裏話では傍観者役になっている。（入ると危険なことが分かっているから）
誕生日…8月16日 血液型…Ｏ型
趣味…棚や家具を見ること（収納品を見てます）
好物…グラタン・サーモン
★長田 駿（ながた しゅん）★
健介と中学からの付き合い。同じ会社で編集長。
ドＭ？裏話でも番外編でもドＭらしさを発揮？している。裏話では作者に毎度からかわれている。
誕生日…7月30日 血液型…ＡＢ型
趣味…同僚・社員をからかうこと・パーティーなどで盛り上がること
好物…甘いもの←辛い系は食べれるけど、あんまり好きじゃない
★安永 蓮（やすなが れん）★
健介たちと同じ会社で働く同僚の1人。小説家。
賢く鋭いツッコミ。裏話では作者といい勝負をしている。
作者と唯一張り合える人物で、作者といいコンビでライバル？
誕生日…10月26日 血液型…Ａ型
趣味…写真を撮ること←公園に咲く花とか撮ります
好物…美味しいもの←単純で美味しくないものは嫌い
★吉野 裕也（よしの ゆうや）★
企業の息子で跡取り。跡取り問題や婚約等で親とは不仲。
そのため、性格を偽る。家も出ていき、妹と2人で暮らす。
誕生日…3月23日 血液型…Ａ型
趣味…妹をからかうこと、からかわれること（シスコンです）
好物…最近は、あっさり系（スーツを着こなすために）
★吉野 弥生（よしの やよい）★
企業の娘で兄と同じ問題で親ともめて、兄とともに出ていく。
それでも、母親が社長としている会社でデザインを担当する。ショーモデルもたまにやる。
誕生日…3月23日 血液型…Ａ型
趣味…ショッピングや小物作り（ビーズの小物を手作り中）
好物…食べても太らないもの（甘いものは…好きすぎて困っている）
★今井 美幸（いまい みゆき）★
健介の恋人で、記憶喪失になる。
親が幼いころに他界し、1人ぼっちだった。
本編の主人公の由梨と仲良く、亜悠とも仲がいい。
誕生日…5月2日 血液型…Ｂ型
趣味…映画や読書、家でのんびりまったりと過ごすこと
好物…野菜と果物（茄子だけは食べれない）
★橋本 大輝（はしもと だいき）★
記憶喪失中の美幸と街中で会い、恋に落ちる。
最初は瞳が語る絶望だけが目的だった。
彼女の周りの人々も観察して、人格が変わっていく。
誕生日…4月19日 血液型…Ｏ型
趣味…人間観察、わざと外に出て人間を見ること
好物…食べれるものが好き
★江崎 亜悠（えざき あゆう）★
駿の恋人のうちの1人。しばらくして別れる。
誕生日…11月9日 血液型…ＡＢ型
趣味…紅茶やコーヒーの豆の違いを比べること
好物…紅茶、コーヒー、シュークリーム
★安藤 優衣（あんどう ゆい）★
企業の娘。蓮の元恋人で、裕也の婚約者。
親の命令だけど、意思をはっきりさせている。
誕生日…7月18日 血液型…Ｂ型
趣味…星や月の観察、歌詞作り
好物…団子、羊羹（和風系を好む）
★佐藤 魁人（さとう かいと）★
弥生の婚約者。大手企業の次期社長。
1人息子で周囲の期待もかなり大きく、負担がかなり多い。
誕生日…1月8日 血液型…Ｏ型
趣味…1人で部屋に籠って窓から見れる空をスケッチすること。
好物…特になし。
最近、コンビニに売っている菓子パン等が食べたいと思っている。
★奥田 白月（おくだ さつき）★
会社員。マイペースで寝るのが大好き。
動くことよりもその場にいるほうが好き。
裏話・裏裏話で作者の座を乗っ取る?!
誕生日…5月17日 血液型…Ｏ型
趣味…寝ること。家の中でできる小物入れづくり等
好物…スパゲッティ（特にカルボナーラが大好物）
〈本編の登場人物〉
★山内 由梨（やまうち ゆり）★
本編の主人公。重い病にかかる。健介と駿と同じ中学。
死ぬ前の短い人生を懸命に生きた。
誕生日…3月20日 血液型…Ａ型
趣味…物語を書くこと、詩を書くこと、窓の外を見ること
好物…お見舞いで持ってきてくれた、生クリームが出てたけど…いちごの甘酸っぱさが青春の味に思えたクレープ
★藤井 真由（ふじい まゆ）★
由梨の友人で亮太と付き合う。健介と駿と同じ中学。
病気で入院中の由梨に代わり、文芸部部長を務める。
誕生日…12月22日 血液型…ＡＢ型
趣味…恋バナ、イケメン探し
好物…カップケーキ
★鈴池 亮太（すずいけ りょうた）★
由梨の元恋人で、真由と付き合う。
文芸部副部長。健介と駿と同じ中学。
誕生日…2月9日 血液型…ＡＢ型
趣味…追いつくための努力すること、適度な運動
好物…体力が付くもの（甘いものは嫌いじゃないけど食べない）
★真田 和弥（さなだ かずや）★
由梨の恋人で、病院内で知り合う。
重い病にかかり、由梨より先に死んでしまう。
誕生日…6月20日 血液型…Ｂ型
趣味…病室抜け出し、絵を描くこと
好物…最期に2人でこっそりと売店に買いに行ったお菓子とデザート
〜スペシャルゲスト〜
☆りーあ
裏話・裏裏話で出演。コメントくれる。優しい。
白亜の大事な友達！大親友！皆から愛されてます。女神で天使！
作者から一言：「いつもありがとうー。りーあに会えて良かったよ！」
☆天栗さん
裏話・裏裏話で出演。コメント下さる優しい人。
小説が神作ｂ 白亜の大事な友達で小説仲間。
作者から一言：「いつもありがとう。これからも頑張れー。また来てね！」
☆トルテ
裏話・裏裏話で出演。優しくて良い人。
白亜の大事な友達！主に敬語の大人しいキャラ。
作者から一言：「いつもありがとう！出演感謝です。これからもよろしくお願いします」
☆三日月 夜月
裏話・裏裏話で出演。弄るキャラだったり、弄られたり？
白亜の大切な友達。
作者から一言：「本当にありがとう！出演感謝ー。弄ってやるからね？」
↑嘘か真かは、ご想像にお任せします。(多分作者が弄られる）
☆リリィ
裏話・裏裏話で出演。可愛い。天使で女神！とにかく女神!!
白亜の大事な友達。優しくて同じ小説仲間。大親友ー。
作者から一言：「ありがとうー。頑張ろうね！これからもよろしくね？女神様!!」
☆つちの えとら
裏話・裏裏話で出演。可愛い。優しい。女神様。
白亜の大事な友達。いつもお世話になってます。
作者から一言：「これからもよろしくねー。いつもありがとう！頑張るよー」
☆スイッチ
裏話・裏裏話で出演。音楽好き。少しチャラい？（え
白亜の大事な友達。優しくて面白くていい人。
作者から一言：「いつもありがとうー。これからも見て楽しんでねー。ご希望通りにしてみせるよ」
☆フランシス
裏話・裏裏話で出演。白亜の妹役?!女神様！
白亜の大事な友達。優しくて面白くて可愛い!!!
作者から一言：「出演感謝ー。色々感謝ー。可愛いよ！可愛く仕上げます！お楽しみに！これからもよろしくね」
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- Re: さよならは言いません 参照1500で特別企画 ( No.454 )
- 日時： 2012/09/20 09:39
- 名前： 燐 蜷 白亜 （ID: 1gi9pbMu）
裏話 〜あと５分の雑談タイム〜
駿「白亜ー!!」
白亜「何よ？」
駿「俺らの名前……適当なのか？」
白亜「そうだよー」
駿「……返す言葉がない」
連「お前、授業は？」
白亜「どうだっていいでしょ」
駿「うわっ！悪魔だ……多重人格って〜!!!」
白亜「うるさい」
連「まあ、そろそろ時間だ」
白亜「そうだねー」
連「また後でっ！」
- Re: さよならは言いません 参照1500で特別企画 ( No.455 )
- 日時： 2012/09/20 19:38
- 名前： 燐 蜷 白亜 （ID: GrVDPcij）
裏話 〜怪しいのは夜だけとは限りませんね……〜
駿「白亜ー？連ー？」
呼びかけても反応がない……。
心細くなる。何回も呼ぶ。
いつもなら「うるさい。聞こえてるわよ」と怒ってくれるのに……。
夜のアイツの創造の家は、恐ろしい。
何となく広くて、虚無感を感じる。
駿「白亜ー？いるんだろー？連も、出てこいよー」
反応も返答も物音すらしない。
だんだん、不安になってきた。
何を思いついたのか、玄関へ直行。
鍵はかかってる。夜だから用心のためにかけてる。
情報屋の連がいないと、全然分からない。
２人で何をしているんだろう？俺を置いて。
……出かけるなら、置手紙くらい書いとけよな！
１人虚しく階段を上がり、寝室へ戻る。
奥から微かに開いてるドア。そこから明かりが漏れている。
駿「……白亜……？連……？」
どこには、探していた２人の姿があった。
でも、入れなかった。
２人が……
駿「…………ハー……ハー……夢、なのか……？」
夢から覚めた。
白亜と連はいない。
もう、朝だ……。
ドアが全開で楽しい笑い声が聞こえる。
駿「おはよー!!!」
そこには、夢で見た光景があった。
白亜「駿!!?」
連「……気絶だな」
白亜「———何であれだけで倒れるかなー？」
連「お前が普段から怖いからだろ……」
白亜「仕方ないじゃん。『吸血鬼との禁断の恋』みたいな物語書くんだから」
連「俺を利用するからだろ……」
白亜「良いじゃん。あ、トマトジュースついてる」
連「どこに？」
白亜「首。取ってあげるよ」
連「当たり前だろ……」
駿「……ん？」
白亜「あ、起きた？」
駿「ち、近寄るなぁぁ!!!」
連「信じ切ってる馬鹿がいる」
駿「お、お前も早く逃げろ！つか、お前も吸血鬼とかな訳ないよな？
共食いとかしないよな？」
連「……お前、馬鹿か？」
駿「お前が馬鹿だろ？勝手に捕まって……」
白亜「駿ー。これ飲んでみなさい」
駿「れ、連の…………え？トマト？」
白亜「当たりー。トマトジュースだよ〜」
駿「え？え？え??!」
白亜「———面白すぎる。あー……もう、お腹痛いぃぃ……」
連「お前……っ馬鹿だろっ……」
駿「そんなに笑わなくてもいいだろうがっ??!」
白亜「まぁまぁ、笑ってないから」
駿「笑ってるだろ……その状態で笑ってないと言えることがおかしい」
白亜「だって、元はと言えば……お前の夢から起きた勘違い……」
連「お前言うなよ…せっかく、笑い止まってたのにっ……」
駿「人を馬鹿にしてるのか？」
連「してない、してないって……ハー……ヤベー」
白亜「してるけど？」
駿「バッサリ言うなよ……」
駿「まあ、夢の中じゃ連が白亜を……だからブラックモードの命令かと思った」
白亜「え？負けるわけないでしょ。その時点で夢だと気付かないお前が馬鹿すぎて笑えるわ」
連「俺も負ける気しないけどな」
駿「……もう、分かったから、番外編更新しろよっ！」
白亜「しんどいし、鉄分取らなきゃいけないから許して」
連「馬鹿な作者も馬鹿なので、今日の更新は多分ここまでです」
白亜「それじゃあ、また明日、お会いしましょう！」
- Re: さよならは言いません 参照1500で特別企画 ( No.456 )
- 日時： 2012/09/20 20:40
- 名前： 燐 蜷 白亜 （ID: GrVDPcij）
裏話 〜3人でお買い物 コンビニへ行ったら〜
白亜「寒いー」
駿「あ、水亜じゃない」
連「ほっとけ」
白亜「寒いー、温かいもの作ってー」
連「はいはい」
駿「どうぞ……」
白亜「ん？ああ、ありがとね」
駿「………………」
白亜「あっま!!!」
駿「え？砂糖入れすぎた？」
白亜「はぁ？どのくらい入れたの？」
駿「このスプーンに大さじ１杯分」
白亜「はぁ??!」
連「これ、俺が飲むからお前はこれ飲め」
白亜「砂糖入れすぎじゃないよね？」
連「俺を信じろよっ!!」
白亜「……あー、これこれ」
連「なっ」
駿「……連は砂糖どのくらい入れた？」
連「このスプーンの３分の１」
駿「苦いだろ……」
連「アイツは気分によって変わる。ということを忘れたのか？」
駿「あ……」
白亜「ん？甘いのも好き。だけどブラックも好き…ってどうしたの？」
駿「入れる前に砂糖の量言えよ……」
白亜「言うの面倒だし、連なら分かってくれると思って」
駿「俺はわからないっ！」
白亜「ねーねー、コンビニついてきて」
駿「は？行って来いよ……１人で」
白亜「えー……こんな腕なのに？１人で行けと？モテないよー？」
駿「そこは……ほっといてくれよ」
連「行けばいいんだろ？」
白亜「流石ー。荷物持ちよろしくっ！」
駿「荷物持ちが欲しかっただけか……」
駿「なーなー白亜〜」
白亜「何？」
駿「これ食べたい」
白亜「却下」
駿「即答かよ……」
駿「なーなー白亜〜」
白亜「何？」
駿「これた———」
白亜「却下」
駿「まだ最後まで言ってないのに……」
駿「なーなー白亜〜」
白亜「却下」
駿「何も言ってないのに……」
連「なーなー白亜〜」
白亜「何？」
連「これ入れていいか？」
白亜「……いいよ」
駿「ちょっと待てー!!」
白亜「店内で大声出さない」
駿「すみません……何で連はいいんだよ？」
連「私の分も取ってるから」
駿「じゃあ…………はい、これで良いだろ？」
白亜「ダメ」
駿「ちゃんと取っただろー」
白亜「１つにしなさい」
駿「お前もな」
白亜「え？」
白亜「だって、食べたいんだもん！大丈夫、分けれるように買ってるから」
駿「あー、そうですかー」
白亜「あ、それ美味しそう……」
駿「え？これか？」
白亜「……まあ、荷物持ちとして来てくれてるし、私が持つわけでもないから、買っていいわよ」
駿「よっしゃー」
白亜「仕方なくよ？今回だけよ？分かった？」
駿「はいはい」
白亜「お願いしますー」
店員「お会計、4528円です」
白亜「え？」
店員「4528円です」
白亜「………………」
駿「お、俺じゃないだろ……お前だろ」
連「俺も違うぞ」
白亜「はい……これからお願いします……」
白亜「…………連ー。数えたらアイスが8種類もあるんだけど？」
連「暑いから」
白亜「……貸して！」
駿「え？持つのか？」
白亜「違う！……食べるだけー」
駿「あ、ズルい、俺もアイス食う！」
連「俺のだぞ！俺がまず決めるんだっ！」
5分もかからぬ帰り道。
誰が1番最初にアイスを食べきれるかという、無駄な競争をしていましたとさ。
- Re: さよならは言いません 参照1500で特別企画 ( No.457 )
- 日時： 2012/09/20 21:55
- 名前： 燐 蜷 白亜 （ID: GrVDPcij）
裏裏話 〜作者の誕生日祝おうかっ！〜
白亜「……何ー？」
駿「おっめでとー!!!」
白亜「…………は？」
連「………………」
駿「え？……え？」
白亜「だから、何が『おっめでとー!!!』なのよ？」
弥生「いや、だって……白亜の誕生日……」
白亜「いや、半年過ぎたけど……？」
弥生「でもっ、今年祝えなかったから……」
白亜「うん」
駿「俺らだけ誕生日企画出されてもなー」
白亜「…………うん」
連「で、半年過ぎて、急にコイツらが言い出したわけ」
駿「まあ、良いだろ？」
連「コイツの誕生日15日だから、5日遅いけどな」
裕也「う、うるせぇよ！」
白亜「……………（フッ」
弥生「え？白亜??!」
白亜「私は、ここで良いのよね？」
駿「———よーしっ！始めるぞー!!!」
白亜「………………」
弥生「さて、次はー……白亜ー何す……」
白亜「え？あっごめん……」
駿「何で泣いてるんだよ？」
白亜「え？あ……んー。何でだろ？」
連「お疲れ様。そして、これからもよろしく」
白亜「まっかせてよ！」
白亜「……祝ってもらえたこと、無かったからかな？」
裕也「まあ、そうだよな」
白亜「自分でも忘れちゃうほどだし」
弥生「それは……どうなの？」
白亜「願書に、妹の誕生日書いて笑われたなぁ……」
連「馬鹿」
白亜「何よ？家族の誕生日、キャラクターの誕生日は覚えてるから良いでしょ？」
駿「自分自身の誕生日は、最低限覚えるべきだと思うけどな」
白亜「えー……」
健介「まあまあ、本格的には3月にするんだよね？」
駿「俺が最高の日にしてやるぜ！」
白亜「期待できないんだけど」
駿「そんな即答で、冷たい声で言わないでくれよ……」
連「……駿、良かったな」
白亜「そろそろ時間なので！」
駿「え、マジで？白亜、照れてるの?!」
白亜「……だーれが、照れてるって〜？」
駿「あ、あれ？」
連「馬鹿だ…………」
- Re: さよならは言いません 参照1500で特別企画 ( No.458 )
- 日時： 2012/09/21 17:03
- 名前： 燐 蜷 白亜 （ID: GrVDPcij）
番外編188話
「だからっ……もう良いの。婚約するから」
お兄ちゃんに、言えたよ。あたし……頑張ってるよ。
「理由を教えろ」
シスコンね……お兄ちゃんの表情が怖い。
「別に……これ以上知ろうとするならプライバシーに関わるよ？」
あたしらしい、口調で……婚約の話をするとは思わなかったな。
馬鹿兄が出て行って、ベッドに横たわる。
ため息を1つついて、携帯を見る。
「……駿くん……」
最近気づいた。
あたし、健介くんのこと忘れてたんだ。もうとっくに。
だから、ショーの話も駿くんにしたんだ。
「……っう……駿くん……駿くん……」
あたしは、普通の恋なんて出来ないの。
親に決められた通りにしか動けない人形。
感情なんて持っていても無駄。反抗とか無駄すぎる。
馬鹿らしい。馬鹿よ。馬鹿、馬鹿なのよ……あたしが。
もう、「駿くん」とは言えない。
別の人の名を呼ばなきゃいけない。
でも、それで……好きな人が幸せに出来るなら———。
あたしは、耐えてみせるよ。
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