コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

誰でも主人公にする神様 段ボール少年篇
日時: 2011/12/24 16:40
名前: シンダチ (ID: 6xDqgJhK)

——人は誰でも主人公になれるんだ

そいつにスポットライトを当てさえすれば———

これは気まぐれな「神様」と「主人公」たちの話


シンダチと言います
なんというか短編集的な長編的なものになりそうです


何故かスレが消えてしまったので建て直し
コメントをくださると泣いて喜びます

Page:1 2



Re: 誰でも主人公にする神様 段ボール篇 ( No.1 )
日時: 2011/12/24 16:03
名前: シンダチ (ID: 6xDqgJhK)

——朝、道で猫のにゃんにゃんと悲しそうな声が後ろから聞こえた

振り返ると犬がいた——



第一話

僕の名前はタカシ、田中タカシ。

名前は平凡、家も両親は健在で父は工場長で家族を養うため毎日工場で段ボールを作っており、
母は毎日段ボール級にまずい飯を生産している

ラブコメに出てきそうな可愛い姉妹もおらず
かといってイケメンな兄弟もいない
父の工場で働く兄と、母と同じまずい飯を作る妹がいる

かくいう僕は、父の段ボールにかける情熱も母の料理を段ボールにする能力も受け継いでおらず
段ボールだらけの我が家にさした一筋の希望と言えるだろう

そんな段ボールに囲まれ、段ボールを食べてすくすくと育ち
近くの高校に入学し、高校生活もあと一年と半分で終了する
人並みに恋をし、彼女を作り、彼女に振られたりもした人生を送ってきた

僕は段ボール生まれ、段ボール育ち、悪そうなやつはたいてい友達の友達の友達

これから僕は大学に行き、地方公務員になって結婚をして子供を二人作って、できれば一軒家に猫を飼って幸せに生活していく

そんな夢を持っていた

小説やマンガの主人公には絶対になれない待遇、過去、そして未来



なのになぜ

なぜ今日学校に行くと


「なぜ教室が段ボールで埋め尽くされているんだぁぁ!!!!」

僕の叫びが段ボールに吸収されていく

教室には天井に届くほどの段ボールで埋め尽くされており、教卓や机も発見できない

かろうじて蛍光灯が確認できるがあとはすべて段ボール、段ボール
、段ボール………


「どういうことだぁぁぁぁぁぁ!!!!」


かくして僕の段ボールにまみれた一日が始まった




……第一話「段ボールまみれの少年」


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。