コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- いろはにほへと☆わーるど【完結】
- 日時: 2012/07/26 16:05
- 名前: かがみ (ID: vuXCwYqs)
みなさんこんにちは!
いや、こんばんはかな?
まぁ、それは置いといt((氏ね
厨二病駄文長文痛いksオタク小説作者のかがみですww
今回は、多分魔法系の小説を書かせていただきます。
下手ですが、よろしくおねがいします。
ご迷惑をおかけしますが、下の枠の中に記号がある場合はコメントしないでください。
【】
サジュのキャラ絵 >>119
クッキーのキャラ絵(擬人化) >>120
いろはにほへと☆わーるど用語集 >>123
【注意(必ず読んでください)】
・小説カキコのルールは絶対に守ってください
・痛いです。亀という付録付きv
・作者or作者の小説が嫌いな方はUターン
・私が熱しやすく冷めやすい性格なので、途中で挫折してしまうかもしれません。もししてしまってもいつかは復帰すると思いますので、気長にお待ちください
・この小説を読んで気分が悪くなっても、すべて自己責任でお願いします
・もしこの小説の「読みにくいな」と感じた時は、厳しめで構いませんのでアドバイスをいただけると嬉しいです
・作者は小学生です
・パクリはしないでください
【登場人物】
名前「いろは」
性別「女」
性格「明るく、しっかり者っぽいけどちょっと天然?なぬいぐるみ大好き少女。運動神経抜群&怪力。誰とでも仲良くなれる」
特技・趣味「読書・運動など」
容姿「黒髪にポニーテール。下ろすと肩よりちょっと下ぐらいまで。顔は意外とかわいい」
年齢「15」
一人称「あたし」
二人称「君・あなた・あんた等」
三人称「君たち・あなた達・あんた達」
サンボイ
「あたし、いろは!よろしくね。」
「あ!でっかい岩!壊しにいこっと♪」
「本読みたくなっちゃった☆」
その他・備考「好きな教科は算数と理科。姉がいる」
名前「ミキ」
性別「女」
性格「ツンデレ。動物好き」
特技・趣味「裁縫と料理」
容姿「黒髪ロング。いろはにそっくり」
年齢「16」
一人称「あたし」
二人称「あなた・あんた等」
三人称「あなた達・あんた達」
サンボイ
「あたし、ミキ!あんた達には負けないから!」
「は?別に、あんたのために来たんじゃないってばっ!」
「こう見えても、意外と裁縫好きなのよ?」
その他・備考「好きな教科は歴史と家庭科。いろはの姉」
名前「クッキー」
性別「不明」
性格「明るく、ちょっと不思議ちゃん、いろはと似ている」
特技・趣味「不明」
容姿「普通の犬のぬいぐるみ」
年齢「不明」
一人称「ボク」
二人称「お前など」
三人称「お前たちなど」
その他「いろはの家のぬいぐるみ」
チャイ作
名前「ルナ」
性別「女」
性格「キャラが、よく、変わる。」
趣味・特技 趣味「図書館にいって、本を読むこと。」
特技「ダンス」
容姿「栗色の髪。腰らへんまで、のびている。オッドアイ
オッドアイ(右:紫 左:青」
年齢「17歳」
一人称「あたし」
二人称「ちゃん:くん」
三人称「決めていいですよ」
サンボイ
喜「やったぁッ!みてみてッ!」
怒「貴様、あたしに、喧嘩売ってんの??」
哀「ごめん・・・今は、1人にさせて・・・」
楽「たのしーーーッ♪また、やろーーー☆」
その他「機嫌によって、目の色が、変わる」
黒猫ミシェルs作
名前「魔古南」
読み「マコナ」
性別「不明」
年齢「おまかせします」
性格「腹黒い」「冷徹」『でも、本性は隠す』
趣味『紅茶を飲むこと。読書をすること』「ぬいぐるみを集めること」
特技「あやとり」『本性を隠す。演技をすること』
容姿「銀髪に碧の目。白い肌。銀縁メガネ。」
一人称「私」
二人称「君、貴方、あなた、貴女」
三人称「あなたたち、君たち」『おまえたち』『おまえら』
サンボイ
『フフフ。下等生物は、どんなに足掻いても下等生物何ですよ?』
「私は魔古南って言います。どうぞ、よろしくお願いします//」
『お前たちには脳みそがないのか?何の為にあるんだ、君達のソレは』
「趣味ですか?...ぬいぐるみ集めです//...笑っても良いんですよ?」
その他
高貴な血をひいている。
兄が二人いて、そいつらに復讐しようと思っている。
が、兄二人は魔古南の事が大〜好き。
どちらが魔古南に相応しいか日々争っている。
愛河 姫奈s作
名前「リン」
性別「女」
性格「男っぽく、あらい性格。さばさばしていて、オドオドしている奴が大嫌い。」
趣味・特技「足技&殴り込みなどww」
容姿「黒髪腰くらいまでの長さのツインテールに赤と青のオッドアイで、低めの身長。」
年齢「15歳」
一人称「俺→いつか"あたし"になる…的な?」
二人称「あんた、お前、貴様、〜さん、〜先輩」
三人称「お前ら、あんたら、貴様ら、あんたたち」
サンボイ
「黙れ。お前らなんかに俺の"過去"は関係ない。俺の気持ちなんて知りもしないくせに、知ったようなこと言うんじゃねー!!」
「俺は孤独でいるのが似合うんだとさ。酷い話だとおもわねーか?本当は、孤独なんて…誰よりも嫌いなのになッ…ははッ」
「………他の物や道具なんて、要らないから、俺の傍に居てくれよ…。」
その他「口と目つきが悪い。先輩や年上の人には「〜っす」と語尾につく。孤独を好んで、一人でいることが多い。捨て子で一人暮らし。」
野薔薇作
名前「守矢 琥珀」
性別「女」
性格「明るい女の子。でもドジでよく転んでいる」
趣味・特技「りったんと遊ぶ・木登り」
容姿「赤く長い髪で、片方だけに流している。目も赤い。肩にリスを乗せている。名前はりったん」
年齢「15歳」
一人称「あたし」
二人称「あんた」
三人称「あんた達」
サンボイ
「琥珀でっす☆皆よろしくねー」
「りったんはあたしの為に、木の実を持ってきてくれるよ!」
「おーい、いろはぁ・・・ふぎゃうっ!」こけた
その他「美少女(多分)友達がたくさんいる。リス以外の動物はだめ」
ぬえ作
名前「御巫 舞佳/みかなぎ まいか」
性別「女」
性格「毎日性格が変わる。
月曜日は、優しくおとなしい。
火曜日は、ツンデレ
水曜日は茶番
木曜日はテンションが高い
金曜日は少し怖い。
土曜日は素直。
日曜日は不思議。
それと怪力。」
趣味・特技「一度好きになったアニメは、キャラグッツを一週間で集めることができる。」
容姿「目の色は紫。毛の色は青。毛の長さはウエストより下。」
年齢「大まかな年齢区分十代。」
一人称「(月曜日)私」
二人称「(水曜日)アンタ」
三人称「(金曜日)テメェら」
サンボイ
「(日曜日)とても素敵な人ね・・・ウフフフ・・・。」
「(木曜日)やったねいろはちゃん!でかい石壊せたね!」
「(金曜日)テメェら、ただで済ますと思ってんじゃねぇよ。」
その他「ホラー系が大好物。」
不思議ナナs作
名前「CОCО(ココ)」
性別「女」
性格「明るく元気でイタズラっ子」
趣味・特技「」
容姿「キツネの耳と尻尾が生えている。金髪のロングヘアー」
年齢「16歳」
一人称「ボク」
二人称「キミ」
三人称「オマエ」
サンボイ
「ボクはこーみえてキツネの妖怪なんだよ!」
「キミって楽しいことが好き?」
「あははは やーいやーい!引っかかった!!」
その他「油揚げと稲荷寿司が大好物」
名前「池澤 なずな(いけざわ なずな)」
性別「女」
性格「歌うことが大好きな明るい女の子。テンションが高いことが多い。だけど好きな人の前ではシャイ。姉妹の一番末っ子のため、甘えんぼなところがある」
趣味・特技「歌うことや、絵を書くこと」
容姿「水色のショートカット。タレ目。学校の制服がお気に入り」
年齢「15」
一人称「あたし」
二人称「あなた・君・呼び捨て・ちゃん」
三人称「↑に達がついた感じ」
サンボイ
「ひゃっほう!あたしなずな!よろしく♪お兄ちゃん・お姉ちゃんたちが二人ずついるよ!」
「待って〜!一人にしないで〜!(涙目)」
「あ、あの・・・すみません!ごめんなさい!きゃあ〜〜〜!/////」
その他「リンちゃんの幼馴染(勝手にすいません><)。意外と成績は良くて、先生からの信頼も厚い。友達も多い」
名前「(本名)サジュチネ=リリジアス(あだ名)サジュ」
性別「女」
性格「わがままで意地っ張り。ミキほどではないが、ツンデレ。世間知らず」
趣味・特技「寝ること」
容姿「青いポニーテールに、大きい赤のリボン。豪華なドレス」
年齢「不明。いろはよりは年下?(十代前半)」
一人称「あたし」
二人称「あなた」
三人称「あなた達」
サンボイ
「あたしは、サジ・・・・・・サジュチネよ! 別に、仲良くしなくても良いんだからね!」
「やだ〜!ぬいぐるみ、買ってよ〜!」
「え、地球って何?」
その他「いろはにほへとわーるどの王女様。イメージカラーは青」
〜サブキャラ〜
父
動物嫌い。
いろはの家ではそのせいで犬が買えない。仕事が忙しく、家にはあまりいないが、帰っているときはグータラ。
愛子
いろはの友達。学校では一緒にいることが多い。
愛子の母といろはの母が仲良しだった。
優子
いろはのクラスメイト。優しい。
右沢 悠斗
オタク&ミステリアス少年。でも本当は・・・?
【アンケート用紙】
あなたの名前:
名前の読み:
一番好きなキャラ:
一番好きな話:
感想をどうぞ!:
アドバイス(あれば):
要望など(あれば)
作者・もしくはキャラに質問があれば作者かキャラが答えます!:
【いろ☆ラジ 専用お便り用紙】
あなたの名前:
その読み:
作者・またはキャラクターに聞きたいこと(例:この小説はいつまで続きますか? など):
この小説の感想をどうぞ!:
アドバイスなど、あれば:
【終わり! おつかれさまです!】
【目次】
☆前書きなど >>0
プロローグ >>1
★第一章★
オリキャラ募集用紙 >>2
一話 〜いろはと僕〜 >>3
二話 〜クッキーと学校〜 >>4
三話 〜君の秘密は!?〜 >>14
四話 〜意味不な犬〜 >>20
五話 〜ルナちゃん、登場!〜 >>35
六話 〜ついに☆〜 >>39
七話 〜またまた新キャラ登場! >>40
八話 〜ツインテールで行こう! >>42
九話 〜みんなでお出かけ!〜 >>46
十話 〜琥珀ちゃん!〜 >>59
★第二章★
一話 〜魔法使い?〜 >>70
二話 〜まさかの異次元〜 >>74
三話 〜新キャラぞくぞく!?〜 >>91
四話 〜眠れない夜〜 >>92
五話 〜キツネの妖怪!大ピンチ〜 >>95
六話 〜戻る方法〜 >>100
七話 〜絶対学校?〜 >>101
八話 〜クッキーの正体〜 >>102
九話 〜席替え☆〜 >>104
十話 〜桜の木の下で〜 >>106
★第三章★
一話 〜またまた不思議な!?〜 >>109
二話 〜再び不思議な世界へ〜 >>115
三話 〜そっくりな王女様〜 >>116
四話 〜王女様?〜 >>124
五話 〜いよいよ出発〜 >>127
六話 〜王女様ー!〜 >>129
七話 〜展開遅いぞ〜 >>134
八話 〜謎の洞窟vsあたし達〜 >>136
九話 〜若き王女との別れ〜 >>142
十話 〜いろはにほへと☆わーるど〜 >>143
☆番外編☆
☆ 〜藤崎ミキの憂鬱〜 >>41
☆ 〜いつの間にかトーク〜 >>93
☆ 〜適当にトーク〜 >>112
☆ 〜適当にトーク 2〜 >>114
☆ 〜おーい、トーク〜 >>137
☆その他☆
☆ 〜いろはにインタビュー☆〜 >>105
☆ 〜サジュチネのキャラ設定〜 >>117
☆いろ☆ラジ☆
いろ☆ラジ >>121
【お客様(載せられたくない!という方は作者に言ってくれれば、載せません)】
01 ショートs >>6
私の憧れの方です!お客様お一人目です♪
02 **:チャイ:**s >>8
お客様二人目です!とんがり小説仲間です☆
03 野薔薇 >>17
元あんく♪です!いろいろな小説を書かれてます^^
04 黒猫ミシェルs >>23
オリキャラ用紙とかいろいろ親切な方です!名前かわいい☆
05 愛河 姫奈s >>29
こちらもお名前かわいい方です!キャラありがとうございました!
06 不思議ナナs >>32
マリオカートととんがり仲間!いろいろなところでお世話になってます。
07 松林s >>64
アンケート答えてくれてありがとうございます!
08 梨花s >>66
私の小説を面白いと言ってくれる数少ない方です!
09 ぬえ >>78
違う名前もあります。雑談掲示板で会ったこともあります!
10 なな子s >>110
素敵な小説を書かれている方です!主人公の名前が同じです^^
書き間違い・書き忘れなどがあれば、コメントから言ってくれると嬉しいです!
【お知らせ】
・2012年3月24日スレ立て
・完結
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- Re: 【ksキャラ絵】いろはにほへと☆わーるど【うp!】 ( No.124 )
- 日時: 2012/04/22 20:22
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
四話 〜王女様?〜
次の日----
あたし達は、再び王女様に会いに行くことにした。
「王女様、失礼します。昨日のことを話に来ました」
「・・・・・・ユート=リズカルですか? 良かろう、入れ」
「失礼します、サジュチネ王女」
やはり昨日と同じざまだった。ふと天井を見上げると、元は豪華だったっぽいシャンデリアのガラスの破片が、床に散らばっている。
危ないな〜。
「そこのものは、何を見ているの?」
「・・・・・・藤崎さん」
急に自分の名前を呼ばれて、あたしは我に返った。
「は、はいぃ!?」
「・・・・・・何を見ていたの?」
や、ヤバ! 怒られる?
「・・・・・・ああ、シャンデリアか。あんまり気にしないで」
・・・・・・ほっ
あたしは思わず、肩をなでおろした。
でも『気にしないで』ったって・・・・・・。
「・・・・・・さて、昨日の続きか。ユート、話して」
「はい」
ユート? 王女様が人に、しかも初対面の人に呼び捨てなんて、以外・・・・・・。
「いろは、右沢とサジュチネは、幼馴染だったんだ」
肩に乗っていたクッキーが、あたしにだけに聞こえる、小さな声で耳打ちした。
「そうなんだ・・・・・・」
クッキーって、なんでも知ってるよね。
「・・・・・・ここは、僕の故郷なのは王女様もおわかりだと存じますが、やはり自分の居場所を荒らされるのはやっぱり嫌で・・・・・・。それで、街の住人がこうなってしまった理由をしりたいんです」
・・・・・・いくら右沢君でも、人間っぽい感情は持ってるんだね。
それに、あたし、昨日宿屋のベッドで、右沢君がすすり泣きしてたのを見たよ・・・・・・。
「う〜ん、理由か。話すと長くなるけど・・・・・・」
「特に不都合ではないです。だよね、藤崎さん、クッキー」
「「うん」」
王女様の話によると、こうなってしまった原因は、魔物により、ある場所の時間がくるってしまったという、とんでもないことだった。
「・・・・・・時が止められたって、どういうことですか?」
あたしは勇気を出して、王女様に聞いてみた。
「“ある場所”というのは、この街の東にある“レードヴィス街”というう小さな街なのだけど、そのレードヴィス街の“ウィアンセ森”という小さな森。その奥にある“クリスタルステッキ”が、ある魔物による、盗まれてしまった・・・・・・ここまでは分かるか?」
王女様は、ここまで一気に話し終えると、あたしにこう聞いた。
「はい、一応・・・・・・」
「一応、か」
その、クリスタルステッキとかいう、ださい名前の物がよく分かんないんだけど・・・・・・。
「いろは、クリスタルスッテキとは、この世界の秘宝の一つのことだ」
クッキーが、あたしの気持ちを察したように、また小さな声で言った。
「はい、分かりました。ありがとうございます」
クッキー、ありがと(たまには役にたつじゃん)。
「・・・・・・ユート達は、そのフィアンセ森に向かった方が良い。だけど、ユート達だけか、う〜ん、心配だな・・・・・・」
王女様が、腕を組んで難しそうに言った。
それって、あたし達を信用してないってことだよねorz
「よし、決めた! あたしも一緒に行く!」
「は、はぁ!? しょ、正気ですか? 王女様・・・・・・」
「ユート、その『王女様』って呼ぶの、やめて。昔みたいに、サジュって呼んでよ・・・・・・」
「は、はい。サジュ」
「「・・・・・・・・・・・・」」
あたしとクッキーは、しばらくの間絶句した。
- Re: 【ksキャラ絵】いろはにほへと☆わーるど【うp!】 ( No.125 )
- 日時: 2012/04/23 16:15
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
参照は上がってるのに誰もこない;;
- Re: 【ksキャラ絵】いろはにほへと☆わーるど【うp!】 ( No.126 )
- 日時: 2012/04/23 20:05
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
参照四百突破!いえ〜い↑↑
後、質問が来なければいろ☆ラジは書きません☆
- Re: 【ksキャラ絵】いろはにほへと☆わーるど【うp!】 ( No.127 )
- 日時: 2012/04/23 20:41
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
五話 〜いよいよ出発〜
「決めた! あたしも行く!」
突然王女様が言ったこの言葉。一瞬(ほんの一瞬)意味が分からなかった。
そして、あたしがびっくりしたのは、さっき王女様が言った言葉の意味もあるけど、やっぱり右沢君が、王女様の事『サジュ』って言ったのもある。
「サジュ、それだけは・・・・・・それだけは、やめてください!」
「え〜? どうして? あんた達だけじゃ、心配なんだもん」
ありゃりゃ・・・・・・
「だって、王女様がいなくなったら、他の国民や、貴族達が困りますよ!?」
右沢君が、あせって言った。
おでこから、汗が流れている。
(何も、こんなにあせることないのに・・・・・・)
「だ、だから、それもあるけど・・・・・・・っ、僕は、王女様の命が心配なんです!」
は? 命?
「クッキー、この事件って、そんなに危ないものなの?」
あたしは、隣であっけにとられているクッキーに、聞いてみた。
「・・・・・・命の保証はできないね。特に王族は」
「そんなっ」
・・・・・・サジュさんの幼馴染の、右沢君が、こんなに熱くなる理由が分かった、気がした。
そりゃ、幼馴染が死んじゃったら嫌だもん・・・・・・。
「大丈夫、ユート。あたしは強い女の子だよ? それに、国民達を守りたいし」
「・・・・・・何が起こっても、僕は知りませんよ」
「は〜い!」
すると、サジュさんは、右沢君の手をそっと握った。
『冒険へ、れっつごー!!』
あれ、なんか二人だけの世界へ入っちゃってる・・・・・・?
ふと、横にいた右沢君の、小さな声が聞こえた。
「・・・・・・僕が、絶対に守りぬいて見せる」
なんでこんな重たい空気になっちゃうんだよ;;
あたしに、すっごくプレッシャーがかかる。だけど、それはクッキーや右沢君も同じ。
特に、右沢君は。
「それでは、隣町のレードヴィス街に向かうよ〜!」
サジュさんが、腕を振り上げて言った。
最初にここにきた時より、性格も、口調も、逆転しちゃってる・・・・・・。
「ごめんね、藤崎さん、クッキー。こんな王女様が・・・・・・」
右沢君が、あたしの方を振り向き、苦笑いでこういった。
「ユート、なんか言った!?」
「いえ、今行きますっ!」
そして、さっさと走ってサジュさんの方へ行った。
ちくしょう、なんかカップルみたいで羨ましいぜ・・・・・・
- Re: 【ksキャラ絵】いろはにほへと☆わーるど【うp!】 ( No.128 )
- 日時: 2012/04/23 21:24
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)
特別編 〜題名なし ユートサイド〜
ざわざわとうなる木々。
さっきから降り続ける、真っ白な雪。
無数のきらめく星。
僕達は、今、どこにいるの・・・・・・?
「さ、サジュ・・・・・・、僕、もうおうちに帰りたいよう・・・・・・ひっく」
幼馴染と一緒に、冒険しようと思ってきた、フィアンセ森。
一時間ほど前の、サジュの声が蘇る。
『冒険へ、れっつごー!!』
目の奥から、熱い涙がこぼれて、足元の木の実の上に落ちる。
すると、一緒にいた幼馴染、サジュチネ=リリジアス(サジュ)がこう言った。
「大丈夫だって! あたしはこの道、知ってるも〜ん!」
こんな夜更けに迷子になったというのに、嬉々として全然家に戻ろうとしないサジュ。
すると、サジュは僕の涙が落ちた木の実を拾って、口を開いた。
「・・・・・・だけど、フィアンセ森に冒険に行ったときに限って、雪が降るなんてね・・・。真っ白で、戻り道も分かんないよう」
やっぱり、分からなかったんだ。
それにしても、やっぱりサジュでも、不安なときはあるんだ・・・・・・。
「だけど、サジュは大丈夫じゃない? だって、大臣が探しに来ると思うし・・・・・・」
僕は、サジュを安心させるためにこう言った。だけど、それは逆効果だった。
「ダメなの・・・ユート。サフラは、あたしが欲しいって言った青いリボンを、遠くの街まで探しに行ってるんだよ」
「え」
駄目じゃん・・・・・・。
僕達、本当におうちへ帰れるのかな・・・・・・。もしかして、このままおなかがすき過ぎて死んじゃったりして(餓死っていうんだっけ?)。
だけど、こんなことをサジュの前で言う訳にはいかない。もし言ってしまったら、サジュは泣きだして、大変なことになってしまう。
おしまいには、号泣して『一生ここを動かない!』なんてことになりかねない。
サジュはこう見えて、意地っ張りだから。
-------------僕が、絶対に守りぬいてみせる
ボサッ
すぐ近くで、嫌な音がした。
「きゃっ!」
隣にいたサジュが、小さな悲鳴をあげる。
だけど、四方八方見回しても、特に変わったことはない。
「・・・・・・何?」
「ユート、あそこ!」
サジュが指さした先には、僕の体くらいある、大きな雪の塊が落ちていた。
これに当たったら、僕達なんかひとたまりもないだろう。
「・・・・・・いつの間にかやんでいた雪が溶けて、崖の上から落ちてきたんだ」
僕達の真上には、小さな崖がある。
「サジュ、ここにいたら危ない。すぐに森を抜けよう」
「ちょ、ちょっと、ユート・・・・・・!」
サジュの声を無視して、僕は細い手をつかんで、走り出した。
雪は止んでいるから、少しは見やすいはず・・・・・・。
冷たい風が、僕の体をふきぬける。
「ユート、どこに行くつもり?」
「・・・・・・とりあえずフィアンセ森を抜けて、リリジアス王国に戻る」
サジュ、そっけないかとは思うけど、今は我慢して・・・・・・!
しばらく走り続けていると、見慣れた銀色の門と、シンデレラ城みたいな大きなお城が見えた。
「ゆ、ユート! 着いたよ、着いたんだよ! あたしたち!」
「・・・・・・やった」
そのあと、僕達は、僕の親にこっぴどく叱られて、一生フィアンセ森には二人だけで行かないと誓った(誓わせられた)。
だけど、良い思い出にはなったと思う・・・・・・。
サジュとの友情は、確かめられたから。
さらに十年後。
僕はメガネをかけて、男の子にしては小さかった背が格段に伸びた。
だけど、君はなにも変わっていない。
懐かしいな・・・・・・。
------------------------------あの時の思い出を、君は覚えていますか?
ユートサイド END
無駄に長くなってしまいましたw
これだけで千六百文字超え・・・^^;
いつになるかは分かりませんが、サジュサイドも書く予定です!
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