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雪の華
日時: 2012/06/11 22:35
名前: 奈未 (ID: Bq9cgBvZ)

恋愛小説です!

誤字脱字&わけのわからない文章多いこと間違いなしですが、

どうかお許しをっ((

切なーくなるようでならないようでなる?

ようなの目指して頑張ります(●^o^●)ゞ

登場人物とか急に新しいの出てきたりするけど

お構いなく!((え

とにかく頑張ります・・・


登場人物は、

*三壁 汐織(ミカベ シオリ)*

*皐月 俊祐(サツキ シュンスケ)*

と、その他もろもろ・・・((



*目次*

〈1〉>>1 >>2 >>3 >>4



コメントくださると本当に嬉しいです!!

更新は基本的にまったりですが、頑張ります(^_^)

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1-1 ( No.1 )
日時: 2012/05/18 22:09
名前: 奈未 (ID: eahZ4LLD)


*汐織side*

「あ・・・雪」

ふと窓から外を覗くと、白い粉のようなものが目の前を過ぎた。
気がした。

今は10月。雪なんて降ってくるはずがないのに、何を見間違えたんだろう。
私は、ため息を尽きながら窓に載せた手をそっと剥がす。


入院してから二週間。

特に病気を持っているわけではないが、私は二週間前、酷い発作を起こして病院へ運ばれたのだ。

でも、それは珍しいことじゃない。

私は、生まれつき動物へのアレルギーを持っていた。
どんな動物でも駄目で、少し触れただけでも、同じ空間にいるだけで症状が現れる。

生まれてから一度も、動物を撫でたことがない。

でも、動物は大好きだった。


友達がペットを飼っていると聞いたとき、いつも羨ましがった。


どうして、こんなアレルギーなんて持って生まれてきたんだろう。


私は、いつもそんな疑問を頭に浮かべながら毎日を過ごしていた。
そして今も。







1-2 ( No.2 )
日時: 2012/06/09 12:31
名前: 奈未 (ID: Bq9cgBvZ)

ついさっきまで、お母さんが見舞いに来ていた。

今年上京して、やっと大学にも通いなれたのに・・・。

「ちゃんと食べなさいよ」
と残し、お母さんは病室を出て行った。

「せっかく上京したのになぁ・・・」

散歩中の犬に飛びつかれるなんて・・・一生の不覚だ・・・。

なんだか、何も楽しくない。

大好きな動物には触れないし、大学生活もメチャクチャだし。


脱走してみようかな。

ふと、浮かんできた。

夜になったらそっと病室を出て、階段を下りて、外に出てみようかな。


外に出てまた動物にあったらお仕舞いだけど、退屈な時間を持て余すのはもっと嫌だ。


私は小さく息を吐くと、暗くなってきた空を見つめ、静かにカーテンを閉めた。

1-3 ( No.3 )
日時: 2012/05/18 22:38
名前: 奈未 (ID: eahZ4LLD)


*俊祐side*

足元で、枯葉がカサカサと音を立てた。
木々が緩やかな風になびく。公園の時計に目をやった。

午後5時45分。

あたりはいつの間にか暗くなり始めていた。

俺は今日撮った写真を確認するために、ベンチに深く腰を掛けカメラをいじる。

あたりの木々はすっかり枯れ枝になっていた。
少し前までギリギリに保っていた枯葉も、ついにギブアップしたようで、今は地面に落ちて風に吹かれゆるゆると移動している。

足元に落ちている数枚の枯葉を見つめ、俺はカメラを構えた。

ピントを合わせ、シャッターを切る。

パシャッ

小気味のいい音とともに、画面に写真が写しだされる。
数枚の枯葉と自分の足。

俺は、しばらくその写真を見つめ、そして消去した。

ベンチにもたれ掛かり、空を見上げ「ふぅ〜」と長い溜息を吐いた。


空は、灰色の曇天だ。
自分の心情と少し似ている気がした。

写真を撮るのが好きで、専門の学校にまで進学したのに何もかもが上手くいかない。

撮るのが好きでも、才能がないと駄目だ。

自分にはないのだろうか。


また、風が吹く。

今度は、さっきのよりかなりきつい奴だ。

カメラを仕舞い、ゆっくりとベンチから腰を上げる。


俺は、ボーッと空を見上げながら公園を後にした。

1-4 ( No.4 )
日時: 2012/06/09 12:34
名前: 奈未 (ID: Bq9cgBvZ)

*汐織side*

真っ暗な中、私はそっと足を外に踏み出した。

冷気が顔中を覆う。
思わず肩をすくめ、あたりを見回した。

私は病院から出て、今駐車場のど真ん中に突っ立っている。
周りにあるのは数台の車だけ。

「・・・寒っ」
と小さくつぶやいた。誰も聞いていないのは分かってはいるが、とにかく口に出して言いたかったのだ。

「はぁ・・・」

溜め息がこぼれる。


何だろう・・・私、何でこんなネガティブになっちゃったんだろう・・・。

自分に問いかける。

返事はもちろん返ってこない。代わりに、少し強い追い風が吹いてくる。

その風に押されるように、私はゆっくりと歩き出した。


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