コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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君に伝えたいこと
日時: 2012/06/11 21:30
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=28021

クリックありがとうございます!
かがみ、と言います。もしかしたら、知っている方もいるかもしれません。

URLは僕の小説です♪お暇があれば、読んでみてください!
「君に伝えたいこと」を、よろしくおねがいします!


*♪* 注意 *♪*

☆文才?なにそれ美味しいの?
☆荒らし・チェンメはお断りしてます
☆僕のことが嫌い・または小説が嫌いな方は、見ないでください
☆後々シリアスになるかもしれません
☆パクりは気付かれない程度にしてください。ていうか、訴えます!絶対にしないでください!(((殴
☆更新スピードは割とバラバラです
☆来てくれないと寂しいです(きもい


*♪* 目次 *♪*

挨拶・prologue >>0
profile >>1
一話 >>3
二話 >>8
三話 >>9


*♪* prologue *♪*

 あの日、何故僕達の歯車は狂ってしまったの?
 どうして、お兄ちゃんは壊れてしまったの?
 どうしてどうしてどうしてどうして--------------

 ちょっと待って。
 壊れてしまったのは--------------












もしかして、僕の方?








君に、伝えたいよ--------------


*♪* お知らせ掲示板 *♪*

・2012 六月六日スレ立て

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Re: 君に伝えたいこと ( No.4 )
日時: 2012/06/08 17:15
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)

*♪* 一話 *♪*

「もうお兄ちゃんなんて、来ないでっ!」

 どうして……? お兄ちゃんなんて、大っ嫌い! もう、顔も見たくない……。
 僕は、こう叫びながらバタンと乱暴にドアを閉めて、部屋の隅にうずくまる。無口な僕が、ここまで大きな声を出したのはかなり久しぶりだ。

「おーい、雛乃っ! ごめんよ〜!」

 ドンドンとドアを叩く音と共に、お兄ちゃんの頼りのない声が聞こえる。
 考えてみれば、僕は少し不幸。お母さんとお父さんは喧嘩ばかりだし、祖母や祖父などの人もとっくに亡くなってしまった。つまり、僕は一人ぼっちってこと。学校にも、友達は少ない……。
 そう考えると、胸の奥が苦しくなった。僕に、生きている意味はあるの……?
 お兄ちゃんなしでは生きられないのは、分かってる。喧嘩してしまって、生きられないのは--------------。

「ああ、もうっ!」

 僕は、ベッドに蹴りを入れた。だけど、痛くなったのは僕の足だけ。僕は、馬鹿だ。
 偽善だらけの世の中とは、一刻も早くおさらばしたい。

「もう、いや……!」

 あまりの絶望感に、僕は家を飛び出した。部屋を出る途中にお兄ちゃんの顔が見えたような気もしたけど、無視してしまう。

「おい、雛乃! もう、しないから!」
「…………っ」

 何が、『もうしないから』よ……。
 玄関の外へ通じる道を飛び出して、肩でゼイゼイと息をした。だけど、ここで休むのは嫌だ。いや、お兄ちゃんが……嫌だ。
 もう一度走り出そうと前足を踏み出そうとした時、足元の小さな小石につまずいた。

「いたっ……」

 傷口から、赤黒い血が少し出てきている。どうしよう。このまま、家に帰るしかない。

「大丈夫?」

 ふと上から声がした。顔をあげると、長い白い髪の僕と同い年ぐらいの女の子が、こちらをじっと見つめている。
 こんな僕に、声をかけるなんて。

「絆創膏、あげるよ。ホラ」

 女の子は、白いブラウスのポケットから、水玉模様の絆創膏を取り出した。反射的に受け取る。

「あ、ありがとうございます」
「ねぇねぇ。君は、どうしてここにいるの?」

 え? ど、どうしてって……。
 女の子の水色の瞳に、きらきらと光が宿っていた。これは、教えなかったら不機嫌になられるパターンかもしれない。

「お……お兄ちゃんと、喧嘩したの」
「へ〜え……」

 途中で正直にいうかどうか迷ったが、嘘をついてしまうと後々面倒なことになりそうなので、一応正直に言っておく。

「じゃあさ、私と一緒に来ない?」
「え? ど、どこに?」
「だから……、楽しいところだよ」

 楽しい、ところ……?
 断ろうと思ったけど、やはりやめた。絆創膏を貰って、これまで断ってしまったら、少し失礼な気がしたからだ。
 女の子が差し出した雪のように白い手に、僕はそっと手を置いた。

Re: 君に伝えたいこと ( No.5 )
日時: 2012/06/08 17:19
名前: りんご ◆xaU3JRc38. (ID: 8NCeH/RA)

初めまして☆題名に惹かれて来ました、りんごです((

prologue、カッコイイですね!!

続きを楽しみにしています<m(__)m>

Re: 君に伝えたいこと ( No.6 )
日時: 2012/06/08 17:26
名前: 蓮 (ID: nlCdadAl)

頑張って来て見たよ。

らきすた かぁ。
聞いたことあるけど見た事ないな^^;


更新頑張れ!

Re: 君に伝えたいこと ( No.7 )
日時: 2012/06/08 17:32
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)

りんごさん>

ありがとうございます!この題名は、後々関係する(ハズ)です←

たまには英語も良いかと思いまして(^_^)v

また来てくれたら嬉しいです!


蓮>

らきすた、面白いよ☆
っていうより、キャラが可愛いかな?

更新頑張るっ!

Re: 君に伝えたいこと ( No.8 )
日時: 2012/06/09 09:32
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)

*♪* 二話 *♪*

「ここが……?」
「うん、そう! 楽しそうなところでしょ?」

 僕が連れられてきたのは、『夢の国』というボロっちい看板が置かれた門の前。門と言っても、兵士なんかいないし、普通の鉄でできた柵?みたいなやつ。まあ、僕の背丈の五倍はあるから一応門と言っておきましょう。
 だけど、楽しそうなところって言ったら、どう、かな……? 夢の国って、某テーマパークのパクリみたいだし。

「ま、楽しそうなところじゃなくても、暇つぶしになればオッケー! さ、入ろ!」

 女の子に腕を引っ張られて、門のすぐそばまで言った。僕、あんまり帰りが遅くなったら怒られるんだよ……。まあ、今は関係ないか。
 女の子は重そうな門を方手で軽そうに開けて、中に入る。

『おーい、そこは駄目だ! 雛乃っ!』
「…………?」

 今、小さくお兄ちゃんの声がしたような……。
 僕が茫然としていると、いきなり腕を掴まれた。

「何してるの? 先に行っちゃうよ!」


「うわぁ……!」

 中には、僕が千人いてもてっぺんに届かないような大きな観覧車、メルヘンの国にありそうな馬のメリーゴーランド、必ず十回に一回は事故が起きそうな、ジェットコースターとかがあった。

「ねー、凄いでしょう? 何から乗る?」
「え、いまから……乗るの?」
「だってぇ、貴方も家に帰りたくないんでしょ?」

 女の子の鋭い言葉に、僕はぐっと口を閉じた。確かに、その通り。どうせ怒られるのなら、遊んで言った方が得かもしれないし。
 僕は、コクンと首を縦に振った。

「そういえば、貴方の名前はなーに? 私は、柊 由紀って言うの!」
「ゆ、由紀ちゃん……よろしく。僕の名前は、柚崎 雛乃」


「あー、楽しかったぁ!」

 かなり遊んで行って、楽しかったけれど、僕はそろそろ帰りたかった。やっぱり、家族やお兄ちゃん達がいないと……。

「次は、何乗る??」
「え、まだ乗る……の?」
「当たり前じゃない!」

 あ、当たり前って……。いい加減帰らないと。だけど、なぜかカラスの声は聞こえない。ここら辺は、カラスがたくさんいて、昼でも夜でも関係なしにカーカーという声が聞こえるのに。
 ふと空を見上げると、僕は凍りついた。

「な、何……? この空」

 紫色の空の色に、どすぐろい黒の雲。こんな空、異常じゃないの。
 やだ、一刻も早く……! 帰りたい-------。

「ねぇ、もっと遊んで行きましょう?」
「っや……や!」

 僕は由紀ちゃんの手を振りほどいて、門の前へ戻った。どう戻ったのかは、知らない。

「開いた……!」

 てっきり門は開かないものかと思っていたら、案外簡単にあいた。良かった……。僕は目をつぶって、家まで猛ダッシュした。
 もうすぐ、家に着くはず……!

「お兄ちゃん……!」

 家に入り込むと、お兄ちゃんはいなかった。僕を探しに、外へ出て行ったのだろうか。
 その瞬間、ピンポーンと、聞きなれた家のチャイムの音がした。すぐそばにあった受話器を手に取る。

「もしもし?」
「由紀でーす。どうして先に帰っちゃったの??」
「あ……」

 僕は、出ることが出来なかった。由紀ちゃんは、僕の予想ではこの世界の人じゃない……と、思う。

ピンポーン……ピンポーン……ピンポンピンポンピンポン……

「……っ!」

 僕は思い切って、ドアを開けた。目の前には、ウサギのように目を真っ赤にして泣き腫らしている由紀ちゃんがいた。

「由紀ちゃん……?」


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